−日記帳(N0.1265)2008年05月20日−
四川大地震に思うこと(5)
(ヒマラヤ山脈と四川大地震)
−日記帳(N0.1266)2008年05月21日−
欧州CL決勝戦のプレーに酔う
(ロナウドのテリーの好対照のPKミスにも)


ヒマラヤ山脈の両端が巨大地震の震源地になっている状況の図解

今回の四川大地震とヒマラヤ山脈と関係が有るなど、にわかには信じられませんでしたが、調べていくほどになるほどと思うようになりました。この関係は1960年代後半以降に発展した地球科学の学説「プレート理論」で説明されておりますので、ネット検索で関連サイトを見付けて片っ端から読んでみたのですが、所詮は素人ですから納得するほどに理解することは出来ませんでした。

しかし、そのメカニズムは理解できなくても、何故本来なら平坦でいいはずの地球表面に10,000mを超える日本海溝のような深い溝が海底に在り、8,000mを超えるエベレスト等の高峰を抱くヒマラヤ山脈が大地に聳え立ち、あの大河の黄河がヒマラヤ山脈を敬遠するかのように幾何学模様のを描くように大きく北にコの字型に迂回しているのかなどの疑問が、この理論で見事に説明されるのを知って、「なるほど、なるほど」と頷くばかりでした。

ヒマラヤ山脈がプレート間の衝突により海底が隆起して出来たことを知ったのは、2年前の2006年の2月にネパールに旅行した時でした。旅行前に下調べをしている過程で、鶴がヒマラヤ山脈を苦労して越えていく習性にヒマラヤ山脈の隆起が関係していたことを知ったのがそのきっかけでした。鶴は、インドプレートがユーラシアプレートに潜り込んでヒマラヤ山脈が1年に僅か4mmほど隆起しているのを知らないまま子孫代々にわたって飛び続けていくうちに8,000mを越えられる習性が身に付いてしまったのでした。このことは、2005年10月14日付けの日記「ツルのヒマラヤ越えの謎」で触れております。その日記の最後の方に次のような記述が有ります。

「今回のパキスタンで起こった大地震が、このヒマラヤ山脈隆起の原因となったインド・オーストラリアプレートとユーラシアプレートのせめぎあいでその南麓に沿って生成した帯状に2,000kmも続く世界最大級の活断層によるものと知ってロマン気分は吹き飛んでしまいました。」

今回の四川地震の引き金になった竜門山断層帯を南に延長していくと、この世界最大級の活断層とほぼ直交する形で交わります。あのパキスタン地震も凄い地震と思っていたのですが、まさかその2年後にヒマラヤの北側で今回の四川大地震が起ると誰が予想し得たでしょうか。


前半26分、頭で合わせて先制したマンUのFWロナウド

モスクワの夜は更けて、時刻は既に深夜12時をまわって5月22日に日付が変わり、試合中から降り出した雨は今日のために張り替えられた天然芝を濡らしておりました。欧州のサッカーファンにとって最大のイベントの欧州のクラブチャンピオンを決めるUEFAチャンピオンズリーグ(欧州CL)の決勝戦が、八万余の大観衆のもと、このモスクワのルジニキ・スタジアムで行なわれておりました。

今回の決勝戦は、イングランド勢のマンチェスター・ユナイテッドとチェルシーという、プレミアリーグで熾烈な優勝争いを演じた宿命のライバル同士の対決となり、つい先日プレミアリーグで得失点差で辛うじてマンチェスター・ユナイテッドがチェルシーを振りきってリーグ優勝を果たしただけにチェルシーとしては雪辱を期してここに乗り込んでおりました。また、欧州ではW杯より人気が有ると言われる国別王者を決めるのUEFA欧州選手権でイングランドが予想外の敗退をしたこともあって、英国のファンが大挙してモスクワに乗り込んで大変な人気となっておりました。

その決勝戦は、1:1の同点のまま延長戦に入り、それでも決着がつかないまま、PK戦に突入しておりました。 その歓声こだまするルジニキ・スタジアムの濡れたピッチに、この試合で鮮烈な先制ゴールを決めた、あの欧州一&得点王のC・ロナウドが倒れこみ、天を仰いで両手で顔を隠しました。このPK戦で3人目のキッカーとし登場した彼は、蹴る直前に止める得意のフェイントをみせましたが、欧州一のGKツェフはそれに動ぜず動きませんでした。そのまま左サイドを狙ったシュートはコースを読まれてクリアされ、彼のPKは失敗に終わり味方を窮地に追い込んだからでした。

しかし、彼のそのミスはその数分後に激しくなった雨脚によるチェルシーの5人目のキッカーの主将テリーの不運なPKミスによって補われたのでした。テリーが右隅をインサイドで狙ったシュートは、踏み込んだ左足が雨で滑り、無情にもポストに当たって跳ね返ったのでした。こうして、タイスコアのまま7人目のチェルシーのキッカー、FWアネルカのPKをGKファンデルサルがセーブした瞬間、全選手&スタッフがファンデルサルのもとに駆け寄り、彼をもみくちゃにしました。

しかし、あのC・ロナウドはピッチ上にあお向けになりしばらく起き上がれませんでした。PK戦で失敗してチームを窮地に追い込んだだけに、彼には複雑な思いが脳裏を過ぎっていたことと思います。一方、その時、自分のPKミスで自軍を敗戦に追いやってしまった主将テリーは号泣しておりました。しかし、泣きながら勝者に拍手を送っておりました。ここに、サッカー発祥の地、イングランドで生まれ、チェルシー一筋に活躍してきたテリーの真骨頂を見る思いがしました。先日、浦和、Gガンバ戦での醜態を見ているだけに、こうしたシーンが私にはすがすがしく思えました。


前 頁 へ 目 次 へ 次 頁 へ
inserted by FC2 system