藤枝東高物語(91)
新人戦で藤枝東36年ぶりの優勝2011年02月27日の日記から
藤枝東高物語(92)
藤枝東 プリンス東海2部で2位浮上2011年04月29日の日記から


新人戦優勝記念写真(優勝に貢献した荒木(10) 松葉(11) 田中(8))
(がんばれ藤枝東高より引用させて頂きました)

今日は朝から落ち着きませんでした。昨日、J1覇者の名古屋グランパスが天皇杯覇者で目下4連敗中の鹿島アントラーズとゼロックス杯を賭けて戦い、延長後のPK戦で楢崎が3セーブして勝利した感動が残っている中、母校の藤枝東が36年振りの新人戦優勝を賭けて宿敵清水商との決勝戦を日本平で戦うからです。

辞典によれば「]年に優勝しY年に更に優勝した場合、(Y−])年振りに優勝」と表現するとされております。藤枝東は1976年を最後にその後優勝することなく今年2011年に優勝しましたので、2011年−1976年=35年 振りの優勝ということになります。総体や選手権では数年前に優勝しているのに新人戦だけがこれほどまでに優勝から遠ざかったのには、何か理由が有るように思えてなりません。

残念ながら、現地に賭けつけて応援できませんでしたので、ネットの速報を見詰めながら応援しました。前半早々にPKで先制され、何とか同点の速報記事が出るのを待ち望んでいたのですが、出ないまま前半を1点リードされたまま終了しました。

後半に入ってもリードされたまま25分過ぎました。その時「カウンターから松葉が相手ゴール左まで持ち込んで荒木が決める清1-1藤」との待望の速報が目に飛び込んできました。思わず、大きな拍手をし、家族の顰蹙を買ってしまいました。しかし、その6分後の後半31分に「太田イエロー二枚で退場」との速報に不安が過りました。

ところが、その3分後の後半34分「カウンターから田中得点 清1-2藤」との記事が飛び込んできたため、再び大きな拍手が家中に響き渡りました。そしてその7分後の後半41分、「試合終了 清水商1-2藤枝東」の感動の速報がが入ってきました。速報者のJUNさんは、現地で一刻も早く伝えるべく一気に携帯のボードに指を走らされたことと思います。
改めてJUNさんにお礼を申し上げます。

ネットの投稿記事によれば、前半の立ち上がり、清商の激しいプレッシャーに中盤でボールを繋げず、DFも相手の高さと強さに圧倒されことごとくヘディングで競り負けてサイドを崩され苦し紛れのファールでPKを取られて失点したとのことです。それにしては、よくぞこの1点だけで凌いだことと思います。

後半25分頃、カウンターから松葉が抜け出しで繋いだパスを、荒木がドンピシャで合わせて起死回生の同点ゴール、これで東高の意気が一気に上がり、後半31分の大田のイエロー2枚による退場をものともせずに、後半34分にまたしてもカウンターから右サイド田中の逆転シュートが決まりました。

清水商は静学とともに明誠が台頭する前は、藤枝東にとって難敵で、何度か行く手を遮られ、現にこの3年間の対戦成績は次に示すように連敗中で、今回が3連敗を免れる雪辱であったわけです。

09-05-02 新人戦第4節 藤枝東●1-2○清水商 藤枝総合運動公園
10-10-23 選手権2次L 藤枝東●1-2○清水商 湖西運動公園

大石監督がこの試合を最後に退任されるのが、不成績の責任を取られたのか、母校法政大監督就任を優先されたのか判りませんがこの時期での退任は如何なものかと思わざるを得ません。大石監督には、藤枝東OB、サポーターからの強い支持が得られれないままの退任に心残りも有ろうかと思いますが、この3年間本当にご苦労さまでした。

藤枝東は1年生が6人もU-16県選抜に選ばれる等、去年とは様変わりしているものの、総体、プリンス、選手権で、明誠、静学、清商と互角に戦うだけの力が備わっているとは到底思えません。新監督の指導のもと本来の細かくパスで繋いでボールを支配しながら、時には中央突破のカウンター攻撃を織り交ぜながらもサイド攻撃主体のスタイルを確立して欲しいものです。

新監督はコーチ陣の昇格が順当でしょうが思い切って、かって常葉橘を初優勝に導いた長澤さんのようなプロ経験のある方、静学を全国区の強豪校に育てた井田さんのようなアマの名将クラスを招聘することを望んんで止みません。サッカーはザッケローニ監督のように監督の影響力が大きく、高校サッカーでは特にその傾向が見られます。

かって藤枝東には、私の知人でもありましたが、静岡高から国語教師として転任し、藤枝東の8回の全国優勝の黄金期を築き上げらた長池さんのような名将が居られました。
藤枝東OBの中にも相応の人材が居るかもしれません。監督起用に発言力を持つ学校当局、OB、サポーターは、この際、熟慮を重ねて長期に渡って指揮を取れる有能な人材を監督として迎えられんことを強く望むものです。 がんばれ藤枝東高


プリンス東海2部・3回戦 暁秀戦で決勝ゴールしたMF高嶋
(がんばれ藤枝東高より引用させて頂きました)

新人戦で35年ぶりの優勝を果たして以来の公式戦は、プリンス東海2部リーグの
開幕で始まりました。2月末に新人戦が終わると、総体の各地区県予選リーグが
始まりますが、藤枝東、静岡学園、藤枝明誠、清水商、常葉橘、清水東の6校は
各地区大会予を免除され、5月上旬から始まる県大会からの出場となりますので
プリンス東海2部リーグが始まる4月中旬までの約1ケ月半、公式戦の日程を持っ
ておりません。

