−日記帳(N0.1263)2008年05月18日−
四川大地震に思うこと(4)
−日記帳(N0.1264)2008年05月19日−
交流戦までの成績を振り返り


両プレートと四川大地震の震源地(国立科学博物館のHPより)
               
       5月19日現在のセ・リーグ順位表
球団 勝数 負数 分数 勝率 打率 防御 盗塁 HR
阪神 28 13 1 .683 .264 2.69 24 19
中日 24 16 3 .600 .265 2.76 20 45
ヤクルト 19 21 0 .475 .248 3.39 38 28
巨人 20 23 1 .465 .250 3.89 22 45
広島 17 21 2 .447 .264 3.35 27 28
横浜 13 27 1 .325 .269 4.33 15 28


今日、中国地質調査局は人民日報を通して四川大地震について、インドプレートがアジアプレートの下に潜り込み、チベット高原が急速に隆起したため高原の物質がゆっくり東へ流れ込み、東端の竜門山断層帯に沿って押し出されたものの四川盆地の下の固い断層地塊に遮られ、構造応力エネルギーが長く蓄積し最終的に竜門山北川ー映秀地区で一気に開放され、震源の深さが10〜20キロと浅い上長く続いたため破壊力が大きくなったことが原因との見解を発表しました。

四川大地震の震源域は上図に示すように、ユーラシアプレートとインドプレートという2枚の大陸プレートの衝突の境界付近に在ります。インドプレートは1年間でおよそ5.8cmのスピードで北に動いており、ユーラシアプレートとの衝突はヒマラヤ山脈やチベット高原を隆起させたことでも知られています。ユーラシアプレートに衝突したインドプレートはユーラシアプレートの下に潜り込もうとしますが、ユーラシアプレートに乗っかっているユーラシア大陸があまりにも広大なため容易には潜り込むことができません。

一方、東側には硬い岩盤ブロックが有るためこちらにも進むことができません。その結果余った歪みのエネルギーは,ヒマラヤ山脈の南東で大きく南に回りこんでいます。この力の回り込みに平行、および直交する形で竜門山断層帯が発達し中国内陸部からヒマラヤ山脈東端に掛けての地域に巨大地震が発生し易くなっております。今回の中国地質調査局の発表は、以上の従来の知見を踏襲した形をとっておりますが、根拠となる明確なデータは発表されておりませんので推定の域を出てないようです。

東京大学地震研究所は、地震波形や余震分布などを解析した結果,今回の地震は四川省を北東−南西方向に走る長さ約300kmの巨大な竜門山断層の少なくとも一部が動いたことによるものと推定しております。また筑波大学の八木勇治准教授らは断層が動いたおよそ60秒後に断層の北側で地盤同士が水平にずれており、地震に関連した断層がふたつあった可能性を示唆されております。このような複数の断層がほぼ同時に動いて大規模地震を起こす可能性は,日本でも駿河湾の東海地震と静岡沖の東南海地震、紀伊半島の南海地震で論じられています。

このように、中国と日本には共通する地震発生メカニズムが介在していることから両国がお互いに情報交換して巨大地震発生のメカニズムをより明確化することで地震発生予知に役立たせる必要が有ると思います。従って、日本側が国際救援隊の場合のように中国側に協力を呼びかけ、中国側がこれを受けて日本から調査団が派遣されることを切に願うものです。


上表は5月19日現在のセ・リーグ順位表です。阪神は、打率3位、本塁打数最下位、が示すように、攻撃力、長打力で中日に及ばないものの中継ぎ、押さえの投手力で中日に優り、攻撃力も新井の加入で有効打が多くなろ得点能力でも中日に優ることから3.5ゲーム差を付けて独走態勢に入ろうとしております。

中日は、和田が加入したものの守備、走塁の面で福留の抜けた分がカバーし切れていないことと、井端、ウッズの不調が響いて得点力が低下しているため阪神の後塵を拝しております。ヤクルトは、ラミレス、グライシンガーと投打の主力が抜けたにもかかわらず、若手の台頭により機動力が高まり善戦しておりますが、巨人がいずれ底力を出してくると3位の座を確保するのは至難と思われます。

巨人は上原、高橋(尚)等の不調、二岡、高橋の怪我による欠場が響いて4位に甘んじておりますが、メンバーが揃えば充分優勝戦線に食い込む戦力を持っていると思われます。広島は結構、戦力のバランスは採れているのですが、押さえ不在のために接戦をモノに出来ないこと、横浜はあまりにも投手力が弱すぎることから今季もBクラスに定着しそうです。<中日優勝のカギは、森野の早期復帰、中田、朝倉の復調、平田、藤井、堂上等若手の台頭にあると思われます。


前 頁 へ 目 次 へ 次 頁 へ
inserted by FC2 system