藤枝東高物語(43)
母校後輩 MF長谷部持ち味を発揮 2008年9月08日の日記から
藤枝東高物語(44)
母校藤枝東、選手権で初戦突破 2008年9月13日の日記から


W杯アジア最終予選、バーレン戦でのMF長谷部

現在の日本代表MF陣は、遠藤、中村俊、長谷部、松井、稲本、中村憲、今野の7人で多彩です。岡田監督の基本構想は2トップ、4バックで、MFは4人となるため、この7人から4人を状況に応じて選ぶのはまさに監督の腕の見せどころと言えます。4人のうち、トップ下の左右に遠藤、中村俊を起用するのは必然ですので残りの中盤の底(ボランチ等の守備的MF)の2人を誰にするかがポイントになります。

そこで、直近のW杯アジア予選で、遠藤、中村俊がトップ下に起用された時、中盤の底に先発起用された2人を調べてみると、6/07 オマーン戦で長谷部 大久保、6/14のタイ戦で長谷部 香川、6/22のバーレーン戦で中村憲 本田圭、そして9/6の最終予選のバーレーン戦で長谷部、松井と、長谷部が4回のうち3回も先発起用されていることが判りました。

しかし、それだけ多く出場しているのに、長谷部が得点に絡んだり、テレビ映像で大写しになったり、アナウンサーに名前を大声で叫ばれたりすることが、他のポジションの選手に較べて少ないように思われます。そのため、稲本、中村憲、今野ではなく長谷部を起用するのは岡田監督の采配ミスと批判する向きも有るのは事実で、かくいう私も、ここ数試合、少なくともテレビ映像で見る限り、そのような見方を否定できませんでした。

ところが、解説者などサッカー専門家やサッカーを良く知る玄人筋は彼のプレーを高く評価しております。 例えば、今回のバーレーン戦での長谷部のプレーについて以下のようなコメントが寄せられております。

・MF長谷部はボランチの位置から積極的に攻撃参加して見せ場をつくった。後半31分には敵陣深くでボールを奪い、ドリブル突破。右足シュートはバーを直撃したが、後半40分に今野と交代するまで持ち味を発揮した。

・長谷部は当たり負けしないし、読みも鋭く、攻撃のセンスもあります。後半終盤のシュートはバーに当たって失敗したもののあの時間帯にあの位置まで上がっていたことは評価できる。

・稲本との比較では、稲本の特徴が対人の強さと展開力と効果的な上がりであるのに対して、長谷部の特徴は、運動量が多く献身的な守備、ドリブル突破による効果的な上がり。岡田監督は稲本の悪い意味でのハードタックルからのFK・PKを恐れた反面、ブンデスでフィジカルが向上し連携、守備、攻撃を総合評価して長谷部を選択したものと考えられる。

・長谷部は守備・攻撃ともにうまくバランスが取れていたと思う。特に守備面は長谷部がいなかったらもっとピンチが多かったかも。ボディバランスはすばらしいと思う。攻撃面でもボールを落ち着かせることができる選手だ。

・長谷部は玄人好みの選手だと思う。彼のよさがわかる人は絶対サッカー通に違いない。

確かに、長谷部のように、中盤の底で役割を果たす選手には得点に絡むような派手なプレーは見られないかもしれませんが、相手のボールを奪ったり、相手のボールをクリアしたり、味方DFからのボールを繋げたり、まさに攻守の要の存在です。選手の動きを大局的に観察していくと、地味ではありますが、そのような彼等の動きを確認することが出来ます。


星陵戦でハットトリックし大活躍のFW新井
(「がんばれ藤枝東高」から転載させて頂きました)

先週の日曜日の9月7日から平成20年度(第87回)高校サッカー選手権の静岡県予選が始まり、我が母校藤枝東は今日、星陵と初戦を戦い、8:0で大勝しました。藤枝東は残念ながら今年は第2シードにエントリーされたため、2回戦が初戦となったわけです。星陵という名前の高校は全国に3校(石川県、兵庫県、静岡県)有りますが、いずれも経営母体は別々で何ら関係有りません。

このうち、サッカー名門校は石川県の星陵で、U-23日本代表の本田圭佑の出身校でもあり全国大会にも何回か出場しております。失礼ながら対戦相手の静岡県の星陵はレベルとしては平均以下ですので、今日の藤枝東の大勝は当然のことでした。3回戦は、静岡東を2:1で破った浜松東と明日、対戦することになっております。

そして、来週の9月21日に多分、勝ち上がってくると思われる藤枝西との4回戦を制すれば2次リーグへの進出が決まります。現在行なわれている1次トーナメントはb、c、d の3グループ単位で行なわれており、更に各グループは4ブロックに分かれております。各グループでの2次リーグへの進出は各ブロックの1位校、計4校に与えられます。

つまり、藤枝東は藤枝西等とともに、b1ブロックに属しており、4回戦がこのブロックの決勝戦となりますので、藤枝東は藤枝西(予想)との決勝戦を制すれば、bブロックからの進出4校の一校として2次リーグへ進出することになります。ところで、各グループから2次リーグへ進出が予想されるのは次のとおりと思われます。

・bグループから藤枝東、大仁、藤枝明誠、常葉橘
・cグループから暁秀、浜松南、清水東、浜松開誠館
・dグループから浜松湖南、静岡西、浜松湖東、浜松城北工

以上の12校が抽選で3校ずつA、B、C、Dの4組に分かれ、更に抽選で第1シードの静岡学園、東海大翔洋、清水商、磐田東が1校ずつ 各組に振り当てられ、結局、第1シード1校を夫々含む4組、計16校がA、B、C、Dの組に分かれて2次リーグを戦い、各組上位2校、計8校が最終トーナメントに進出します。

藤枝東の現在の実力は、少なくとも1次トーナメントを勝ち上がってきた上記の12校の中ではトップと目されておりますので、2次リーグで上位2校に入って最終トーナメントに進出することは、余程の事態が起らない限り充分可能と思われます。従って、次のターニングポイントは11月1日(土)の最終トーナメントの準々決勝戦と私は考えております。


前 頁 へ 藤枝東高物語目次へ 次 頁 へ
inserted by FC2 system