藤枝東高物語(107)
プリンスリーグ東海4位で終了2012年10月13日の日記から
藤枝東高物語(108)
準々決勝で磐田東破り準決勝進出2012年11月10日の日記から


<田口に代わって決勝ゴールの新村(がんばれ藤枝東高より)

会場の草薙競技場で挨拶する藤枝東、磐田東のイレブン


2012年09月16日付けの日記「藤枝東不可解な裁配でプリンス3連敗 」で藤枝東サッカー部監督、コーチ及び選手諸君、とりわけ3年生の諸君には厳しいことを述べさせて頂きました。本来、この時期は3年生を主体 にメンバーを組むべきなのに2年生主体のメンバーを組み、結果として3連敗を期しプレミアリーグへの参入戦に出場する権利が得られる1位を確保出来なくなったことに不満を感じたからです。

もし、このまま負け続けたら昇格どころか、2部降格の恐れが有る9位以下に低迷する恐れが有り、現実に3連敗後、常葉橘、清水商と引き分けた後、中京大中京にも負けて吹き分けを挟み4連敗を期し、恐れは現実味を帯びてきました。2試合を残した時点で藤枝東の勝点24に対して9位の常葉橘の勝点18ですから残り2試合を藤枝東連敗、常葉橘連勝すれば勝点で並ばれてしまいます。得失点差で9位以下転落は免れると思いますが情けないことです。

まず、藤枝東高グランドで10月8日に行われた帝京大可児戦は小谷の先制ゴールで1:0で辛勝しました。更に今日、10月13日に藤枝東高グランドで行われた磐田東戦は田村、新村のゴールで2:1で逆転勝ちし結局、勝点30でジュビロ、浜松誠館、四中工に告ぐ4位で終えました。あの3連敗が逆に3連勝に変っていたら藤枝東が1位通過でプレミアリーグへ昇格することになっただけに悔やまれます。

今日の磐田東戦での先発メンバーは次の通りでした。

田口(2年・FW)
小谷(1年・FW)
櫻井(2年・FW)
北嶋(3年・MF)
藤原(1年・MF)
渡辺(3年・MF)
原田(2年・DF)
川本(1年・DF)
西川(3年・DF)
大村(2年・DF)
大泉(3年・GK)

このメンバーに、白井、相佐、宮永、杉村、山内、大石の3年生が加われば更に強力になると思うのですが、監督は起用しないと思います。やはり、このところ起用し続けてきた1、2年生が半数以上加わった上記のメンバーで11月3日から始まる選手権決勝トーナメントに臨むものと思います。

プリンス東海よりも選手権を重視するのは監督として当然の方針とも思います。従って、1、2年生を加えて戦力を打診して選手権に臨もうとしたのであれば、それはそれで理解できます。起用されない3年生選手諸君がこれに発奮してくれれば 監督の望むところでもあります。

サッカーファンにとって11月は毎年、大切な月です。毎年、高校サッカー選手権の決勝リーグ、Jリーグが最終段階に入ることに加え今年はサッカーW杯アジア最終予選第5戦のオマーン戦、更には日本初のフットサルW杯決勝トーナメントが加わりますので大変です。その高校サッカー選手権決勝リーグ静岡県大会に母校、藤枝東が先週の11月3日の1回戦から出場し浜名を3:1で破って今日の準決勝、磐田東戦に臨みました。

この試合、私は現地観戦もテレビ視聴もしておりませんので試合内容は全く判りません。そこで「がんばれ藤枝東高」をはじめネットの記事を一部引用して纏めさせて頂きました。先発には3年生4人(MF白井 MF渡部 GK大泉 DF西川)、2年生5人(FW田口 FW櫻井 MF原田 DF大村 MF熱川 )、1年生2人(FW小谷 MF藤原)とバランスよく選出されました。

磐田東は前半からラインを上げて先制点を狙いましたが、技術力の高い藤枝東の中盤を突破できません。一方藤枝東も磐田東の高いDFライン突破を試みるもオフサイドを警戒してやはり突破できない状態が続きましたが藤枝東やや優勢のまま経緯しました。やがて藤枝東がFKを獲得し、DF藤原が蹴りあげたボールが相手選手に当って更にゴール近くまで舞い上がり、FW田口がこのボールに触れたのか相手選手が触れたのかよく判らなかったようですが、ボールは相手ゴールに吸い込まれ藤枝東が先制しました。下の画像はその時の様子ですがラッキーな先制でした。

藤原のFKが起点となって田口経由で磐田東ゴールに向かっていくボール

前半、半ば過ぎに磐田東は左サイドから駆け上がり、パスを繋いで白熊が中央から蹴り込んで同点、結局前半は1:1のまま終了しました。前半は藤枝東やや優勢で中でも、藤原のボールキープ、櫻井のドリブル、田口のトラップが目立っていたようです。後半に入っても双方に決定的なチャンスが無いまま経緯するうちに疲労の目立つ選手が現れ始め、双方とも選手交代が相次ぎました。藤枝東は、FW田口からDF新村 MF藤原からMF北島とここで守備を主体とした3年生選手に切り替えました。

結局、後半も同点のまま延長戦に突入しました。藤枝東はここで更に2年生のFW桜井を3年生のMF宮永に変えた結果、3年生6人、2年生3人、1年生2人と3年生主体の大村のワントップのやや守備重視の布陣に変わりました。延長後半に入って藤枝東は右サイドでFKを獲得します。ボールは磐田東のゴールエリアに入り、磐田東DF陣が必死になってボールを掻き出したボールが一瞬フリーになった瞬間、大村が身体をひねって対角線上に右足で放ったボールがゴールに吸い込まれて決勝ゴールとなりました。

こぼれ球を右足で蹴りだそうとしている大村(右から二人目)

こうして藤枝東はラッキーな2ゴールで勝利しましたが、この試合での藤枝東の吉野監督の選手起用策が光っていたように思われます。プリンスリーグ東海では白井等3年生選手の起用に積極的でなかったことから周囲から批判され、私も当サイトの日記で批判しておりますが、ただ選手権を見込んでの起用策なら納得できるともしております。まさに今回はその納得出来る起用策だったと思います。

次戦の準決勝は藤枝明誠との藤枝ダービーとなります。藤枝明誠とは2009年以来5連敗したもののプリンスリーグ東海で連勝して今日に至っております。もうひとつの準決勝は、劣勢の中、ワンチャンスを生かして優勝候補筆頭の静岡学園を破った常葉橘とこのところ進境著しい浜松開誠館との対戦です。今年は常葉橘とは2勝1分、浜松開誠館とは1勝1敗です。従って、この3校とは互角以上の戦いが出来るはずです。苦手の静岡学園の居ない準決勝、決勝は藤枝東にとって絶好のチャンスです。

当サイトでは「がんばれ藤枝東高」掲載の画像を引用させて頂いております。今日の日記でも「がんばれ藤枝東高」掲載の安藤さんの素晴らしい画像を2枚引用させて頂きました。改めてお礼申し上げる次第です。安藤さんの画像には何時も生き生きとした選手の表情が見事に捉えられております。今日の試合の画像の中で、次の新村君のボールを追い掛ける精悍な表情が見事に捉えられておりますので、最後にこの画像を再掲させて頂き今日の最後を飾らして頂きます。


前 頁 へ 藤枝東高物語目次へ 次 頁 へ
inserted by FC2 system inserted by FC2 system