「e-Tax」のやり方(1)
(還付金、添付不要、処理迅速、自動修正が「e-Tax」のメリット)
「e-Tax」のやり方(2)
(住基台帳情報をパソコンにインストールすることが「e-Tax」の起点)


名古屋で確定申告の模擬体験をする板東英二さん

今日から確定申告の受付けが始まりました。
当サイトの雑感記第47章「年金生活者の確定申告」で解説しておりますように、私のような標準的な年金生活者には、6年以上前は確定申告の必要は有りませんでした。たまたま私の場合、年金の一部が源泉徴収されていたたため、確定申告しないと源泉徴収された税金を取り戻すことが出来ませんので、止む無く6年以上前から確定申告をして今日に至っております。

ところで、昨年度から国税庁は、確定申告をパソコン上で作成し、その結果を電子証明を付与して所轄税務署に送信し、受付・審査を経て申告を完了させる、いわゆる「e-Tax」を大々的にPRしております。
当地区では板東英二さん、全国では石川遼君がテレビで「e-Tax」で模擬申告しているシーンが見られました。私は、このPRに誘われる以前から今年から「e-Tax」で確定申告することを決め着々と準備を進めておりました。その理由は次のとおりです。

・今回一回だけの特典として最高5,000円の還付が有る。
・年金受給、保険金支払い等の証明書の添付不要。
・還付が有る場合、処理がスピーディー。
・入力値が自動修正されて出力されるので申告内容が正確。

今日、早速全ての準備を終えて、申告内容を電子証明を付与して所轄税務署に送信したところ、税務署から受理したとのメッセージが送られてきました。申告内容が審査中の段階ですから、全て完了したわけではありませんが、少なくとも「e-Tax」のシステムに正しく対応したことは事実ですので、この経験を踏まえて「e-Tax」のやり方を解説していきたいと思います。

申告内容を受理したとの税務署からのメッセージ

冒頭の文章が判読し辛いので下記します。
「送信されたデータを受け付けました。なお、後日内容確認のため、担当係員からご連絡させて頂く場合もありますのでご了承ください。」


「e-Tax」の基本的なプロセス

上図は、今回「e-Tax」の実施に際して私がとった順序で、大きく次のように分けられます。

(1) 準   備:
 @住民基本台帳カード交付申請(→市役所市民課)
 A住民基本台帳カード+カード内のICチップにカード情報格納
 BICカードリーダ購入(←オ−クション)

(2) ルート確立:
 C関連ソフトインストール(←「e-Tax」ソフト起動)
 D開始届出書の提出(→所轄税務署)
 E納税用確認番号連絡(←所轄税務署)

(3) 申   告:
 F申告書作成・送信(作成ソフト利用→所轄税務署)
 G受付完了連絡(←所轄税務署)

(1)の準備は、電子申告に必要な申告者の個人情報を住民基本台帳カード内に埋め込まれているICチップに格納し、そのカードをICカードリーダからパソコンにインストールすることにあります。(2)のルート確立は、(1) でインストールされた情報を所轄税務署に送信するためのルートを確立するために、所定のソフトをインストールした上で、所轄税務署に電子申告することを連絡し確認を得ることにあいます。(3)の申告は、国税庁による申告書作成ソフトにより申告書を作成し、ICカードリーダに住民基本台帳カードを挿入して電子証明を付与した状態で所轄税務署に申告書内容を送信することにあります。そして、所轄税務署からの受付完了の連絡をもって「e-Tax」は完了します。では、明後日より(1)(2)(3)の順で解説していきたいと思います。


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