2004年度・中日優勝特集(7)
(落合監督に五分刈りで脱帽)

先日、女房に頼んで頭髪を五分刈りにしてもらいました。行きつけの床屋ではその理由を聞かれるのが嫌で、内々ですることにしたのです。ただ、何時だったか一度私の頭を刈ってみたいとの女房の願いを聞き入れて、散髪はズブの素人の女房に身を、いや髪を任せたところ、見事にトラ刈りにされて酷い目に遭ったことが有りました。ここが不揃いだと言っては修正すると、バランスが崩れるので反対側を修正するとまたバランスが崩れて、と言った具合に際限なく刈り込みが続き、気が付いたら丸坊主に近い上、それでもトラ模様が目立つと言う最悪の結果になっておりました。

この時のトラ刈りの最大の原因はハサミを使ったことにあると考え、バリカンを使うことにしたのですが、普通の手動式のバリカンは素人には扱いにくいと考え、刈り込み高さをコントロールできる電動バリカンを選び、ブラウン製の「ヘアークリッパー」をスーパーで購入してきました。 早速、庭先で、チョッキンチョッキンやり始めました。近所の人に見られると、「旦那さん散髪代に事欠いて奥さんに刈ってもらってるよ」なんて言われかねないので洗濯の干し物で覆いをしてから始めました。

行きつけの床屋さんが嘆いていました。不景気でお客さんが減ったままで、全く戻る気配がないと言うのです。たしかに、景気のいい時は数人待ちが当たり前でしたが、今では殆どの場合、入店すると暇そうに新聞を読んでいたマスターが直ぐに散髪台に案内してくれますので待ち時間は有りません。マスターは若者が美容院に行くようになったことに加え、私のような男性が家で奥さんに刈ってもらうようになったことをその理由に挙げておりました。電動バリカンがよく売れる理由が判りました。

実は、五分刈りを思い立ったのは、中日・落合監督のせいでした。私は開幕前から中日最下位を予言して堂々とHPにも書き込みました。オールスターゲームが終わった時点でも、まだ巨人の優勝を信じておりました。しかし、その巨人に残り20ゲームを切った時点で5ゲーム差を付けて独走している中日の戦い振りを見ていると、もう優勝は間違いなしと思うようになりました。従って、予想が外れただけでなく、落合監督を見くびってきたことへ自責の念にかられるようになり、その謝罪を込めて、丸刈りは生活に支障を来しますので、せめて五分刈りをと思いたったわけです。


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