2004年度・中日優勝特集(6)
(今年初のドーム観戦)


今夜、ナゴヤドームで行われる中日、横浜戦の食事付き内野指定席が3枚入手できましたので、家族で今年初めてのナイターを観戦してきました。球団の公式発表では入場者数28,000人となっておりましたが、上の写真で判るように、あの悪評高き5階席(最上階の黄色の席)は人影まばらで1割も入っていなく、我々の内野A指定席もとほぼ半分ぐらい、外野も半分程度でしたので、満席で40,500人ですから実際の入場者数は20,000人程度と思われます。

球団としては、出来るだけ入場者数を多めに発表するのが営業戦略ですので、恐らく年間予約席が満席になったことにして水増ししているように思われます。我々の席は最前席から42席後方、ホームとセンターを結ぶ中央から253席左側、つまり三塁側の3階席で、真正面は三塁と左翼手の中間ぐらいで外野席に近い感じの上、遠くて間近の選手の表情も全く見えないのでいい席とは言えません。それで、定価4,800円は如何にも高すぎます。3,000円ぐらいが妥当と思います。

ナゴヤドームでの入場者がここ数年減少傾向を続けている折から、球団側はもっと危機感をもって対策に乗り出すべきなのに、まだこれと言った対策を打ち出しておりません。最大の原因は打線が弱くて、見ていて面白くないからです。特に今年は殆ど補強もせず、昨年と変わり映えしないピストル打線では尚更でしょう。そのような時にこそ、営業戦略で観客を呼び起こすことが大切と思います。

こんな劣悪な座席に、4,800円も出して、負け試合でも見せつけられたらドブにお金を捨てるようなものです。映画館のように、シルバー、女性の日、男性の日と言ったような優待策とか、負けた試合の半券で次に入場券を購入する時に割り引くとか、いろいろ策は有るのに全く無策の状態です。 近鉄の二の舞にならないよう、もっともっと真剣に対策を考えていくべきでしょう。

試合は中日が39歳のベテラン、山本昌、横浜が2年目でプロ入り初先発の土居で始まりました。先頭打者、石井にヒットを打たれ、2番内川にもボールが先行した時、一塁走者の石井が牽制アウトになり、内川が4球で出塁したものの鈴木尚の三振、内川の盗塁失敗で3アウトになったことで、、山本昌はその後立ち直り、8回を投げて3安打無失点に抑える結果になりました。

hi 中日は6回にヒットで出塁して2塁まで進んだ荒木を立浪の渋い中前安打で返して先制、8回にもヒットで出塁した荒木と井端とのヒットエンドランがものの見事に成功し、井端が生還して2点目、最終回は岩瀬が石井にサードベースに当たる不運なひっとを打たれたものの内川をショートゴロ併殺にしとめ、更に鈴木尚を左飛に打ち取って試合終了。2:0で中日の完封勝ちに終わりました。

勿論、お立ち台に立ったのは、この日、史上43人目となる、通算2500投球回を達成した山本昌投手でした。今期二度目の完封を狙って9回も投げるものと期待していたところ、8回の裏の攻撃が始まる時、落合監督が山本昌に語りかけると、山本昌が笑いながら何か断っているようなしぐさをしているのが望遠鏡で捉えられました。どうやら、谷繁捕手の「止めた方がいい」とのアドバイスに従って続投断念を監督に告げたとのことでした。自分のことよりもチームのためを思う山本昌の姿を見た思いがして、満足して家路につきました。

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