藤枝東高物語(17)
(準々決勝戦で静岡北に大勝 (2003年11月8日の日記から)
藤枝東高物語(18)
(準決勝戦でライバル清水東に快勝 (200311月9日の日記から)


この日2得点の赤星(頑張れ藤枝東高より)

昭和38年(1963)以降、昨年までの39年間に静岡県の高校は、全国高校サッカー選手権大会で、優勝10回、準優勝9回もしているのです。つまり、今で言うサッカー少年たちの合言葉「国立の土を踏もう」を、この39年間のほぼ半分の年に経験していることになり、全国でも静岡県だけの快挙と言えます。

この実績故に、静岡県はサッカーどころとして全国にその名を轟かせているわけです。このことはこの39年間での優勝回数で静岡県に次ぐのは埼玉県6回、東京都5回、千葉県5回であることからも裏付けられていると思います。。それが故に、全国大会で優勝するよりも静岡県で優勝して代表校になる方が難しいとも言われる所以になっております。その高校別内訳は次のとおりです。

高 校 名  優勝 準優勝 計
藤枝東高  4    2   6
清水東高  1    3   4
清水商高  3    0   3
静岡学園  1    1   2
東海大一  1    1   2
浜名高校  0    1   1
静岡工高  0    1   1
   計   10    9  19

全国高校サッカー選手権静岡大会は、まず過去1年間の実績から、特別シード校の4校が決められます。今年は、藤枝東高、静岡学園、清水東高、浜名高校でした。この特別シード校を除く123校が1次トーナメントを行いか、勝ち残ったベスト16チームがA、B、C、Dの4ブロックに分かれて2次リーグを行い各ブロック1位、2位の2校が決勝トーナメントに進み各ブロックの1位、2位が対戦し勝ち残ったチームが特別シード校と対戦する準々決勝に進みます。

今日の藤枝東高の相手校の静岡北高は、1次トーナメントで浜松西高を4:1、三島南高を6:0、伊豆中央高を4:0で破って2次リーグに進み、袋井高を2:0、浜北西高を3:2、藤枝明誠高を3:2で連破してAブロック1位となって決勝トーナメントに進み、Bブロック2位の吉田高を3:0で破って7連勝して特別シード校の藤枝東高と、今日準々決勝戦として対戦することになったわけです。

一方の藤枝東高は、平成9年(1997)に久しぶりに県大会で優勝して国立の土を踏んだものの、その後5年間は決勝トーナメントで清水商、静岡学園に阻まれて優勝を逃し続けておりました。しかし、平成10年、13年、15年は総体の県大会で優勝しておりますので、優勝する力は充分持ち続けてきているように思われます。

試合は、サッカーどころ藤枝のサッカーを育んできたものの、国体会場として新設された藤枝総合運動公園にその役割をバトンタッチしようとしている藤枝市民グランドで行われました。特別シード校のため実戦から遠ざかっていた藤枝東高は、10月に帝京、清水東、岐阜工との練習試合で負けて調子を落としていたこともあって、この試合も後に服部監督にして近来希にみる不甲斐ない戦いだったと言わせる程、前半は苦しい試合展開でした。

しかし、前半30分、このところ進境著しい1年生FWの中村祐輝が2年生MF赤星貴文のセンタリングを頭で合わせて先制、後半には気落ちした静岡北高に襲いかかって、鈴木崇、鈴木大、松下、赤星、閨谷が次々と得点し、終わってみれば6:0の楽勝でしたが前半の戦い振りはおよそシード校らしくないお粗末な内容でした。この結果、明日は藤枝総合運動公園で宿敵、清水商と準決勝を行うことになりました。


頼れる木村主将(頑張れ藤枝東高より)

今日午後から、昨日の藤枝市民グランドから格上の藤枝総合運動公園に会場を移して、過去何回も優勝を阻まれた宿敵、清水商と準決勝を行うことになりました。当然観戦に出向くつもりでいたのですが昨日、帰りに酷い目に遭ったことと、午後から雨との予報に嫌気がさして、実家でテレビ観戦することにしました。

実は、昨日は試合終了後に新幹線で横浜まで行って横浜在住の友人たちと会食の予定をしておりましたので、試合終了後、直ちに藤枝駅から静岡に出て16時過ぎの「こだま}に乗る必要が有りました。そこで、15時過ぎの終了後駆け足で会場近くの遠鉄のバス亭に行って時刻表を見て青くなりました。何と土日は1時間に1本しか無い上、その1本もつい数分前に出てしまったので16時過ぎまで無いことが判ったからです。

やむなく、歩いていくことにして、通行人の方に道のりを尋ねたところ、「歩いて行くには遠すぎる」と忠告されたものの、タクシーを呼ぶすべもないので事情を話したところ近道を教えて頂いたのですが、それでも40分はかかるとのことでした。どうしても30分以内で行かないと間に合いませんので、暑い中早足で汗だくになりながらやっとの思いで藤枝駅に30分以内で駆けつけ何とか間に合いました。

今日行なわれる藤枝総合運動公園は、昨日の藤枝市民グランドより更に山側に入ったところにあり、とても歩いて行けるところではありませんので、昨日の二の舞だけはしたくなかったからです。このグランドはJリーグの試合も出来る立派なグランドとのことでしたので一度は行ってみたかったので少し残念でした。

清水商は、優勝候補最右翼と前評判の高かった静岡学園を昨日の準決勝でカウンター攻撃が実って2:0で下し意気揚々とこの試合に臨みましたが、双方のディフェンスが堅く、無得点のまま藤枝東やや優勢のまま前半を終了しました。後半開始早々に、赤星が先制点をあげると、東高は更に攻め続けて反撃の糸口を与えないまま、1:0で押し切り、来週土曜日にエコバで行われる清水東との決勝戦に臨むことになりました。

こうして、最後は母校の決勝進出を見極めてから気分良く5日間に渡った駿河路の旅を終えて名古屋に向けて帰路につきました。勿論、マグロの刺身、ゆでシラス、黒はんぺんなどの郷土土産をしっかり鞄に詰めて・・・。


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