−日記帳(N0.2100)2007年09月25日−
今晩は中秋の名月
−日記帳(N0.2101)2007年09月26日−
21回目の釣りは酷い目に


我が家の庭から観られた中秋の名月

人は闇を恐れます。恋人たちは人目を忍んで夜デートしようと思います。しかし、相手の顔すら判らないような闇夜ではそれもままなりません。従って人は月明かりを求めます。月に一度の満月の夜は恋人たちには待ちに待った夜です。こうして、昔の人たちは、生活のリズムの基になる年間の暦を太陽の動きではなく月の動きを基準とする陰暦(旧暦)を採用するようになり、日本にも中国から朝鮮を通して伝わり、一部改暦は有りましたが天保時代に作られた天保暦が明治5年(1872)の現在の太陽暦(新暦)に改暦されるまで使われておりました。

太陽暦は太陽の運行をもとにしているのに対し陰暦は月の運行をもとに作られておりますので、各月は月が全く見えない新月の日を毎月1日とし、満月の日を15日としております。月は約29.5日で地球を一周するので1年は365日ではなく354日になるため毎年約11日ずつずれていくことになります。このままでは季節感が出ませんので、二十四節気を入れ、太陽の運行も併せて基準にしたものが天保暦の太陰太陽暦(旧暦)です。11日間のずれは閏月を入れることで調節しております。

そして、昔の人は1年に12回ある満月の中で最も美しい満月を、この旧暦の8月15日の満月とし、8月が秋の真ん中(中秋) にあることから、この満月を「中秋の名月」としました。何故、旧暦の8月15日にしたかについては諸説有りますが、快適な季節、穀類等の収穫の季節、夜空が澄み切った季節の三つがその理由になっていることと思われます。 秋になると夜空が澄み切って月の光が冴えて見えるのは、気温が低くなって大気中の湿度が下がり、透明度が良くなるからです。また、夏の間の満月は南の空の低い位置に現われますが、秋になると次第に北の空に移動していくため日本のような中緯度地方から見ると、夏の満月は南の地平線に近く、大気の影響を受けやすく鈍い輝きになってしまいがちですが、秋になると満月は空高く上がるようになるので輝きが増していくことも秋の満月を名月とした理由かも知れません。

ただ、私としては旧暦の8月15日の1ケ月後の旧暦9月15日の月を名月とするのがベストと思います。何故なら、旧暦の8月15日は裏の梅雨前線に相当する秋雨前線が本州付近に停滞したり、台風が接近したりする頃ですので快晴になる確率は10%程度しかなく、中秋の名月を鑑賞できることは滅多に出来ません。江戸時代の書物に「中秋の名月、十年に九年は見えず」のような記述もあるほどです。しかし、旧暦9月15日頃は台風も無く、秋雨前線も消失し、1年で最も晴天の多い季節ですので50%以上の確率で名月を鑑賞することが出来ます。しかし、旧暦9月15日とすると「中秋の名月」ではなく「晩秋の名月」となってしまいますので、ゴロが悪くて昔の人は嫌ったのかも知れません。

ところで、月の丸さ、言わば満月の度合を示す数値に月齢が有ります。月齢は新月(月が地球の影に隠れて全く見えない状態)を迎えた瞬間から何日経過したかを日数を表すもので、月齢=0が新月、月は約29.5日で地球を一周するので月齢=29.5/2=14.75で満月、月齢=29.5で再び新月に戻りますので、新月の月齢は0であり29.5でもあります。ここで、満月度を表す式として下式 Mを考案してみました。

       M=100×(14.75-|月齢-14.75|)/14.75

今夜は月齢=13.6ですので、M=100×(14.75-|13.6-14.75|)/14.75=92(%)つまり、今夜の満月度は92% と言うことに」なりk、厳密には今夜の中秋の名月は満月ではありません。このように、中秋の名月などの15日の月が必ずしも満月にならない」ことは月の軌道や地球の軌道が楕円の関係で、新月から満月になるまでにかかる日数には2日ほどの幅が発生するからで、平均で約14.76日ということですから、満月は15日よりやや遅れる傾向になるわけです。


この日釣れたマアジ

先日の今年、20回目の釣りで本命の大メバルが釣れなくなったことを9月20日の日記に掲載しましたが、今日はアジを本命にしてメバルはオマケぐらいのつもりで釣行してきました。案の定、メバルは1尾も釣れませんでした。先日と同じポイントで仕掛けを投入すると直ぐに当たりが有りましたが、コノシロやカタクチイワシなどのイワシ類ばかりで、アジが掛かってきません。イワシ類は痛みが早いので持ち帰らずにリリースすることにしております。いち早く、リリースを察知したウミネコがボートの周りに集まってきました。

どうやら、浅いタナにイワシが群れているようですので、オモリ付きのエサカゴを一気に底まで落としてからゆっくりとリールを巻いていくとアジ特有の当たりが有りました。巻き上げていくと18センチ前後のアジが1尾かかっていました。次もかかってきたのは1尾で、たまに2尾かかる程度でした。何時もなら、2、3尾束になってかかってきますから、アジの群れが小さいようです。1時間ほど経過しましたが、釣れたアジは20尾足らずでした。

その時でした。何尾かのアジがかかったのか竿が重くなりました。リールを巻き上げていくと、「バシッ」という音とともに竿の先の方が折れてしまいました。折れたのは、先回折れたため修理した竿でした。やはり負荷かかかって竿にかなりの歪が入っていたようです。予備の竿に代えて再び竿を投入するまでに20分ほどかかってしまいました。その間にアジの群れは去ってしまったようです。アジ釣りの極意は群れが散っていかないように間断なく仕掛けを投入することですから、先回に続けての失敗でした。

その後、場所を変えてみましたが、ポツリポツリとしか釣れず、結局40尾たらずの釣果に終わりました。9時過ぎになるとそれまでの南風から東風の海風に変わったため沖合は白波が立つようになり、とても釣りをするような状況ではなくなったため急いで帰り支度をして10時過ぎには現地を後にしました。大潮の早い潮流と向かい風に逆らって白波の海を海岸まで漕いでいくのは大変でした。竿も折れることもあり、酷い目に遭いました。


前 頁 へ 目 次 へ 次 頁 へ
inserted by FC2 system