藤枝東高物語(99)
清水東と引き分け1部昇格決定2011年10月15日の日記から
藤枝東高物語(100)
藤枝東 選手権戦で磐田東に快勝2011年11月06日の日記から


3点目の同点ゴールを決めるなどこの日大活躍の荒木選手

プリンスリーグ東海2部の最終戦、清水東戦が今日12時から藤枝東高グランドで行われるますが藤枝東は、勝つか引き分けで1位が確定し1部昇格が決まります。遠方で現地に行けないので、応援サイト「がんばれ藤枝東高」の 「試合速報」が唯一の情報源です。幸い今日は、何時も現地から携帯を通して「試合速報」にアップして下さる、ゆうさんが速報を寄せて下さいましたので更新ボタンを絶え間なく押し続けました。試合開始から終了までの速報記事は次のとおりでした。

前半21分       失点
前半23分経過  藤枝東0ー1清水東
前半32分       失点 0ー2
前半  終了  藤枝東0ー2清水東
後半12分       得点 田中
後半14分経過  藤枝東1ー2清水東
後半19分       失点 1ー3
後半20分       得点 新村
後半22分経過  藤枝東2ー3清水東
後半37分       得点 荒木
後半37分    藤枝東3ー3清水東
試合終了    藤枝東3ー3清水東

前半21分に失点したとの速報に一瞬戸惑いましいたが、まだ時間は充分に有るので同点に持ち 込めば道は開けるものと達観し見守り続けました。しかし、得点できないまま逆に前半32分に 更に失点したとの速報には愕然とし、終わったと覚悟し更に見続ける意欲がなえました。

そして前半終了の速報を確認してからパソコンから離れ、20分ぐらいしてから再びネットイン すると、後半12分得点 田中の記事が飛び込んできました。これはと思ったのも束の間後半19分 失点し、藤枝東1-3清水東との速報に、これまでと再び諦め気分になりました。

ところが、その僅か1分後の後半20分に新村が得点し 藤枝東2-3清水東になったとの速報に再び 希望を繋いだその12分後に歓喜の瞬間が訪れました。後半37分、荒木得点で藤枝東1-3清水東 との待ちに待った速報記事が飛び込んできたからです。

後は無理に逆転ゴールを狙わずに、残り数分守りを固めて失点しないようにするよう祈ってい たところ、吉野監督は後半37分から試合終了までの6分間で次の4人のメンバー交代をしました。
DF津原→DF西川 DF新村→FW相佐 MF高嶋→MF望月 FW田中→FW田口

速報をみた時点では、単に時間稼ぎと思っていたのですがそうでは有りませんでした。 後半ロスタイムに入る頃からインプレー中に3、4人の選手が同時に足がつり倒れ込んだとこと を後に知り、彼等のこの一戦に賭ける思いが伝わり胸にジーンとくるものが有りました。

試合内容については飛龍戦と同様に、Rhythm Tecnique Fightingspiritの玉さんのご了解を頂いて、玉さんの観戦記を引用させて頂きます。 清水東は素早い攻守の切り替えで少ないチャンスをものにしたのに対して、藤枝東はボール支配 率で上回りながら、DFが集中力を欠いたことが前半の2失点に繋がったとしております。

後半もボール支配は藤枝東の方が若干上回るも内容はほぼ互角ながら、田中、荒木、新村等の 中心選手が踏ん張り、最大2点差を追いついて、勝ちに等しい引き分けに持ち込んで、今年から 1位のみに与えられる来季のプリンス東海自動昇格を藤枝東が決めました。

後半、藤枝東の選手たちの気持がよく良く出て、全体的な運動量も多く試合途中で足のつる選手 が続出したことはこの試合の厳しさを象徴しており、プリンス東海1部の下位チームの対戦よりも 遥かにレベルの高い試合だったと、玉さんはこのサイトで証言しております。

藤枝東の選手たちの、1部に自動昇格したいとの思いが清水東の選手たちより強かったのだと私 は思います。そして前回、選手たちに贈ったメッセージにあるように日本サッカー史に輝く先輩 たちが駆け巡った藤枝東高Gが会場だったこともその思いをより強めたことと思います。

