藤枝東高物語(109)
高校サッカー静岡代表はPKで常葉橘2012年11月25日の日記から
藤枝東高物語(110)
常葉橘をPKで破り2年振り10回目優勝2013年02月24日の日記から


決勝戦、藤枝明誠vs常葉橘が行われたエコバスタジアム

新人戦に優勝した藤枝東の選手たち(がんばれ藤枝東高より)


静岡県高校サッカー選手権決勝戦、藤枝明誠vs常葉橘が今日エコバスタジアムで行われました。我が母校、藤枝東は先週の土曜日に準決勝で藤枝明誠と対戦し、 惜しくも1:2で敗退しました。そのことを敢えて日記で取り上げる気にもならないので、今日の決勝戦を取り上げる過程で軽く触れておきたいと思います。

準決勝は、藤枝明誠vs藤枝東、浜松開誠館vs常葉橘と、上位進出常連の静岡学園、清水商、清水東が居ない組合せとなりました。このような組合せは少なくとも2000年以降は有りませんし、恐らく静岡県の高校サッカー選手権の歴史に於いても滅多に無いことだと思います。その常葉橘は凄い戦いを凌いで決勝戦に臨みました。かって、常葉橘は長沢監督の下で初優勝しましたが、選手権に入ってその当時のような強さを発揮しはじめました。

準々決勝で難敵静岡学園に押され続けながらも虎の子1点を守り切って1:0で辛勝し、準決勝では、このところ進境著しい浜松開誠館を0:0の末PKで5:4と薄氷を踏む思いで何とか勝ち残って今日の決勝戦に無失点のまま臨んだわけです。一方の藤枝明誠も準決勝で藤枝ダービーの藤枝北と対戦し1:0、同じく藤枝ダービーの藤枝東と2:1といずれも辛勝で決勝戦に臨んだわけです。

このように、準決勝で藤枝の高校が3校も顔を合わせたのも史上初めてのことだと思います。更に藤枝西、静清等がこれに続けば藤枝の黄金時代到来も夢ではありません。その意味でも藤枝明誠には頑張って欲しいものと願っておりました。常葉橘は前半から藤枝明誠の猛攻を受けたもののポストに助けられるなどしてDF石川大輔を中心に堅い守りで最後まで得点を許さず、PKで4:3で勝利し2005年以来7年ぶり2回目の優勝を果たしました。

常葉橘は今大会の全7試合で無失点を続けておりその守備陣には定評が有ります。常葉橘は12月30日から東京・国立競技場などで開かれる全国大会に出場し、1回戦の12月31日に千葉市中央区のフクダ電子アリーナで長崎県代表の長崎総大付と対戦します。静岡県代表に恥じない試合をして欲しいものです。尚、試合終了後の表彰式で各賞の受賞者が発表されました。MVPにGK北郷健太郎(常葉橘3年)、優秀新人FW小谷春日(藤枝東1年)が選ばれました。

表彰を受ける小谷選手(がんばれ藤枝東高より

高校サッカー三大トーナメント戦の新人戦が始まりました。静岡県の場合、東部
中部、西部の3地区の大会で勝ち上がった全32チームがが県大会にでトーナメント
戦を行い優勝校を決める方式が採られます。新人戦ですから卒業を控えた3年生は
出場せず、1、2年生がメンバーとして登録され、このメンバーで後の総体、選手権
、プリンスリーグを戦いますから、今年のチーム力がここで反映されるわけです。
まず、母校藤枝東は、静岡学園、藤枝明誠、清水商、常葉橘等強豪校ひしめく中部
地区大会で特別シードされて2回戦から出場しました。

      平成25年度新人戦静岡県・中部地区大会での藤枝東の戦績
13-01-27 新人戦・中部 2回戦 藤枝東○8-0藤枝西● 藤枝東高グランド
13-02-02 新人戦・中部 3回戦 藤枝東○3-1清水商● 藤枝東高グランド
13-02-03 新人戦・中部準決勝 藤枝東○2-0静  岡● 藤枝東高グランド
13-02-03 新人戦・中部決  勝 藤枝東○1-0常葉橘● 藤枝東高グランド

初戦は、公式戦は私の知る限り初と思われる地元の藤枝西との対戦となりました。
藤枝西は、藤枝東に近い蓮華地池の畔にある当時、女学校で登校の際に一つ手前
の駅で下車していくセーラー服姿の乙女たちに胸を時めかしたものでした。

1949年当時は藤枝高として、東分教場が男子用の現在の藤枝東、西分教場が現在
の藤枝西に分かれ、1952年に東西教場が分離独立し現在に至っておりますので、
両校はは言わば兄妹高同士です。ただ、2000年に焼津市に近い現在地に校舎が移転
し同時に共学になり漸く公式戦で相まみれるようになったことは感慨深い思いです。

