イタリアに地形を模型図で表したのが上の画像です。ハイヒールを履いた足で石ころ(サルジニア島)を蹴飛ばしているような形をしたペニーソラ半島がイタリア全土です。その半島のほぼ中央をアペニン山脈が走りヨーロッパ大陸との付け根の部分にアルプス山脈が東西に走っており、このアルプス山脈を境にして北側でスイス、オーストリアと接し、西側でフランスと接しております。国土の90%は山間部のイタリアは日本とよく似た地形の特徴をもっており、人口は5800万人で日本の約半数となっております。
上図で、今度の旅行で立ち寄る都市を白丸、コースを白線で示しております。ここで、意外だったのは、そのミラノの北側100km向うはスイスで、あのアルプス最高峰のモンブランがミラノの西北西の200kmの位置にあることでした。ところが、一方で、マルタ島の150km先は熱帯の大陸、アフリカの最北端のチュニジアを臨める位置にあり、更にはこの図では見えませんが 東側にギリシャが臨め、更にその向うにトルコやエジプトが位置していることを考えると、イタリアはいろいろな文化圏との接点になっていることが判ります。
ヘレニズム文化の復興という意味の「ルネッサンス」がイタリアのフィレンツェから始まったのも、ローマ帝国がエジプトに遠征したのも、ヴェネチアが地中海沿岸でに最大の商業都市になったのも、ナポレオンやナチスドイツがアルプス越えしてイタリアに侵略しようとしたのも、全てイタリアのこの位置関係がもたらしたものであることが、この地図を見ていると判るような気がします。
・面積 301,230km2 世界第69位 ・人口 58,057,477人 世界第23位（2004年） ・GDP 1兆3,975億ユーロ 世界第7位 （2005年） ・GDP 1人当り27,700ドル 世界第8位 （2004年） ・世界遺産 39 世界第1位 （2005年） ・1位 ローマ 250万 2500年の歴史を誇る永遠の都 ・2位 ミラノ 118万 ファッションの発信地 ・3位ナポリ 100万 海と山の風光に恵まれた永遠の劇場 ・4位トリノ 90万 アルプス山脈の南麓の旧首都
