−日記帳(N0.2054)2007年08月10日−
流星に関する三択質問、三問
−日記帳(N0.2055)2007年08月11日−
「はだしのケン」を視聴して


2001年のしし座流星群で観測された流星
(2001年しし座流星群ギャラリー(2)から引用させて頂きました)

明後日の8月12日から13日にかけてペルセウス座流星群が極大になり、かつ新月に当たりますので天候さえ良ければ、夜半から明け方にかけて1時間に数十個の流星が観られそうです。上の画像は、2001年11月19日未明、大川 拓也氏が茨城県里美村で カメラを固定して5分間の露出で撮影されたとのことですが、天体望遠鏡ではなくて普通のカメラでもこんな素晴らしい画像が得られるとは驚きです。そこで、ペルセウス座流星群に因んで、流星群で観られる流星について三択の質問、3問を出題してみたいと思います。回答は8月20日頃の日記に掲載しますので自己採点してみてください。1問正解が普通だと思いますので、全問正解されたら相当な方ですので敬意を表します。

Q1:流星の大きさはどのくらいでしょうか?
A1:米粒ぐらい
A2:サッカーボールぐらい
A3:東京ドームぐらい


Q2:流星はどのくらいの高さで光るのでしょうか?
A1:人工衛星より低いところ
A2:月と同じぐらいのところ
A3:木星と火星の間ぐらいのところ


Q3:流星はどのようにして光るのでしょうか?
A1:流星物質が大気と衝突し高温になって酸化する(燃焼)
A2:流星物質が大気と衝突し電離してガス発光する(ネオン)
A3:流星物質が大気と衝突し電界を生じて放電する(雷光)




ドラマの一場面(千の風になってSより)
(中央がゲンを演ずる小林廉くん)

終戦記念日の8月15日が近づくと、テレビで戦争に纏わるドラマが放映されるようになります。今晩と明晩の二夜にわたって「千の風になって"ドラマスペシャル・はだしのゲン"」がフジテレビ系列で放映されましたので、これを取り上げてみたいと思います。このドラマは前編、後編の二部作になっており、前編の演出は以前から家族ぐるみのお付き合いをさせて頂いている近所の西浦家の長男で我が家の長女と中学同級生でもある西浦正記さん(フジクリエイティブコーポレーション (FCC) 所属)が担当しますので以前から注目しておりました。

このドラマの原作者は、広島での被爆者の漫画家の中沢啓治さん(68)で、1972年に被爆経験を「週刊少年マガジン」に自叙伝「おれは見た」を掲載したのを元にして更に脚色を加えて1973年から「週刊少年ジャンプ」に連載した「はだしのゲン」がこのドラマの原作になっております。原作者の中沢啓治さんがモデルの主人公ゲンは、父親が戦争に反対したために一家が非国民扱いされて酷い仕打ちを受けても、被爆で頭髪が剥げ落ちても、けな気に家族を守っていく小学生で、この役を小林廉くんが見事に演じております。

ただ、食糧難で当時の子どもは痩せ衰えていたはずなのに、小林廉くんは健康的に肥えているためリアル感に欠ける嫌いがありましたが、その明るさ、無邪気さ、動きのよさがこれをカバーし見事にゲンを演じきっておりました。これを気にしたのか、それともゲンを演じているうちに戦争の残酷さ悲惨さを感じ取って心を痛めたのか、後編では役を降りたいと申し出たそうです。そこで西浦正記さんが何とか説得して演出を村上正典さんにバトンタッチしたとのことでした。

この漫画「はだしのゲン」は現在では、平和学習の重要な参考書として図書館や小・中学校の図書室に置かれるようになっており、被爆、戦争の悲惨さを後世に伝える貴重な作品として国内外で高く評価されております。西浦正記さん、村上正典さんの演出も素晴らしく満足して鑑賞することが出来ました。原爆投下で父と姉弟が潰れた自宅の下敷きになり救出すべくもないまま迫ってきたか炎を避けて、弟が「熱いよ、熱いよ」と泣き叫ぶ声を聞きながら涙して現場を去っていくという原作と異なるシーンが有りました。

中沢啓治さんは、父と姉弟がどのようにして死んだのかは知らないとのことでしたから、このシーンは演出によって加えられたもので、演出効果は凄かったのですが、漫画では出来るだけ悲惨なシ−ンは避けるように配慮された原作者の意図に反するように思えました。多分、このシ−ンで主人公を演じた小林廉くんはきっと子ども心に涙したのではないでしょうか。行き過ぎた演出だったかも知れませんが、後世に語り継ぐ役目は充分果たしたことと思います。 尚、この漫画「はだしのゲン」のストーリーは、この資料に詳細に記載されております。


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