藤枝東高物語(35) ゴン、J1新記録の15年連続ゴール! 2008年3月16日の日記から |
藤枝東高物語(36) 高校サッカー選抜、優勝ならず 2008年4月05日の日記から |
157点目を決めて喜びの中山選手 |
昨日、昨年の高校サッカー選手権静岡県予選で優勝を決めたエコバで行なわれたJ1第2節、磐田対G大阪のゲームで、母校の後輩で、40歳5カ月のJ1最年長選手のゴンが記念すべきJ1新記録更新の15年連続ゴールとなる157点目のゴールを決めてくれました。後半ロスタイムの44分、ゴール前でMF太田から強めのパスを受けようとしたものの、ボールの方向を読み誤って何とボールの上に乗ってしまい、バランスを崩し腰砕けになって転倒してしまいました。 しかし、さすがゴン、転んでもタダでは起きません。起き上がるや、すかさず詰めた相手GKとDFの間にスライディングシュートしてダメ押しのチーム3点目のゴールを決め、その瞬間場内は笑いと歓喜に包まれました。この様子をテレビで観ていた私も思わず笑い転げてしまいました。多分、今年のJ1の珍プレーにノミネートされることは間違いないと思います。テレビの解説者も笑っていましたがそれでもゴンのこの偉大な記録を賞賛するに吝かではありませんでした。 試合後、ゴンは、「みんな転んだと言うけど、相手を引き出したんです。もちろんフェイント。まあ、入れば何とでも言えるんですけど」と、例によって「ゴン節」でとぼけてみせましたが、こんなことを言えるのもゴンならではと思います。また、「僕の得点がクローズアップされるけど、今日はディフェンス陣が踏ん張ってくれたから勝てた」と他の選手を讃えるところにもゴンらしさが伺えると思います。 J1では、下表に示すように、三浦知(横浜C)に次いで日本人選手歴代2位の最年長記録であり、外国人選手(ラモス)含めても歴代3位の記録となります。三浦知選手は現在、J2、ラモスは引退しておりますので、30日の次節神戸戦で決めれば40歳6カ月7日でのゴールとなり、カズを1日抜いて日本人最年長ゴールとなります。がんばれ ゴン! 順 選手名 (所 属) 年 齢 達成年 (1) ジ ー コ (鹿 島) 41歳3カ月 1994年 (2) 三浦知良 (横浜C) 40歳6カ月 2007年 (3) 中山雅史 (磐 田) 40歳5カ月 2008年 (4) サントス (清 水) 39歳7カ月 2000年 |
試合会場のあるベリンツォーナの街 | |
全国高体連サッカー部によって選出された第86回全国高校選手権の優秀選手メンバーは、そのままスイスで開かれた第68回ベリンツォーナ国際ユースサッカー大会に参加しました。母校、藤枝東からDF小関教平、DF村松大輔、MF石神幸征、MF河井陽介、FW松田純也の5人が参加しております。この大会の様子は殆ど、日本のメディアでは取り上げられなかったため情報が不足し、ここで取り上げることが出来ませんでしたが、大会が終わってからネットを通して判明しましたので2週間遅れでアップさせて頂きました。 同大会は毎年スイスのベリンツォーナ(Bellinzona)で開催されており、日本高校選抜は、1987年からデュッセルドルフ国際ユースサッカー大会と毎年交互に参加しており、偶数年の今年はベリンツォーナ大会に出場して、グループリーグでASローマ、FCチューリッヒ、スポルティング・リスボンなど欧州の有力クラブのユースと対戦しました。これまで、この大会に名波浩、川口能活、中村俊輔、平山相太等が参加しております。昨年のデュッセルドルフ大会では最下位に終わりましたが、06年のベリンツォーナ大会では優勝しております。 ベリンツォーナはイタリアの国境に近い小さな街で、イタリアのミラノから北に100kmほどのところに位置しております。アルプスを越えてイタリアに通ずる要衝であったことから古代ローマの時代から栄え、中世の時代にかけて多くの城塞が築かれた城塞地域です。特に、カステル・グランデ、カステーロ・ディ・モンテベーロ、カステーロ・ディ・サッソ・コルバーロの三つの城壁と要塞は2000年に世界遺産に登録されており、上の画像はカステーロ・ディ・モンテベーロです。 選手たちは、時には雪もちらつく寒い中、3月20日から24日まで毎日試合を行いました。結果は残念ながら4位に終わりましたが、日本選手は地元でも大人気だったとのことです。特に、大前君は5得点を上げるなどして、視察に訪れた欧州クラブのスカウトの目に止まったようです。母校、藤枝東の選手では、松田純也君が3月20日の試合で1得点を上げ、河井陽介君が3月24日の試合のPK戦で5人目で登場し見事に決めております。 試合結果以下のとおりでした。 ・2008年3月20日(木)Gリーグ1回戦 日本高校選抜 3-1 FCチューリッヒ [得点(日本のみ)] 大前 元紀(流通経済大付属柏)2 松田 純也(藤枝東) ・2008年3月21日(金)Gリーグ2回戦 日本高校選抜 2-0(前半1-0)ASローマ [得点] 1-0 28分 富山 貴光(日本高校選抜) 2-0 58分 大前 元紀(日本高校選抜) ・2008年3月22日(土)Gリーグ3回戦 日本高校選抜 0-3 スポルティング ・2008年3月23日(日)準決勝 日本高校選 抜 2-2(PK3-4) FCバーゼル [得点(日本のみ)] |
前 頁 へ | 藤枝東高物語目次へ | 次 頁 へ |