−2007年03月03日−
今年の初釣りは不調
−2007年03月10日−
2回目のメバル釣りも不調


私の初釣りはメバル釣りで始まります。例年ですと、初釣りは4月上旬ですが、今年は暖冬の影響によりはじめて3月早々の今日、初釣りに行ってきました。釣り仲間のNさんからの電話での誘いに乗って、同じ釣り仲間のSさんが2月中旬にメバル40枚ほど上げたとの情報に基づいて渥美の伊川津沖の棒杭のポイントを狙うことにしました。
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このポイントは、私としては初めてですがメバル釣りポイントで以前から有名で、伊川津漁港沖合いに点在する棒杭の根元のかけ上がりを2間半前後の延べ竿でメバルが釣れるとのことでした。現地に3時頃着き、早速ボートにエアポンプで注気して膨らんだボートに器材を積み込もうとしたところ、さる異常に気付きました。膨らんだボートが縮じみはじめたのです。耳をボートに近づけると、「シューシュー」と漏れる音がするのです。

勿論、この状態で海に出ることは危険ですので修理が必要です。しかし、漏れ個所にゴム切れを接着剤で補修して修理することは簡単に出来ますが完全な接着を発現させるには丸一日を要しますので、この日の釣りは断念して帰宅し、完璧に修理を施してから出直すのは本来、在るべき対応ですが、何とか現地で応急修理をして海に出たい気持ちが強くNさんたちには先にポイントに出かけて頂き、私は応急修理してから駆けつけることにしました。
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まず、漏れ個所を見つけることから始めました。ボートの表面の海水で濡らした布で拭いていくと漏れ個所が有ればそこから泡が出ますので見つけることが出来ますが、もし漏れ個所がボートを海面に浮かべた際に海中に没する部位に有れば海中から泡が立ち上がることで見つけることが出来ます。早速ボートを浮かべてみたところ、下部のある個所から勢いよく泡が立ち上がりました。0.5ミリぐらいの目に見える孔が空いているのが直ぐに判りました。

通常のゴム系の接着剤では無理ですので瞬間接着剤を使用することにしました。ボート材質がゴム系ですと、瞬間接着剤の主成分のシアノアクリレートの強い極性でゴムが脆化しますが、このボート材質はポリ塩化ビニルが主体ですので比較的劣化が少ないメリットは有りますがそれでも脆化は免れませんので極力少なめに使うことにしました。まず、空気を抜いてから充分日光に曝して孔の部分を乾燥させそこに接着剤を薄く塗り、同様に五円硬貨ぐらいに切り取ったゴム切れにも接着剤を薄く塗り、孔の個所に動かないように注意しながら約30秒間当て続けました。その後、ビニルテープをその上に貼り付けてから約30分間静置しました。

再び注気して膨らませてから、海面に浮かべてみたところ、微か蟹泡程度に漏れる程度でまず問題は有りませんので出港することにしました。しかし、万一を考えてエアポンプとバッテリーを持ち込んでいくことにしました。こうして、1時間遅れでNさんたちと合流しました。棒杭にロープをかけ、反対側にアンカーを落としてボートを固定しました。水深は深いところで6m程度ですので、延べ竿の他にリール竿を置き竿にしました。ポイントには10艘ほどの釣り船が既に釣っておりました。

この日は満月の大潮で、風も殆んど無く釣り日和でした。暗くなってから、カサゴがポツポツ上がってくるのですが、なかなかメバルは上がってきません。結局、中サイズのカサゴ10枚、メバル6枚の貧果に終わり、9時過ぎに納竿しました。何故か、今年はカサゴはよく釣れるのですが、メバルの魚影が薄いように思われてなりません。それでも、翌日は久しぶりのメバルとカサゴの煮付けと唐揚げで美味しく頂きました。


先週の伊川津港沖、棒杭周りの初釣りは、本命のメバルの食いが悪く、中型サイズのカサゴばかりで期待外れに終わったことから、今度は同じ渥美湾の何時ものポイントでメバルを狙うことにしました。約半年ぶりの言わばホームグランドでのメバル釣りに胸膨らませて昨年実績の有ったポイントにボートを付けました。先客は近くに一隻で土曜日にしては少ないなと思っていたのも束の間、その後1時間で周囲に10隻ほどの釣りボートが群がるようになりました。やはり、早春のメバルを求める思いは、メバルファンには共通しているのでしょう。

昼間はモエビの餌で誘ってみましたが一向に当たりが有りません。暗くなってから、餌をイシゴカイに変えて誘ってみたのですが、当たりらしものが全く有りません。この日は中潮で干潮が17:54ですので潮どまりで当たりが出ないものと思っていたのですが、8時過ぎて潮が動き出しても相変わらず当たりが出てきません。すると、突然、置き竿の1本の竿先が激しく上下しましたので、期待に胸膨らませて取り込んだところ、中サイズのカサゴでした。それからもう1本の置き竿にもカサゴがかかってきましたがメバルは一向に姿を現しません。

周囲からも「またカサゴか」と言った呟きが聞こえてきましたので釣り況はどこも同じようです。そこで、それまで、仕掛けを真っ直ぐ下に落としていたのを、軽く遠めに投げてからミチイトが斜めになるようにしながらゆっくりとリールを巻いて手繰っていくやりかたをトライしてみました。すると直ぐにメバル特有の当たりが有りました。興奮しながら取り込んだところ、やはり期待のメバルでした。型は20センチ弱の良型でした。これに味をしめてこのやりかたに変えてみたのですがその後は当たりすら出てきません。

8時を過ぎてから、細かい雨が降ってきたことが、魚探のディスプレーに雨滴が付着することから判りました。天気予報では夜遅くには雨が降り出すとのことでしたので、少し早いとは思いましたが予想の範囲内でした。しかし、それまでの南からのやや強い風が東向きになってきたのが気になりました。このポイントは風向きが東から北、西になると波が沖合いから押し寄せるようになるため風波が高まるからです。

あまりにも釣れないため、ポイントを点々と変えてみたのですが一向に当たりが出てきません。そのうちに雨粒が大きくなってきましたので、レインコートを纏って四苦八苦しましたがメバルはその姿を現してくれませんでした。そして風が北東になり風波もかなり高くなってきましたので、そろそろ納竿しようと思っているうちに、益々風波は悠に1メートルを越えるようになってきました。

そこで、周囲に目をやると、つい先ほどまで群がっていたボートが一隻も見当たりません。どうやらいち早く雨と風が強くなるのを見越して帰っていったようでした。昨年5月にこのように避難が遅れててボートが転覆して非業の最期をとげた友人のことが頭を過ぎったため、ボート内の整理は中止して一目散に岸に向けてボートを漕ぎ出しました。やがて、風雨は更に強まり、漕いでも漕いでも船足は遅くなかなか岸に辿りつけません。それでも、わずかではありますが、目標の岸辺に近づいていることが確認されましたので気を落ち着けてしかりとオールを漕いでいきました。普通なら10分ぐらいで済むのに、30分ぐらいかかりましたが何とか無事に岸辺に辿りつくことが出来ました。

結局、この日の釣果は中サイズのカサゴ3枚とメバル1枚という惨憺たるものでした。ある人は今年は暖冬だったから終わったと言い、ある人はこれからだと言います。でも、私の経験では3月にメバルを釣ったことが無く、メバルの初釣りは4月になってからですので、終わったとの説はどうかなと思います。これからもバンバン釣りにいきたいと思います。


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