試合開始前に肩を組み合う東高イレブン

試合終了後、清水イレブンと握手しあう東高イレブン

試合終了後、輪を作って勝利を喜び合うイレブン

いよいよ、選手権が始まりました。今年は昨年優勝、準優勝の静岡学園、準優勝の清水商と昨年度の実績から藤枝東と藤枝明誠が特別シードされ、静岡学園と清水商は準決勝から、藤枝東と藤枝明誠は2回戦から出場することになりました。そして昨日は、日大三島に勝って1回戦を勝ち上がってきた磐田東と2回戦を戦いました。

私の記憶違いかも知れませんが、選手権の決勝トーナメントでシ−ド校が準々決勝から出場するのは今回が初めてと思います。2回勝てば優勝というシード方式は少し行き過ぎのように思われてなりません。例えば前年に優勝して全国大会でも準優勝した2008年の選手権で、藤枝東は1次リーグから出場して3戦して勝ち上がり2次リーグも3戦して勝ち上がり決勝トーナメントで3戦して優勝するなど全9戦して優勝しております。

強い高校の戦いぶりを出来るだけ多く観戦したいとの高校サッカーファンの思いに反するシード方式であり、特別シード校にとっても試合馴れしないまま準決勝に出るのは本意ではないと思います。また、シード常連校の静岡学園、清水商、藤枝東等の上位の名門校との対戦を望んでいる下位校の望みを断つことにも繋がり今後に問題を残していると思います。

藤枝東にとって、今日対戦する磐田東には苦い想い出が有ります。前述のように藤枝東は2008年に優勝しましたが、実は2次リーグで磐田東に1:3で負けているのです。幸い4校によるリーグ戦でしたので残りの、浜松湖東、清水東との2戦を勝って2位を確保し辛うじて決勝トーナメントに出場し優勝したわけです。その年、磐田東は残り2戦を連敗して敗退し涙をのみました。

例によって、遠方で試合会場の藤枝総合運動公園まで応援に 駆け付けることが出来ないため、「がんばれ藤枝東高」の「試合速報」にアクセスしたところ、速報者のJUNさんから試合の模様が静岡第一テレビのHP上でストリーミング生中継されているとの投稿が有りました。早速アクセスすると、Adobeの最新動画視聴ソフト(Flash Player 11)がインストールされていなかったためコマ落ちしましたが試合展開をリアルタイムに確認することが出来ました。

試合展開については、「がんばれ藤枝東高」、「静岡第一テレビのmegamiさん」「藤枝市の行政書士田中さん」、前回お世話になったサッカーマニアの玉さんのサイトを参照させて頂き、以下のように纏めさせて頂きました。生で観ておりませんので臨場感に欠けますが多少想像をまじえて表現してみました。

藤枝東のスタメンは、新村ワントップの4-2-3-1の布陣、プリンス東海2部最終戦の清水東戦で得点した田中、荒木、新村に期待がかかりますが、前半は いいところが全く無いまま経過し、少なくとも前半20分ぐらいまでは磐田東にボールを支配され守勢一方でした。テレビ画像からは、磐田東を応援する声援ばかり鳴り響き、藤枝東への声援は殆ど聞き取れませんでした。

試合会場が地元の藤枝市内でかつ藤枝東を応援する人たちが多かったとのことですので、藤枝東への声援がテレビに聞こえてこなかったのはテレビ局の集音マイクが偏っていたか、藤枝東を応援する人たちが大人しいかのいずれかでしょう。ただ、試合が進むほどに疲労と闘い、引きつる足をこらえてプレーする選手たちに声援は大きな支えになるだけに声援して頂きたいと思います。

後半になって、経験に優る藤枝東の地力が出始めボールを優位に支配するようになりました。そして、後半分、渡辺からのパスを起点にして最後は今や2年生エースに成長したDF新村のゴールで先制し、更にボールを支配し続け、2点目も新村がゴールし、結局2:0で快勝し、2008年の雪辱を果たしました。 玉さんによれば、内容は良くなかったものの磐田東のミスに助けられた試合だったとのことでした。次は清水東との準々決勝ですが、清水東とはこのところ分がいいので大いに期待出来ます。

先制ゴールのDF新村(「がんばれ藤枝東高」より)

試合が行われた藤枝総合運動公園サッカー場

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