講座集 第1章 初心者による初心者のためのインターネット講座
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インターネットに必要なソフト
インターネットに必要なソフトについて説明しましょう。
1.基本ソフト(OS)
パソコンを動かす基本ソフトはOS(Opreration System) と呼ばれ、一般用の
Win
、
Mac
、業務用の
Unix
、
Linux
等が有りますがWinが90%以上を占めております。
2.ブラウザ
次にインターネットでホームページ(正確にはWebページ)を見たり 作成するには
ブラウザ
と呼ばれるソフトが要りますが、これには
Microsoft社
の「
Internet Explorer
→IEと略」
Netscape社
の「
Netscape Navigator
→NNと略」に 二分されていることもよくご存じのことと思います。
そしてOSに半ば強制的にこのブラウザを抱き合わせて販売するのは 独占禁止法違反として米国でMicrosoft社が提訴され ているのもご存じのことと思います。 つまりパソコンを買うときに既にWin+IEがセットとしてプレインストール されていることが購入者の選択権を奪うとして問題視されているわけです。
3.メーラー
更に、こうしてインターネットの機能と通信網を利用してメールを送受信 するにはメーラーと呼ばれるソフトが必要ですがこれには数え切れない 程多くの種類が有ります。 しかし、やはりこれもブラウザとセットになっている場合が多くIEの場合 は「Outlook Express→OEと略」、「MS Outlook」、 更に以前は「Exchange」、「Internet Mail」等の Microsoft系のメーラーも同梱されていましたが文字化け等のトラブルが 多く最近は殆ど見掛けなくなり、「Outlook Express」が主体、 「MS Outlook」が補助に使われるようになっております。 NNの場合は「Netscape Communicator→NCと略」 が用意され、他にも「Becky!」「Eudora」「Al−Mail」 「PostPet」等が有りますが、絵やサウンドを送受信できるHTML や次世代機能のIMAP、LDAPに対応できるのはOE、NC、 Eudoraの3種類に限定されます。
メールにHTMLを予告無く使うのはネチケット違反とされておりますが 最近は通信速度の高速化に伴い、サウンドは勿論画像も送受信出来 る携帯メールに対抗するためにもHTML対応ソフトは時代の趨勢のように思います。
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メール送受信で公開される個人情報について
メールを送信しますと送信先に送信者側の個人情報が公開されることを予め理解しておく必要が有ります。
受信メールの「プロパティ」→「詳細」を開くとメールヘッダーに英文で、送受信日時、サーバー名、使用メーラー 等が表示されますのでメル友(送信者)から私(受信者)へのメールの場合を事例にして説明します。
まず、送信者からメールが受信者にどのようにサーバーを経由して届いたかが、通常の二つ以上の”Received:from”の書式で表示されます。 送信者、受信者が同一のサーバーの場合は二つ、異なる場合は三つ以上表示されます。
1番目→ Received: from mf001.infoweb.ne.jp by
mb204.infoweb.ne.jp Wed, 21 Jul 1999 16:19:55 +0900
2番目→ Received: from blue.osaka-gu.ac.jp by
mf001.infoweb.ne.jp Wed, 21 Jul 1999 16:19:54 +0900
3番目→ Received: from ariel.osaka-gu.ac.jp by
blue.osaka-gu.ac.jp Wed, 21 Jul 1999 16:19:54 +0900
4番目→ Received: from melop121.melop.osaka-gu.ac.jp by
ariel.osaka-gu.ac.jp Wed, 21 Jul 1999 16:06:41 +0900
送信者→ To: fwig6210@mb.infoweb.ne.jp
受信者→ From: kzaz2921@ust.osaka-gu.ac.jp (kobayashi yukie)
メーラー→ X-Mailer: Microsoft Outlook Express 4.71.1712.3
1番目は私のサーバーから私の受信ボックスへの受信、2番目、3番目は相手のサーバーのアクセスポイント間でのリレー、4番目は相手の方からサーバーへの送信の記録です。
また、送信者のアドレスはTo: 相手の方のアドレスはFrom: メーラーはX-Mailer: でそれぞれ表示されております。
このように送信側のサーバーが判りますので送信者の身元を追跡調査 することが一昨年の盗聴法案が成立してから当局がサーバーの立ち会 いのもとで出来るようになったことは案外知られておりません。 最近は悪質なメールの送信者を特定するのに利用されているようです。
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