−2006年12月16日−
今年の竿収めの釣りも貧果でした


早いもので、今年も釣り収めの時期がやってきました。釣り収めと言っても、1年の締めくりというわけではなく釣りのシーズン収めという意味です。私の釣りは波頭釣りのような陸からの釣りではなく、ボートによる海上での釣りですので冬場は季節風で波が高くトラブル時に身の危険を招くことから12月下旬から3月上旬までの厳冬期は釣りを休止することになり、これが釣りのシーズン収めに繋がることになるわけです。

それと、厳冬期で海水温が低くなると魚も動きが悪くなって食い渋ったり、深場に落ちて行ったりして、例え海上に出られたとしても釣果は期待できず、また陽が短いことから釣りが出来る時間帯が短いことも休止する理由に加わります。従って、休止期間中はボート、船外機の保守を行なう必要が有ります。特に船外機は車と同じで時々エンジンを始動させてアイドリングの調子を確かめておく必要が有ります。

そんなことを考えながら、知多湾でのキスとハゼの釣りでシーズン収めしようと考え、自宅を8時半頃出発し9時半には知多湾で釣りを開始しました。ところが、釣れてくるのはフグばかりで釣りになりませんので、山田沖の遊動式ノリソダの周辺に移動して再開しましたがここでも釣れてくるのは小さなトラギスとメゴチばかりで一向にキスやハゼにお目にかかれません。

しかし、周辺にはキスとハゼ釣りと思しき5、6隻の釣りボートが居りましたので、きっとキスとハゼが釣れているに違いないと考え、ここでじっくり構えて釣りをすることに決めまずは女房殿が持たせてくれた弁当で昼食をとりました。港を出た時は殆んど無風に近かったのですが西風が徐々に強まり食事している時は白波が立つようになり薄ら寒さを感じたのでもう1枚ヤッケを重ね着ぎしました。

あまりにも当たりが少ないので1本竿では効率が悪いと考え、4本竿にし3本は置き竿とし残りの1本でリールをゆっくり巻きながら当たりを取ることにしました。やがてその置き竿の1本の竿先が大きく上下に揺れましたので手に取ると、明らかにハゼの感触です。巻き上げていくとやがて20センチ近い飴色の立派なハゼが姿を現わしました。しかし、それから30分ほど経過しましたが昨年までと違って続かず2尾目の当たりは有りませんでした。

そこで、短めで竿先が0.8ミリの柔らかい竿を目一杯遠くに投げてからゆっくり当たりを取ることを試みていくと、やがてその細い竿先に小さな当たりが感じ取れましたので思い切って強く合わせると針掛かりを確認できましたので、巻き上げていくとやがて20センチ近いパールピンクの美しい魚体のキスが姿を現わしました。どうやら食いが弱いため置き竿にしておくだけでは食いが立たないので、竿を手で持ってゆっくり巻きながら仕掛けを海底に這わせて誘えば食いが立つことが判りました。

そこで、このやりかたを続けたところハゼ5尾、キス10尾を釣り上げることが出来ました。それにしても酷い貧果です。 昨年までなら、少なくてもハゼなら30尾は釣れたはずですから今年は何か釣れない事情が介在しているように思えてなりません。09月24日付けの日記「アジが釣れなかった理由」で触れましたように、今年はこの知多湾を含む三河湾で、溶存酸素濃度の高い上層部の海水が対流によって下層部に移動しにくくなって起こる「貧酸素水塊」が発生しておりますのでその影響でハゼの数が激減しているのかも知れません。ただキスは例年より逆に多く釣れるのはどうしてなのか、これまたよく判りません。

釣った魚はクーラーに海水を入れた上で、エアポンプで気泡を注入して生かせて帰宅しました。それでも自宅で確認したところ、ほぼ半分は死んでおりました。夕食はキスとハゼの刺身と天麩羅にしましたが、ハゼの刺身は生きたものは半透明でシコシコとして絶品でしたが死んだものは白っぽくなってシマリが無く美味しくなかったのですが天麩羅にすれば両方とも同じで美味しく頂けました。





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