−日記帳(N0.2032)2007年07月19日−
トランスパシフィック・レース(1)
−日記帳(N0.2033)2007年07月20日−
トランスパシフィック・レース(2)


トランスパシフィック・レースのコース

今年は、世界最古にして最大の国別対抗のヨットレース「第32回アメリカズ・カップ2007」がスペインノバレンシア沖で開催されますが、個人で対抗するヨットレースとしては、「トランスパシフィック・レース」が最古にして、最大のヨットレースと言われております。このレースは、上図に示すように、ロサンゼルス、ハワイ・ホノルル間4,121kmを、ロサンゼルスを出帆しで如何に早くホノルルに着くかを競います。実は、そのレースが7月9日に始まっており、現在がその最高潮に達しておりますので、ここで取り上げてみたいと思います。

1906年の第1回大会では、僅か3艇の出場で優勝タイムは、Lurline の12日:9時間:59分でしたが、その後出場艇も増えて今年は50艇を越え、タイムもハイテクの応用、操船テクニックの向上などから、先回大会(2005年)で Rosebud号が記録した 6日:8時間:45分:5秒がベストタイムとなっております。

このレースはハイテクの応用、操船テクニックもさることながら、風向きを読んで艇を如何に位置取りするかが最大の戦略と言われております。例えば、最短コース上に位置取りしても、北風に出遭うとタッキングをより多くしてクローズドホールドによりジグザグを繰り返さざるを得ないのに対して、最短コースから北側にそれて位置取りした場合は、風を斜め後方からほぼウインドアビームに近い状態で受けることから速度が増して有利になるからです。




ベンガル7の現在の位置(ベンガル通信の画像に加筆)

日本からは、Tachyon III 号(東京)、Bengal 7号(名古屋)、Yumehyotan号(大阪)の3艇が出場しております。全世界からのエントリーは50艇を越え、一斉スタートは接触の危険が有ることから、このレースでは、このように、7 Divisionに分けて、スタート時刻をずらせております。Tachyon III 号はDivision 50/52に属して7月12日に、Bengal 7(名古屋)、Yumehyotan 号はともにDivision 3 に属して7月15日にそれぞれスタート地のロサンゼルス港を出帆しております。

この3艇のうち、Bengal 7号は、6月22日の日記でご紹介しまたように、私が住んでいる半田市在住でこのBengal 7号をロサンゼルスに回航しておりますので、Bengal 7号に注目していきたいと思います。そのBengal 7号は上の画像に示しますような位置にあります。全コースの半分近くまで消化した時点ですが、Bengal 7号はやや南寄りのコースを取っております。今後、北西風に遭えば順調にクローズドホールドかウインドアビームでの走行が期待され、上位に入る可能性は充分有るものと思われます。頑張れ!Bengal 7号


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