藤枝西もよく健闘してきましたが、流石に歯が立ちませんでした。選手権で藤枝北
藤枝明誠とともに藤枝ダービーで再戦できることを期待しております。
2回戦は、最近は5分以上の戦績を残している一昨年の選手権優勝校の強豪、清水商
でしたが。小谷、原田の活躍で快勝しました。

藤枝西戦でハットトリックのFW片井(がんばれ藤枝東高より)

ここで静岡県高校サッカーの勢力図に異変を暗示するゲーム展開が見られました。
優勝候補筆頭の静岡学園が静岡高に1:0で、優勝候補の一角の藤枝明誠が静岡北に
1:1でPKで夫々早々に敗退したことです。静岡 静岡城北 静岡西 静岡北等の静岡勢
、浜松開誠館 飛龍 磐田東等の台頭で静岡学園 清水商 藤枝明誠 藤枝東の4強の勢
力図が塗り替わるかもしれません。

その静岡学園を破った静岡との準決勝は、静岡のDFラインと中盤のチェックに苦戦
しながらも2:0で勝利 昨年度選手権優勝校の常葉橘との優勝戦に臨みました。
2月25日(月)から始まる国公立大の入学試験までに新人戦を終了させたいとの配慮な
のでしょうか、2月3日(日)は準決勝、決勝戦が同時に行われることになりました。

10時開始の静岡戦を終えて休む間もなく14:30からの常葉橘との決勝戦はお互いに
疲労困憊していたと思います。
でも、FW片井 小谷 櫻井 MF藤原 川本  長瀬 原田 DF熱川 安藤 大村 GK長澤の
343布陣の先発メンバーは変わらず、途中で小谷→大塲の交代が有っただけで試合
はそのFW小谷の貴重な先制点を守り切って1:0で勝ち地区優勝を果たしました。

地区大会決勝の対常葉橘戦で決勝ゴールのFW小谷(がんばれ藤枝東高より)

       平成25年度新人戦静岡県・県大会での藤枝東の戦績
13-02-10 新人戦・県大会 1回戦 藤枝東○ 6-0富士宮北● 藤枝東高グランド
13-02-11 新人戦・県大会 2回戦 藤枝東○10-2浜 松 東● 藤枝東高グランド
13-02-17 新人戦・県大会準々決 藤枝東○ 3-1飛    龍● 藤枝東高グランド
13-02-23 新人戦・県大会準決勝 藤枝東○ 2-0暁    秀● 藤枝総合グランド
13-02-24 新人戦・県大会決  勝 藤枝東○ 0-0常 葉 橘● 草 薙  球 技 場
                                    (PK6-5)

県大会は、各地区の9〜10位の上位32校によって行われ、藤枝東は1回戦、2回戦は
これまで負けたことのない相手でしたので難なく突破できました。
浜松東戦で片山5得点、小谷3得点の大活躍でしたが、2失点は頂けません。
準々決勝の相手は2010年、2011年の2年間負け続け漸く、昨年のプリンスリーグで
勝った苦手で、更にこの大会で苦手の藤枝明誠を破って勝ち上がってきた飛龍で
すから油断大敵です。前半に好調片井の2得点目でほぼ勝利を手中にしましたが
後半の1失点はやはり頂けません。

準決勝の相手は2010年の新人戦優勝校の暁秀でしたが、前半桜井に先制に続き
藤原の追加点で2:0で快勝しました。そして、いよいよ、今日常葉橘との決勝戦
を迎えました。奇しくも中部大会同じ対戦となりました。


決勝戦の会場となった草薙球技場

 前半は、クリアーボールを拾われて藤枝東は防戦一方になってはほとんど攻撃
できないまま終了。前半途中で長瀬が足を痛めて退場し、心配されましたが代わっ
た大塲が代役を充分に果たしました。

後半に入ると風上に立った藤枝東が一方的に攻めこみ何度も橘ゴールに迫るが橘
守備陣が踏ん張り延長になりその後も藤枝東が攻めるが得点できずPKに突入。
この辺りの両校の攻防の様子はこの動画を観るとよく判ります。

PKは、両校とも一歩も譲らず5人を終えて4-4、サドンデスへと突入しましたが、
6:5からGK長沢が相手の7人目を右に反応して止め、10年ぶり2度目の新人戦優勝を
飾りました。(2013平成24年度 静岡県高校サッカー新人大会)

PKで相手7人目を右に反応して止めたGK長沢

女子決勝は藤枝順心と常葉橘で行われ、藤枝順心が杉田のドリブル突破で常葉橘
の守備を崩し、前半22分に河野が先制し、そのまま押し切りました。この結果、
藤枝順心は10連覇を達成しました。
常葉橘は男女とも藤枝勢に優勝を阻まれたことになります。


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