藤枝東高物語(97)
津工戦で惨敗した東高選手諸君へ2011年09月23日の日記から
藤枝東高物語(98)
藤枝東 飛龍破り2位以上決定2011年010月01日の日記から


津工戦前半で失点した場面(がんばれ藤枝東高の動画から編集)

現在、母校藤枝東は一昨年降格した東海プリンス2部リーグで、2位以上に与え
られる1部昇格条件を満たすべく戦っており、今日の津工戦を控えて全14試合
中11試合を消化して、9勝0敗1分で勝点28、堂々と1位をキープしております。

津工は4位で今日の藤枝東戦に負けると2位以上は絶望的になるため必死に挑ん
でくるはずです。一方、藤枝東は今日の試合を含め残り3試合で1勝すれば無条
件、全敗しても3位校以下の成績如何で2位以上を確保できる位置に在ります。

この試合、藤枝東は今年はじめて3点差をつけられて惨敗しました。この試合を
直接観戦しておりませんので、どうしてこのような負け方をしたのか全く見当
がつきませんでした。ただ、「がんばれ藤枝東高」に掲載されていた前半4分の
最初の失点シーンの動画を視聴して何となく判ったように思いました。

その失点を招いた決定的なシーンを上の画像で再現してみました。ペナリティ
ーエリア付近で直接ボールに関与していたのは津工3人、藤枝東4人で動画で問
題の決定的なシーンに至る前では充分失点は防げる体制でした。

決定的な場面は、津工の背番号6の選手が左に居た背番号10の選手に向けて後ろ
のヒールでパスした瞬間に生まれました。上の画像で、ヒールパス後のボール
の軌跡を点線で示しております。これで判るようにパスは絶好の位置に転がり
10番の選手は切り返すことなくワンタッチでゴールしております。

この咄嗟の後方へのヒールパスを寸前に予知するのは経験の浅い高校生では無
理で、パスからのゴールを阻止するのも位置的にみて難しかったと思います。
つまり、この一連のプレーのみに関しては、相手のプレーが賞賛されるべきで
あって藤枝東側に致命的なミスが有ったわけではないと思います。

早い時間帯での失点ですから、現在の藤枝東の実力からすれば慌てることはな
く時間を充分に使って同点機を狙えばいいことです。前半は0:1のまま終了し
ましたので後半戦で同点から逆転は充分いけるものと期待していたところ事態
は急変しました。何と後半から、エース級の高嶋、荒木を交代させたからです。

後半になって、チーム内に不協和音が出たとか、監督の声が聞かれなくなった
とかいった感想が掲示板に投稿されておりますが事実だったと思います。更に
追い打ちをかけるかのように心無いファンの罵声が飛び交ったと藤枝東を応援
した知人からメールが有りました。

後半3失点は選手が動揺して平常心を失い更には昇格条件の1位確保は固いとの
油断も有ったことと思います。選手諸君は全ての試合にベストを尽し、チーム
一丸となって戦うべきと思います。敢えて次のメッセージを彼らに贈ります。

            − 東高選手諸君へ −

五輪ベルリン大会で逆転ゴールして優勝候補スウェーデンを破り「ベルリンの
奇跡」を演じた松永行、W杯で日本人で初得点した中山雅史、日本最高の右ボラ
ンチMFとなった長谷部誠等、それぞれの世代で日本を代表する名選手たちが駆
けまわった千南原のグランド、先輩たちの尽力で今や人工芝になったそのグラ
ンドで練習に励む時、君たち選手諸君はそんな栄光が秘められいることに思い
を馳せることが有りますか。
かって、天皇杯が開かれ、昭和天皇が観戦に来られたこのグランドは、サッカ
ー選手を志す全国の少年たちにとって聖地であり、君たちが着ている藤色のユ
ニフォームは憧れでした。時代は移り、他校も力をつけてきたことから、かっ
てほど栄光を刻むことは少なくなったとしてもその伝統は連綿と伝えられてお
ります。伝統は誇りをもたらしてくれます。君たちが苦境に陥った時、その伝
統や誇りが苦境を切り開くこころの支えとなるはずです。藤色のユニフォーム
に憧れながら東校に入れなかった少年たち、藤色のユニフォームを着ることが
出来ても試合に出られない選手たち、こうして県外や国外から応援しているフ
ァンやOBたちのことを思えば、弱音を吐いたり、手抜きしたり、意気消沈した
りすることなど出来ないはずです。そんな藤色のユニフォームに誇りを抱いた
ことが有りますか。
君たち選手諸君が藤色のユニフォームを着て一丸となってこれから選手権に挑
むことは今しかできません。そのことで進学や就職に支障を来すことが有った
としても、後にいくらでもカバーできます。一心不乱にサッカーに打ち込むこ
とは、君たちの人生に輝きを与え、後の人生を切り開く力をもたらしてくれる
ことと思います。

飛龍戦会場となった懐かしい千南原の藤枝東高グラウンド

前節の津工戦は歴史に残る惨敗だった上、対戦校の飛龍にはこの2年間勝っていないだけに今日の飛龍戦は朝から気になってしかたありませんでした。しかし、愛知県在住では現地まで観戦に出掛けるわけにもいかず、試合終了時刻まで苛立っておりました。幸い、ネットの試合速報から、2:0で勝利したことが判りホッとしました。

試合内容については、Rhythm Tecnique Fightingspiritによれば、前半14分に渡辺→7白井→10荒木と素早くつなぎ、荒木がエリア内で倒されPKゲットし荒木自身がPK決めて先制、更に前半29分 前線でボールを受けた新村が振り向きざまシュートして2点目を上げたとのことでした。そのゴールの様子を例によって「がんばれ藤枝東高」のサイトから下に転載させて頂きました。

前半14分、自ら倒されて得たPKを見事に先制ゴールした荒木選手

前半29分、2点目をゴールした新村選手

この勝利で藤枝東の2位以上が確定しました。昨年なら2位以上で1部昇格が確定したのですが、今年は1位しか昇格出来ないことになりましたので残念ながら現時点で昇格は確定しておりません。私は昨年のように、2位以内で昇格出来るものと誤解し、本サイトでも間違った表現をしてしまいました。改めて訂正しお詫びいたします。10月15日の最終戦の清水東戦に勝つか引き分けで1位をキープして昇格を祝う日記が書けることを願ってます。


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