雑感記
第 8 章 1999年の日本の梅雨と夏雑感
梅雨明けして晴れたのはほんの数日で後は雨続きでしたが漸く今日は晴れ
間が覗けたものの湿度が高く、梅雨に舞い戻ったような感じです。
梅雨前線を北に追いやって消滅させた太平洋高気圧の勢力が意外と弱く九
州地方まで覆い切れないため台風の九州地方への接近を許してしまったので
湿った南風が入り込んで列島に様々な事件を誘発したようですね。
羽田発の全日空機のハイジャック犯は天候不順を考慮して1日犯行を順延し、
大型フェリーが海岸まで押し流されて浅瀬に乗り上げ、琵琶湖では恋人同志
の海上バイクが遭難したもののロープを結び合って励まし続け19時間の漂流
に耐えたなど悲喜交々でした。
今年はエルニーニョ現象の影響が無く、太平洋高気圧の勢力が強く暑い夏に
なるとの長期予報だったのに、また外れるみたいですね。
暑い夏はビール、清涼飲料、夏物衣料、エアコン、冷蔵庫、洗濯機藤の白物
家電の売り上げが伸び、海水浴、キャンプ、海外旅行などの避暑バカンスも活
発化し、電力需要も増えて日本経済再生の特効薬になるので期待したいです。
しかし、暑い夏に妊娠すると男子の出生率が高くなるとの数日前の英国からの
ニュースには驚きました。
その結果、男女の比率が2%程度ずれて男子が多くなるとのことです。
男が戦争や労働災害等で若死にしやすいことからの自然の摂理でしょうか。
暑い夏の感覚は日本人特有のものではないでしょうか。
今年の初夏に旅したロサンゼルスは沖縄ぐらいの緯度なんで暑いと思いきや、
朝食は半袖では寒くて着込んだほどですし、ロングビーチやサンタモニカの海水
浴場は名ばかりで水が冷たくて海には入れないんです。
また、一昨年の夏に旅したパリでは殆どの車や家にはクーラーが無いのを見て、
ドケチと思いきや夏はクーラーが必要になるほど暑くはないのがその理由でした。
低緯度の欧州では太陽光や暑さに憧れ、夏になると低緯度のドイツ人、フランス
人達は逆に暑い地中海沿岸や南伊に1ケ月も夏休みをとって出掛けるのですか
ら避暑でなく、1年でもっとも過ごし易い夏場にフレッシュアップするのだそうで
す。
本来なら欧州より暑くて仕事の効率が落ちる日本こそ欧州人のように1ケ月ぐらい
夏休みをとるべきだし、経済的にも彼等より豊かなので可能なはずです。
しかし、現実は日本人の夏休みはせいぜい1週間程度ですし、年間を通してもドイツ
人の200日に対して日本人は250日も働き、特に日本でしか生産できないTV、
PC
、携帯用の液晶パネルの日本メーカーは夏休み返上して働いている有様です。
まー、いずれにしても夏は暑く、冬は寒い方がいいと時分に言い聞かせております。
何故って、名古屋場所の力士達や中日と対戦する他チームの選手達を悩ませる
ほどにわが名古屋の夏は猛烈に暑く、そして冬は伊吹おろしの冷たい風が吹き
ぬけて東京や大阪より寒いのに一生ここから離れられないからです。
かってこの地区で生まれ育った織田信長は京都に、豊臣秀吉は大阪に、そして
徳川家康は東京や静岡に出て郷里を捨てたのも気候のせいかもしれませんね。
そのためか、その際3人が名古屋地方の美人を次から次に連れて行ってしまった
ためにブスばかりが残り、以来名古屋には美人が少なくなってしまったようです。
私が、静岡、大阪、東京での生活を経て名古屋に来た時の感想はまさにそのとお
りで酷いところに来たもんだとわが身を嘆きましたが、敢えて美人不毛地帯の名古
屋の女性をめとり、不味かった赤だし、味噌煮込み、キシメン、エビフライも食べる
よう努力し、巨人から中日に鞍替えしてこれ同化に努めた結果今や住めば都です。