2章 温陽温泉にて(1)
韓国の高速道路は非常時には飛行機の滑走路に供用されるため中央分離 帯が無いので高速車がすれ違い、しかも中年の女性運転手の李さんがぶっ 飛ばすので恐ろしくてガイドさんの話を聞くどころではなかったのです。 7時過ぎにホテルに着いたのですが風呂は8時までで当日は入れないので 翌朝になると聞いて仰天、そして部屋に入って板の間に移動式の簡易ベッド と小さな食台が置いあるだけで、冷蔵庫、ミニバー、バスが無かったら刑務所 の独房と変わらないのを見て仰天。 韓国では冬が寒い事情もあって数百年も前から床下に熱い煙を通すことで 床を暖めるオンドルと呼ばれる世界初の床暖房が行われており、このホテル でも採用されているのですが日本人客には不向きとしてエアコンにして移動式 ベッドに切り替えたためにこんな奇妙な部屋になったようです。 更に、夕食で仰天、メインデイシュは小さな鉄鍋(10センチ径)に野菜を味噌で まぶして焼いた味噌鍋のみで、あとはワカメ汁とキムチ漬け物4種とステンレス の茶碗に盛られたご飯といった実にシンプルな食事で、これまた味噌鍋が無け れば一汁一菜の刑務所の食事に近いのです。 ガイドさんの話では、これが韓国の家庭での一般食で基本的にはキムチをおか ずにして食べるとのことでしたので、初日は韓国の家庭食を賞味させて頂いたも のと解釈し、明日以降に期待することにしました。 |
オンドルのしくみ |
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