−日記帳(N0.1248)2008年05月02日−
日経平均14,000円台回復
−日記帳(N0.21249)2008年05月03日−
豊田スタジアム観戦記



今日の東京株式市場で、日経平均は前日比+282.40の14,049.26円となり、2008年2月27日の終値14,031.30円以来、約2ケ月ぶりに14,000円の大台を回復しました。 昨年3月に米国のサブプライムローン問題を嫌気して株を売る投資家の動きが加速して、2007年3月13日から3月14日にかけてNYダウ平均株価は二日間にかけて376ドル暴落、これを受けた日経平均も2007年8月14日から8月16日の三日間にかけて実に370円、329円、875円と合計1,574円と史上空前の大暴落により16,000円台から一気に15,000円台と1年前のレベルに戻ってしまいました。

その後も上の株価チャートに見られるように下降線を辿りついに、2008年3月17日の終値で 11,787.51円となり、2005年8月10日の終値12,098.08円以来の12,000円割れを記録し、最悪の場合10,000円割れも有り得るとの悲観論さえ出て、株式市場に氷河時代到来を思わせ、私も膨れ上がる持ち株の含み損に嫌気がさして、この日記でも株のことは 、2007年10月19日の「サブプライムローンの解説(1)」以来、一切取り上げておりなせんでした。従って、今日こうして株のことを取り上げるのは、実にほぼ半年ぶりのことです。

確かに、今日の大幅高は昨晩のNYダウ平均株価の189.87ドル高騰が直接の原因ではありますがその結果が、上述のように2007年8月から続いていた世界同時株安を伴う長期下降トレンドに終止符が打たれたと判断出来る材料をもたらしたと思われることから重要な意味を持つと考え、こうして日記に取り上げる気分になりました。

上の株価チャートはここ半年間の日経平均の株価推移で、赤線が25日移動平均線、青線が75日移動平均線です。株価は既に両平均線より上方に乖離し、25日移動平均線は既に上向き、75日移動平均線も上向きの傾向を示していることから、グランビルの法則の買い局面の第一法則の「平均線が長期下落ないし横ばいの後、上昇に転じた場合は買いの第一段」から、長期下降トレンドに終止符が打たれて買い局面になってきたと判断されることが、私をして日記に取り上げる気分にさせたのでした。

一方、東京証券取引所が今日発表した4月度(3/31-4/25)の3市場投資主体別売買動向によると、外国人は8,204億円の買い越しとなり、昨年11月から5カ月続いた大幅な売り越し基調に歯止めがかかったことも判明しております。外国人は2007年8月から今年3月までに日本株を約4兆円売り越し多くの海外ファンドは日本株の組み入れ比率を引き下げてきましたが、米ダウ平均が年初から昨日までの下落率1.8%に対し、日経平均は7.3%と表面上は下げ率が大きいものの、ドル建て日経平均(日経平均を円レートで除す)でみれば約2.2%の下落となって大差無いことから、このままでは運用競争上から日本株を買わざるを得ない状態になっているものと思われます。


アウエー側サイドスタンドから見た豊田スタジアム

私は一応、名古屋グランパスのサポーターではありますが、まだ準ホームグランドの豊田スタジアムに一度も行っておりませんのでサポーターとは言えないかもしれません。実は、母校藤枝東の後輩たちが活躍している浦和レッズやジュビロ磐田の方にどうしても目が行ってしまう事情が有るからです。

しかし、今年はあのピクシーが監督として戻って、一時は首位につけたこともありますので開幕早々から注目し早い時期から、今日の豊田スタジアムでの苦手ガンバ大阪とのゲームは何としても観戦しようと計画し、1ケ月前にチケットピアで入場券を購入しておりました。

岡崎在住の大学時代の同級生、I君と名鉄・知立駅で合流して名鉄・豊田市駅に向かいました。知立駅に下車するのは初めてですので、心細かったのですが、何とかホームにいたI君を知立駅のホームで見つけることが出来て安堵しました。彼も豊田市駅のことは殆ど知らないとのことでしたので、地理オンチの私としては少々不安な思いに駆られしたが、その予感は後で的中することになりました。

日韓W杯はこのリストにある10ケ所の会場で開催されましたが、この豊田スタジアムでは開催されておりません。当然、愛知県、豊田市等はW杯誘致を目指して豊田スタジアムを建設し新潟との誘致合戦に備えましたが、新潟が日本海側で唯一の候補地であること、隣県の静岡が既に決まっていたこと等の理由で、新潟に破れたことから、豊田スタジアムは悲劇のスタジアムとの暗い印象が私に有りました。

