2004年度・中日優勝特集(2)
(落合監督に望むこと)

昨日、中日・落合監督が誕生し、名古屋で記者会見が有りました。 私は、中日時代から彼の、人を小馬鹿にしたような言動に反感を感じており、今でもその思いに変わり有りません。彼は自分の技能、考えに絶対の自信を持っており、これに合わないものには対立ではなく否定する態度を取るが故に孤高、オレ流と言われ、反感を招く基になっていると思います。

それに、中日に優勝請負人として7年も在籍したのに優勝は僅か1回のみでした。確かに立派な成績は残しておりますが、不動の4番打者としての圧倒的な存在感は私には感じられませんでした。本塁打でなくてもヒットなら、同点、逆転、あるいはサヨナラと言ったクリティカルな場面で凡退する場面を何度見たことでしょうか。彼は、日頃から「ヒットなら何時でも打てる」と豪語していた割には言動不一致でした。

記者会見で語った彼のチーム建て直しの基本方針は、大方好意的に受け取られているようですが、私は一中日ファンとしてこれに危惧の念を抱き、もし彼が基本方針どおりに実行すれば来年の中日の優勝はまず有り得ないと思い残念です。しかし、我がドラゴンズの監督になったからには応援する気持に変わり有りません。願わくば、基本方針に修正を加え、ドラゴンズを阪神、巨人とともに優勝を争えるチームに改革することを願って止みません。

この基本方針や抱負について私見を以下に述べたいと思います。
   (◎=大賛成 ○=概ね賛成 ▲=疑問有り ×=大反対) 

×1.現有の選手で充分優勝可能なのでトレード、FA補強はしない。
▲2.そのために選手の能力を10%底上げする。
×3.右の4番打者を現有選手の中から育てる。
◎4.シンプルな野球に徹し、後は頭を使わせるだけなので楽だ。
○5.経験不足を指摘されるが誰だって最初は同じだ。
○6.だから人に出来ることなら私でも出来るはずで全く不安ない。
▲7.優勝なんてそんなに難しいことではないことを教えたい。
▲8.女房に名古屋に恩返しに行けと言われてその気になった。

1.は星野監督の入替補強説を真っ向から否定し、星野監督が集めた現有メンバーで「俺だったらやってみせる」との強い対抗意識のように思えてなりません。もし、この落合流で来年中日が優勝したら、中日時代の星野監督のやり方が間違っていたことを立証するこちになりますので、落合監督は現有メンバーに拘ったものと思います。

でも、現有メンバーが10%底上げ出来たとしても2流が1.5流になる程度で、優勝を争えるレベルまでいくとは到底考えられず、ましてや右の4番候補なんていません。まだ山崎を呼び戻す方が早いと思いますので、1.には絶対反対で、落合監督の個人的感情に惑わされてはならず、ここはフロントが強力な外人助っ人を入れるように落合監督を説得すべきでしょう。

4.は大賛成で、我が意を得たりです。Simple is best は永遠の真理で、考えられるケースを簡略化してそれに対応するように頭を使うことに欠けている選手が中日には多いように以前から思っておりました。福留、井上、大西などの選手を是非仕込んで下さい。

5、6、7は彼だから言えることであって深く考えることもないと思います。そのくらい監督が自信を持てば選手も安心して付いていけるように思います。でも、8.は彼らしくありません。彼のようにプロに徹した男は自分の考えを貫き通すべきで、奥さんの顔を立てたのは、以前浮気がばれて頭が上がらないからではないのでしょうか。

落合監督、中日優勝のために改革をして下さい。 改革無くして中日の優勝はありません。星野監督の残した不良資産を一掃して、新しい中日ドラゴンズを作って下さい。期待しております。

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