講座集 第1章 初心者による初心者のためのインターネット講座

(3)インターネット接続
インターネットするには、まずこのWWWのネットに入り込むことが必要です。 そのためには端末のPCを、ISPまたはプロバイダーと呼ばれる業者のサーバ と接続する必要が有り、個人の場合次の4っつの接続方式が有ります。

1.アナログ電話回線
2.ISDN  電話回線
3.ADSL 電話回線
4.CATV 専用回線

1.アナログ電話回線

始めてのインターネットではこの方式を採用する場合が多いようです。 電話回線は音声を送るために作られたアナログ回線網ですのでPCから出力される デジタル信号はそのままでは送受信出来ず、モデムを付けてアナログ、デジ タルの信号変換します。
この方式ではPCを2台目の電話機とみなしてモジュラーケーブルで初心者でも簡単にPCに接 続出来ますので手間が掛かりませんが、電話使用時にインターネット出来ない上通信速度 が遅く(上下とも56Kbps)電話料金も嵩みやすく利用者は次の常時接続の高速回線に切り替えているようです。

2.ISDN(Integrated Services Digital Network)電話回線
そこで電話回線をアナログからデジタルにすると通信容量が大きくなる分1回線が2 回線になり電話機と独立してインターネットできる上、当然通信速度も早くなるので一 時ブームになりましたが、最近もっと早いADSLが登場するに及んで下火になってい るように見受けられます。 この方式では電話回線がデジタルになっているためモデムによる変換は不要ですが、 電話機にはアナログ変換が必要なためターミナルアダプターを付けます。 通信速度は上下とも64Kbpsでアナログよりやや早くなります。
最近はNTTのフレッツISDNが常時接続で10月より月額2900円に値下げされております。

3.ADSL(Asymmetric Disital Subsucriber Line)電話回線
ISDNのように電話回線をデジタル化せずに従来の銅線に高周波を流すことで、I SDN よりはるかに早い通信速度で高速なデジタルデータ通信を可能にしたのがADSLで す。
電話局と加入者宅を結ぶ加入者線の両端にADSLモデムという装置を取り付け、この モデム間での高速なデータ通信を実現しておりますが距離が長くなると減衰やノイズ の などが有りますので通常は電話局から数kmまでの範囲でしか利用できません。
Asymmetric(非対称)という名のとおり、ADSLは非対称型の通信方式であり、 下り方向では最大12Mbps程度、上り方向では最大2Mbps程度のデータ転送が可能で 、ISDNより遥かに高速です。
この方式ではISDNのように回線工事は有りませんが、モデムをレンタルか買い上 げる必要が有りますのでNTTのフレッツADSLの場合、月額料金3100円(10月より)に機器使用料(1回戦、1台の場合)計550円が加算され、電話機を使う場合は別途契約になります。 最近、Yahoo!BBが月額2280円よりのADSLを発表して話題になっており、既に100万件を越す申し込みが殺到していると言われます。

4. CATV 専用回線
ケーブルテレビ用に敷設されている光ファイバーケーブル網を利用するため高速で電 話回線は全く使用しません。
ケーブルモデムを介してパソコンとはEthernetを通じて接続します。 CATV局→加入者(下り)と、加入者→CATV局(上り)で通信速度が異なる非対称型が一般的で、通信速度は下りが6〜30Mbps、上りが128kbps〜3Mbpsのものが主流のようです。 CATV事業者は月額固定制の常時接続サービスを提供しているため、高速定額インターネット接続サービスとして急速に普及しておりますが、値下げが相次いでいる常時接続のADSLのとの競争になるようです。
ISDNより早くADSLより遅いと言った位置づけになります。 この方式では、多くの加入者が1本のケーブルを共有して利用しているため、同時に 複数のユーザーが通信を行なおうとすると、各ユーザーあたりの実質的な転送レートは極 端に下がることがありますが、ADSLでは加入者と局間は1対1で接続されておりますのでこ のような速度低下は有りません。


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