−日記帳(N0.2096)2007年09月21日−
セルフ給油のスタンドにて
−日記帳(N0.2097)2007年09月22日−
ウミネコと釣りボート


鉄製のガソリン用携行缶

車用以外に船外機用のガソリンを給油すべく、船外機専用の鉄製の携行缶(上の画像)を車のトランクに積んで近所のセルフスタンドに行きました。これまでもこのスタンドで携行缶への給油は何回も行っておりますので、何ら憚ることなくトランクから携行缶を取り出して車の給油口の近くの地面に置き、プリペイカードを挿入した時でした。

後で判ったのですが、このスタンドの責任者とその部下と思しき二人連れが近づいてきて私に向かって「お客さん、この携行缶にガソリンを給油されますか?」と訊ねました。給油する旨を告げると「実は消防法が改正されて、お客様が自ら携行缶に給油することは出来なくなりましたのでスタンドの係員が給油させて頂きますが宜しいでしょうか」と告げられました。

本サイトの2003年9月21日付日記「ガソリン容器の問題点」 で触れておりますように、2003年9月16日に名古屋市内で発生したガソリンを用いた放火火災事故を受けて、「給油取扱所におけるガソリンの詰め替え行為について」(平成15年9月19日付消防危第101号消防庁危険物保安室長通知)により、それまで許されていたポリ容器への給油が禁止され、代わりに22リットル以下の鉄製容器への給油が認められることになったことは知っておりましたが、自らの手で給油出来ないことは」知りませんでした。

平成10年3月13日付「消防危第25号」の「顧客に自ら給油をさせる給油取扱所に係わる運用について」の第1項にて小p客がガソリンを容器に詰め替えることが禁止されておりますので、スタンド側の言い分は正当であり、これまで例え規格に合致した鉄製の携行缶と言えども、私自ら給油していたのは違法だったことが判りました。

実は、私は消防法の定める危険物取扱責任者の最高ランクである甲種の資格を持っておりますので、同じように甲種の資格を持っているその責任者の方に危険物取扱責任者に纏わる雑談をしながら、携行缶に給油してもらいました。こうして、約80リットルのガソリンの給油を終えて回収したプリペイカードを見て驚きました。1万円分は残り僅か500円になっていたからです。この調子で給油する度に1万円札が消えて行くことになることを思うと暗然たる気分にならざるを得ませんでした。


羽根を休めながら海面の獲物を狙っているウミネコ

私が三河湾でボートでアジ釣りをしていると、どこからともなく数羽のウミネコがやってきてボートの周囲の海上にとまることがよくあります。私が、アジ以外のサバやイワシが釣れるとリリースして海上に放り投げることをウミネコたちは知っているからです。ウミネコに向かって魚を投げると一直線に落下点に向い、魚が潜る寸前に口にくわえます。実に鮮やかな動きです。こうして、ウミネコと戯れながら釣りをするのもまた一興です。

海中に潜れないので海上を飛びはねる小魚を捕獲するウミネコにとって、私の手元から宙を舞って落ちてくる20センチ近いサバなどの魚は大変なご馳走のはずです。これならメスからの求愛に応えてメスとキスしながら嘴を開いてこの魚を吐き出してメスにプレゼントできそうです。ウミネコのメスには、好きなオスの嘴や喉を突っついて餌をねだる求愛行動が有ります。このウミネコは何尾かのサバを喉に溜め込んでいずこかに去っていきました。きっと彼女の求愛給餌を心待ちにしながら飛んで行ったのでしょう。このようにウミネコは人間と共生しながら餌を求める習性が身についているようです。漁を終えて帰港する漁船に後を群れをなして追いかけるのは、漁船から不要な魚介類が投棄するのをウミネコは知っているからです。

このように釣りボートにウミネコが近づいてくる風景は中部国際空港の護岸堤の沖にも見られます。この護岸堤の石積みの下には空港島建設時に人工的に藻を生育させたため、この藻がメバル、カサゴ、アイナメなどの磯魚の絶好の棲家になり多くの魚がここに住み着くようになったため、釣りボートがここに数多く集まるようになり、上述のような事情でウミネコも数多く集まるようになったからです。普通なら、ウミネコと仲良くしながら釣りをするという微笑ましい風景なんですが、後にこのことが大変な事態を招くことになったのです。このことは明日の日記で触れたいと思います。


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