日本では地上波によるテレビ生中継が無いためあまり知られておりませんが、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)というサッカーの大会が有ります。これはUEFAが主催して行なわれる、欧州最強のクラブチームを決める大会ですから、世界最強のクラブチームを決めるトヨタカップ(FIFAクラブワールドカップ)の欧州版に相当しますが、欧州のサッカーファンには、遠い極東の地で行なわれるトヨタカップより身近なこのUEFAカップの方が関心が高いようです。
現在、この大会の華である決勝トーナメントが錚々たる名門クラブ8チームによって繰り広げられており、先週の24日、25日にリバプールとチェルシーとの間で準決勝が行なわれ、リバプールが決勝進出を決め、もう一方のマンチェスターユナイテッドとＡＣミランの準決勝戦は5月1日、2日にホームアンドアウエー行なわれ、決勝戦は中立国のギリシャの首都アテネで行なわれることになっております。まさに、UEFAチャンピオンズリーグのクライマックスが近づきつつあります。そんなことから、今日、明日はUEFAチャンピオンズリーグを取上げてみたいと思います。
UEFAチャンピオンズリーグは、欧州サッカー連盟 (UEFA) により毎年9月から翌年の5月にかけて開かれる欧州サッカー界で最高の権威の有るクラブチームの国際サッカー大会で、1955年にUEFAチャンピオンズカップ(European Cup)の名称で始まり、1992年からUEFAチャンピオンズリーグとして再編成され現在に至っております。欧州の各リーグ戦の上位の人気クラブチームが総登場することから世界の注目を集め、勝ち上がるごとにクラブには莫大な収益が入る上、優勝チームにはトヨタカップ(FIFAクラブワールドカップ)の出場権が与えられることから益々人気が高まり、自国リーグ戦よりUEFAカップを優先する場合も垣間見られます。
この大会は、予選とグループリーグ、決勝トーナメントの３ステージで構成されております。まず、前年度優勝クラブ(FCバルセロナ)と各国のリーグ戦で優勝または上位、そしてUEFAランキング上位の計16のクラブには予選が免除されてグループリーグ出場資格が与えられます。予選は前年の7月から1回戦からが始まり、8月末の3回戦を終了して成績が16位までの16クラブにグループリーグへの出場資格が与えられ、予選免除の16クラブと合わせ計32クラブが4チームづつ8組に分かれて9月から年末にかけてグループリーグを戦い、各組2位以上の8チームが今年の2月から始まる決勝Ｔに進出します。今年は次の32クラブがグループリーグに出場しました。
但し、全てのクラブが予選1回戦から参加するのではなく、UEFAランキング上位のクラブはそのランキングに応じて、2回戦、3回戦からの参加となります。例えば、今年の場合、2回戦からコペンハーゲン、スパルタク・モスクワ、レフスキ等の有力クラブが参加して3回戦に進出し、3回戦からＡＣミラン、バレンシア、リバプール、アーセナル、ハンブルグ等の名門クラブがから参加していずれも予選突破し、1回戦から勝ち上がってきた他の6クラブとともにグループリーグに進出しております。グループリーグは4チームが8組に分かれてホームアンドアウエーでリーグ戦を戦い、2位以上のチームが決勝トーナメントに進出します。結局、この表の太字のチーム太字の16チームが決勝Ｔに進出しました。
