−日記帳(N0.2078)2007年09月03日−
恥ずべき韓国政府の対応
−日記帳(N0.2079)2007年09月04日−
世界に恥をかいた大阪世界陸上


衰弱が激しかったため釈放される韓国人女性
(吉田豊 日記帖(2007-08-19)より引用)

「手に入れた身代金でわれわれは武器を購入し、組織の通信網を刷新する。さらに、自爆テロを敢行するための車を購入するつもりだ」
これは、今年の7月19日、アフガニスタンでキリスト教布教活動をしていた韓国人ボランティアの男女23人を拉致し、身代わりに米軍基地内に捕らえられているタリバン兵士の釈放を要求していた「10人幹部会」に所属するタリバン幹部が、匿名を条件に、一昨日の9月1日、ロイター通信の記者に発言したメッセージです。そして、韓国政府が人質解放の見返りに身代金2,000万ドル(約23.2億円)以上をタリバンに支払ったことを付言しております。

タリバン側は、タリバン兵士の釈放要求が米軍側の強硬姿勢によって受け入れられなかったため2人の韓国人牧師を殺害したものの、その後も米軍側が全く応ずる気配がないことから方針転換して韓国政府と直接交渉し、次の見返り条件を韓国政府に約束させることで、先日衰弱が激しかったために釈放された女性2名を除く残り19人全員を釈放しました。

(1)アフガンに駐留する韓国軍部隊の年内撤退
(2)アフガンでのキリスト教宣教活動の中止

従って、タリバン幹部のメッセージの内容は、上記の韓国政府が公表した見返り条件と全く異なり、韓国政府が相当額の身代金をタリバン側に支払ったことを裏付けております。国際世論の非難を浴びながら、あれだけのエネルギーを費やしたタリバン側の代償がこんな見返り条件では分が合いません。 (1)の韓国軍の年内撤退(2)の教宣教活動の中止が韓国政府の既定路線だったことを考えれば、これらは見返り条件にも値しませんから、身代金が支払われたことは公然の事実と受け止めざるを得ません。勿論、韓国政府は建前としてその事実を否定しておりますが、疑う余地は全く有りません。

この結果、身代金がテロの脅威を拡大させたことになり、韓国政府が国内外から厳しい批判を受けることは必至と思われます。現に、韓国人拉致と同時期に自国民が拉致されたドイツのメルケル首相は、「われわれの努力が韓国人人質の運命で変わることはない」とテロ組織と直接交渉しないことを明言しながらも不快感をあらわにしております。また、カナダのベルニエ外相も「交渉はテロ活動を助長するだけだ」と批判、テロ組織との交渉拒否を原則とする米国は「人質が家に帰るのは喜ばしい」としながらも、「テロ犯には譲歩しないという米国の政策は変わらない」と間接的に韓国を非難しております。

1970年の赤軍派によるよど号ハイジャック事件ではハイジャック犯の要求を受け入れ、1977年の赤軍派によるダッカ日航機ハイジャック事件では超法規的措置により服役中のメンバーを釈放させるなど、過去にテロ犯に屈辱的な譲歩をしている日本政府としては、この件でノーコメントを決め込むのもしかたないことと思います。韓国では大統領選を控えておりますので、与党の民主党ににとってな大きなマイナス材料になるものと思われます。

参考:「タリバンによる韓国人拉致に思う」


空席の多い観客席と有力選手不在の入場行進
(8月29日付、Mainichi MSNニュース より引用)

上の画像は、世界に恥をかいて失敗に終わった世界陸上大阪(8/25〜9/2)を象徴する風景です。世界陸上の成功を「観客動員と競技場の雰囲気」で計るならば、世界陸上大阪は失敗に終わる恐れが有るとして事前に関・大阪市長に手紙で警告し、観客動員等の対策を要請した国際陸上競技連盟(IAAF)のピエール・ヴェイス事務総長の危惧が現実のものとなり、一昨日の9月2日に閉幕した世界陸上大阪大会は失敗に終わりました。殆どの日本メィデアは、「失敗」という言葉こそ使っていませんが、様々な観点から運営上の問題点を指摘しており、それらを総合すれば失敗だったとの結論は妥当と私は判断し、敢えてここでは冒頭から「失敗」と言う言葉を使わせて頂きました。それらの問題点を組織委員会の運営上の観点から整理してリストアップすると次のようになります。

・日本選手の大不振
・空席が目立つスタンド
・スイスを除いて選手不在の入場行進
・競歩での係員の誘導ミス
・初日に観客入場をさばき切れなかったミス
・空き室探しに奔走したボランティア
・深夜に及ぶ不自然な競技開始

以上の問題点は、明日の日記で改めて分析しますが、私にとってもうひとつ気になったことが有りました。世界陸上大阪を独占中継したTBSのメインキャスターとして俳優の織田裕二さん(1967年12月13日生まれで今年、39歳)と、ヤクルト古田監督の奥さんの古田美穂さん(旧姓中井)1965年3月11日生まれの42歳)の2人が起用されているのですが、特に織田裕二さんについては、視聴していくほどに顔も見るのも、声も聞くのも嫌になり、彼の姿が画面に映るたびにチャンネルを切り替えていました。その理由は、自分の好みが世界の常識であるが如きの押し付けと、あの松岡修造氏に似た仰々しさと煩ささに加え、彼独特の煩わしい声とクドさ、更にはニヤニヤしながら体をくねらせるようにして視聴者に対面する姿勢の悪さにあります。

私が10年ほど前に、馬尾神経腫瘍を患って大学病院で難しい腫瘍切除手術を受けて入院中に、織田裕二、石黒賢共演のテレビドラマ「振りかえれば奴がいる」が毎日再放送されておりました。彼等が有能な外科医を演じ、悲劇的なクライマックスを迎えるこのドラマは、入院していた病院と同じ大きな大学病院が舞台になっていただけに興味深く、それに織田裕二のニヒルな演技に好感を持ちましたので、毎日ベッドから視聴するのを楽しみにしていた覚えが有ります。彼が、今後ともあのニヒルな表情で渋い演技を売り物にして俳優として大成しようとするならば、このようなメインキャスターなどは降りるべきと思うのは、果たして私だけでそうか。


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