−日記帳(N0.1259)2008年05月14日−
四川大地震に思うこと(3)
(地震をもたら地殻プレートの境界線について)
−日記帳(N0.1260)2008年05月15日−
7回目の釣りでメバル姿現す
(メバルは消えていませんでした)


世界の地震多発地帯(「The 地震」より引用させて頂きました)

上図は、 東京大学地震研究所の纐纈教授等によって纏められた世界の地震分布図で、中国・四川省を矢印で位置付けしてみましたが、四川省とその周辺地域が地震多発地帯であることが判ります。 ところで、この地震分布は平均的な点分布ではなく部分的な帯状分布を呈しており、その帯は何らかの形の境界に沿っているように思われます。実は、その何らかの形こそが地球上を覆っている岩板(=プレート)と言われるものです。

地球を覆うプレート(「The 地震」より引用させて頂きました)

このプレートは全部で10数枚有り、上図に示すように名前が付けられており、その厚さは100kmにも及びそれぞれ違う方向に動いているためプレートの境界では、プレートが押し合ったり、圧し合ったり、潜り込んだりして活発な地殻活動をしております。この活動によってプレートは歪み、その歪を戻そうとする力が働いて歪エネルギーとして蓄えられていきます。やがてその歪の力がプレートの強さに達するとプレートは破壊され、蓄えられていた歪エネルギーが一気に解放されて振動エネルギーとなってプレートの中をあらゆる方向に伝わっていきます。これが地震の発生メカニズムと言われております。

冒頭の地震分布図の帯状のラインはこのプレートの境界線です。従ってこの境界線に沿って地震が多発しているのは上述の発生メカニズムから当然のこととして理解できます。日本は、この図のように太平洋プレート、ユーラシアプレートに乗っておりその境界線が糸魚川−静岡構造線と呼ばれる断層を形成し、その太平洋プレートは三陸沖で北米プレートと接して日本海溝、フィリピン海プレートと接して伊豆小笠原海溝、そのフィリピン海プレートはユーラシアプレートと接して南海トラフを形成しており、まさに日本とその近辺はプレートの境界だらけになっており、日本が世界一の地震国になるゆえんがここに有ります。

ところで、四川省近辺は上のプレートの分布図から判るように、ユーラシアプレートとインドプレートの境界線の北側に有ります。このインドプレートは数千万年前からユーラシアプレートを圧迫しており、4,000万年前にはユーラシアプレートを押し上げた結果、インド洋の海底があの世界最高峰を擁するヒマラヤ山脈を造っており、現在でも1年間に数cmというスピードで北に動いて中国をはじめとしたユーラシア大陸の大部分が乗ったユーラシアプレートを強く圧迫しております。この影響で四川省近辺の地下では、両プレートの地殻活動が複雑に活動し歪エネルギーが蓄積されやすくなっているものと思われます。いずれ、四川大地震の発生メカニズムについては、中国側から公式発表が出されると思いますので、それを待ちたいと思います。


≧20cm→4尾、≧15cm→5尾、≧10cm→3尾の計12尾のメバル

今年になってから、釣行した日記で「メバルが釣れない」「メバルが消えた」とか、揚げ句の果てには「メバルが消えたのは鯨のせいだ」と半ば自嘲気味にメバルが釣れないことを嘆いてきましたが、今日の釣行でこれが誤りであることが確認されました。事実は、メバルは消えたわけでも釣れないわけでもなく、私の釣り方が下手だったことでした。

メバル釣りは、数少ない私の趣味の中で最高位に位置付けられており、私の身体的、精神的な健康維持に欠かせないだけでなく、今や料亭でしか食べられなくなった高級食材としての地物の大型メバルを好む親戚、知人、近所の方々にお裾分けさせて頂くことで至福の喜び享受できる源泉にもなっております。そんなメバルを例年通り釣ることができることが判ったのは、何ものにも代え難い収穫になりました。

今日は午前中は北西の風がやや強めに吹いておりましたが、西日本に中心を持つ大きな高気圧が東に移動し午後から本州は東西に延びる高気圧に覆われて穏やかに晴れ、風向きも南に変わるとの予報を信じて釣行を決めましたが、予報どおり現地に着いた時は弱い南風に変わり絶好の釣り日和になっておりました。

そんな釣り日和にもかかわらず、現地には私以外の釣り客は居ませんでした。多分、このところメバルが釣れないので常連さんたちが嫌気して敬遠しているのだろうと思いながら何時もの西のポイントで釣り始めたところ、それでも二人の釣り客が来て私の近くにボ−トを係留しました。

豊田から来られた方は2週間前にここに来たもののメバルの当たりすら無かったのでアナゴ釣りに切り替えたと嘆いておりましたが、もう一人の豊橋から来られた方の一言は私にとって衝撃的でした。「今年のメバルは食いが悪いので湖産エビを使って微妙な当たりを取っている」がその一言でした。

実は、その一言に思い当たる節が有ったからです。例年、このポイントでは、長さ10センチ前後の大きめの青虫を一本掛けにして垂らして置き竿にしておけば当たりが取れて釣り上げることが出来たのに今年は全く当たりが取れないからです。

メバルは警戒心が強いので、初心者のバラシやルアーでのリリースなどの行為で酷い目に遭うと周囲の仲間たちに、餌の付いた針に気を付けるように警戒信号を発して学習する傾向が有ります。このポイントでのメバルたちに何らかの事情でそのような学習効果が発揮され、例年のように垂れている長い青虫に一気に食い付くことをせずに、尻尾の方を軽く突いて様子を窺うものと考えられます。

しかし、長さ3センチ程度の小さい湖産エビならメバルがこれを突けば竿先のケミライトを僅かに上下させて当たりを感じ取ることが出来ます。その場合、ガラス製より反発力の大きいカーボン製で先径0.8mm以下の細めの竿に、ハリスを柔らかいナイロンではなく硬いPE製やポリエステル製にしておけば、竿先の上下振幅がより大きくなって取りやすくなるはずですので、湖産エビを使うのはこのメバルの習性を利用し。理に適っていると考えられます。

竿と仕掛けをこの理に適うように用意し、青虫を切って短くして底を取ってから静かに竿を上げて誘いを掛けてみました。1.8mの竿を目一杯上げた時、僅かに竿先のケミライトが短い振幅で上下しました。軽く竿を上げてみましたが当たりは取れません。そこで、リールを巻きながら竿先が海面スレスレの位置にくるように竿を降ろし、その位置から再び竿を上げて誘いをかけてみました。すると再びケミライトが短い振幅で上下しましたので思い切り強く竿を上げて合わせてみました。

今度は明らかな当たりが感じられましたので、胸をときめかせてリールを巻いていくと、メバル独特のあの強い引きが有り、やがて20センチオーバーの良型のメバルが姿を現しました。私の推論が見事に的中したのです。こうして、数こそ出なかったのですが2時間ほどで20センチオーバー4尾、15センチオーバー5尾、10センチオーバー3尾含め計12尾のメバルをゲットできました。

メバルは年々、数が減っている上、学習効果も高まっておりますので釣り辛くなております。従って釣り人もいろいろと工夫をこらして対応しないと、私のこれまでのような惨めな結果を招くことになります。今日の釣果が、たまたまの偶然によるものなのか、それとも私の上述の推論によるものなのかは、次回の釣果によって明らかになると思います。後者であることを信じて、ルンルン気分で帰路に着きました。下の写真の塩焼きは、翌日の我が家の夕食に出されたこの日、最も大きかった22センチのメバルです。美味しかったです。


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