吉野友三ヘッドコーチが昇格して、大石和孝前監督の後を継いで新監督に就任
した藤枝東は下記の戦跡にあるように、プリンス東海2部リーグ1回戦の各務原 
に4:0で快勝したものの、このところ苦手にしている飛龍との2回戦を苦戦して
引き分けたため1部昇格圏の2位に及ばない3位に位置しておりましたが、今日
の3回戦で2位だった暁秀を1:0で破ったため2位に浮上しました。

開催日時 競 技 名 称          スコア  対戦校   試 合 会 場
11-01-08 新人中部1次L1回戦  ○藤枝東 6-0 ●静     清  藤枝東高グランド 
11-01-10 新人中部1次L2回戦  ○藤枝東 7-0 ●金     谷  藤枝東高グランド 
11-01-15 新人中部1次L3回戦  ○藤枝東 4-0 ●静 岡 市立  藤枝東高グランド 
11-07-16 新人中部1次L4回戦  ○藤枝東 4-0 ●藤  枝  北  藤枝東高グランド
11-01-22 新人中部2次T1回戦  ○藤枝東 1-0 ●静 岡 城北  藤枝東高グランド 
11-01-23 新人中部2次T準 々  ○藤枝東 4-0 ●東海大翔洋  藤枝東高グランド 
11-01-29 新人中部2次T準 決  ○藤枝東 7-0 ●榛     原  藤枝東高グランド 
11-01-30 新人中部2次T決 勝  ●藤枝東 1-2 ○藤 枝 明誠  藤枝明誠グランド
11-02-06 新人県大1次L1回戦  ○藤枝東 2-1 ●下      田  藤枝東高グランド
11-02-11 新人県大1次L2回戦  ○藤枝東13-1 ●富士宮  北  藤枝東高グランド   
11-01-12 新人県大1次L3回戦  ○藤枝東 3-0 ●浜松開誠館  藤枝東高グランド 
11-02-19 新人県大 準々決勝  ○藤枝東 5-1 ●清 水 東  藤枝市民グランド 
11-02-26 新人県大 準決勝戦  ○藤枝東 2-0 ●常 葉 橘  藤枝総合運動公園 
11-02-27 新人県大 決 勝 戦  ○藤枝東 2-1 ●清 水 商  日本平運動公園 
11-04-16 プリンス2部L1回戦  ○藤枝東 4-0 ●各  務  原  藤枝総合運動公園 
11-04-23 プリンス2部L2回戦  △藤枝東 1-1 △飛     龍  愛鷹スポーツ広場 
11-04-29 プリンス2部L3回戦  ○藤枝東 1-0 ●暁     秀  愛鷹多目的競技場 

この試合では荒木の幻のゴールが有りました。
試合を観ておりませんので、その詳しい状況は判りませんが、荒木のフリ−キッ
からのゴールを一度は認めた主審が、高校サッカーでは異例の暁秀側の全選手、
がフリーキック後に主審の笛が鳴ったことを理由にベンチ総ぐるみの猛抗議を受
け副審と協議の結果、判定を覆してノーゴール(下の画像)としたのは事実です。
その結果、荒木の2点目は幻となりました。
幻となった荒木のゴール
(がんばれ藤枝東高より引用させて頂きました)

フリーキックを与えられた側は、正しいポイントにボールをセットすれば、審判
の笛を待たずにプレーできますので、この場合次のいずれかに該当するはずです。

(1)正しいセットを主審が見落とした上誤って笛→誤笛認め 抗議正当も得点有効
(2)正しいセットを主審が不正と誤って判定し笛→判定正当 抗議正当で得点無効
(3)不正なセットを主審がキック後に気付いて笛→判定正当 抗議正当で得点無効

いずれにしても、キック後に笛が吹かれていたのなら抗議するのは当然で、暁秀
側の対応には基本的には問題は無かったと思います。私としては、藤枝東側の
セットは正しかったと信じますので、(1)が事実なのに主審が誤笛を認めなかった
ため(2)になてってしまったものと考えております。

この試合、主審の判定に問題が有ったようですが、勝点3を得たことは大きいと
思います。幻の1点が得失点差で最終順位に響かないように祈るだけです。
現在のプリンス東海2部の勝敗表は下表のとおりです。
2位以上なら来年1部昇格、逆に5位以下は各県Aリーグに降格されますので大変
厳しいリーグ戦です。4回戦(6/11愛知戦)、5回戦6/25津工戦)は格下相手で連勝
が期待できます。連勝すれば勝点13となり2位以上確保に一歩近づきます。

 順位  校   名 勝点 勝数 分数 負数 得失点差   昨年度成績
 1  清 水 東  9     3     0     0      +8     静岡県ユースA1位
 2  藤 枝 東  7     2     1     0      +4   2部 4位→2部残留
 3  海   星    6     2     0     1       0     1部10位→2部降格
 4  暁   秀    4     1     1     1      +6     2部 3位→2部残留
 5  津   工    4     1     1     1      -5   三重県ユースA1位
 6  飛   龍    2     0     2     1      -4     2部5位→2部残留
 7  愛   知    0     0     1     2      -3     愛知県ユースA1位
 8  各 務 原    0     0     0     3      -6     岐阜県ユースA1位

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