しかし、はじめて見た豊田スタジアムにはそんな暗い印象は全く感じ取れませんでした。可動式で晴れの日には太陽光線が降り注いで明るく、最大傾斜角38度のメインスタンドとバックスタンドからのピッチは観易く、この日は30℃を越す暑さでしたが、サイドスタンド越しに吹いてくる風は心地よく、ゆったりとした席で気分よく観戦することが出来ました。ただ、名古屋ドームと異なり、スタンドに売り込みに来ないこと、生ビールの売店には長蛇の列が出来て購入が難しいこと、飲食類の売店が極端に少ないことなど不便でしたが、逆に持ち込み自由のようですのでそれもいいかも知れません。

初めての豊田市駅は、バス乗り場、タクシー乗り場がよく判らず、やっと見付けたタクシー乗り場には1台もタクシーは居らず、待てども待てどもタクシーは来ません。地元の人に尋ねたら他にもタクシー乗り場はあるものの場所はよく判らないとのことでしたので、しばらく周囲をうろつきましたが見付けられませんでした。

我々の探し方が下手で、要領が悪かったのでしょうが、それにしても40万近い愛知県3番目の都市、豊田市の主要駅なら、初めての人でも豊田スタジアムへのアクセスには万全を期しているものと期待していたのですが、土地勘の悪い我々のことですから、結局スタジアムに行くのに昼食も含めて下車してから悠に1時間以上もかかってしまいました。

諦めて、徒歩でしばらく歩いていたところ、バスに人が乗り込む様子が目に止まりましたので、掛の人に伺ったところ、今日は豊田スタジアム行きの臨時バスが出ることになったとのことでしたので、180円出して5分ほどで豊田スタジアム前まで行きました。試合開始までの様子をスナップしてみましたので、以下の画像でご紹介します。

豊田大橋は歩いてくるサポーターたちで埋まっておりました

ホーム側のサイドスタンの応援風景

試合開始直後、日陰の境界がピッチのほぼ中央に

肝心の試合内容は、結果として負けましたので記事は割愛したい気分ですが、記録として残すために最小限に留めさせて頂きたいと思います。前半の序盤は圧倒的に名古屋がボールを支配し、再三ゴールを脅かすシーンが有りましたが、大阪の硬いディフェンスに阻まれて無得点のまま迎えた大阪の最初のCKからリズムが大阪にでてその数分後の前24分にバレーの巧みなシュートで先制ゴールされてしまいました。

大阪は、このところACLでの遠征等で厳しい日程が続いておりますので疲労が溜まっていたこともあって、序盤はリズムに乗れなかったのですが、先制してからは余裕が出たのか、リズムに乗ってきました。しかし、前33分に小川が見事なシュートを決めて同点にし、前半を終了しました。バレーのは流し込んだ技ありのシュート、小川のは蹴り込んだ力のシュートと言った感じでしたが、その時点でJ1得点王になったバレーは凄い選手でした。

後半も大阪のリズムが続き、後半24分、バレーがゴール左の角度のないところから再び流し込むようにシュートを決め、名古屋も後半終盤にはリズムを得てバーに当てるなど何度も惜しい場面を作りましたが決め手を欠いて、そのまま終了し、1:2で負け3位に転落すてしまいました。やはり、大阪の方が攻守に渡って一歩寄りが早いので名古屋がいくらパスを繋いで攻め込んでも一歩先に守られ、逆に守ろうとしても一歩先んじられて決定的なピンチを迎える場面が多々有りました。名古屋の課題がこんなところに見えてきたような試合内容でした。

サイドスタンドの応援団に挨拶するイレブン

臨時バスが無く徒歩しかないため大橋は人で埋まりました

帰路、友人と知立駅前で一献傾けながら反省会を開きました。試合内容より、豊田市と豊田市駅の乗降客やサポーターに対する対応の悪さを、自分たちの土地勘の無さ、要領の悪さを棚に上げて、やり玉に挙げることで気分よくビールを飲みました。折りしも、豊田市内で昨日女子高生が殺害される事件が発生したことを駅のニュース速報で知り、益々豊田のイメージが悪くなってしまいました。40万都市に相応しい快適で安全な街つくりをして欲しいものです。12月に今年、最後のJ1の試合、磐田戦を観戦予定しておりますが、その時点で名古屋が優勝に絡んでいることを願いつつお互いに帰路につきました。

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