−日記帳(N0.1296)2008年06月21日−
日台、一触即発の開戦の危機回避
−日記帳(N0.1297)2008年06月22日−
日本、バーレーンに勝ち1位通過


緊張感漂う尖閣諸島沖

6月10日、尖閣諸島沖で台湾の遊漁船が日本の巡視船と接触し沈没した事故をめぐり、台湾の劉兆玄・行政院長(首相)が13日、 場合によっては日本に宣戦布告することも辞さないと発言したことから、日台間に険悪なムードが漂いました。世が世なら、これを契機に戦争に突入しかねません。

しかし、日台間には、政府間による正式な国交こそ交わされておりませんが、非政府間により経済関係を中心に親密な互恵関係に有り、2007年の日台貿易総額は約646億ドル(台湾への輸出:約448億ドル、台湾からの輸入:約198億ドル)で、日本の貿易相手先として台湾は、米国、中国、韓国に次いで第4位にあり、台湾からしてもほぼ同じような位置付けにあると思われますので、例え戦争に到らなくても国交断絶状態になれば双方のダメージは計り知れません。

日本政府は、正式な国交が無いことに加え外交上の問題にまで到ってないとの見解をとっているらしく、正式なコメントも出しておらず、外務省のホームページの日台関係の蘭にも、この件については一切触れておりません。また日本のメディアもネットで一部報道した程度で、テレビ・新聞では殆ど取り上げられておりません。従って、この問題の詳細については、殆どの方々がご存知ないことと思いますので、ここで取り上げてみました。

事の発端は、6月10日午前3時23分頃、日中台の3国が領有権を主張する尖閣諸島・魚釣島の南約10キロの日本領海内に台湾の遊漁船、聯合號(16人乗り)が侵入したとして、第10管区鹿児島海上保安部の巡視船「こしき」(966トン・乗組員32人)が検問しようとして遊漁船に接触し、遊漁船が沈没したことにありました。

第11管区海上保安部は巡視船や航空機を現場に派遣して全員を救助、船長と乗組員を除く13人の船客は、石垣海上保安部での事情聴取のあと、巡視艇「なつづき」で近海に待機していた台湾巡視船へ引き渡されました。また、 船長と乗組員2人はさらに同部で事情聴取を受けた後、那覇経由の航空機で帰国しております。

遊漁船の沈没も、漁船がジグザグ航行しながら急に右側に方向転換したため、巡視船左舷船首部と接触したことによるもので、巡視船側の強行接舷によるものではなかったようです。従って、この事件は単なる領海侵犯事件として扱われる程度で、日台戦争にまで事態が拡大するのはナンセンスと言わざるを得ません。

その背景には、親中路線が台湾国民に支持されて選挙に勝ち、8年ぶりに国民党政権を復活させた馬英九国総統が尖閣諸島を台湾領とする根強い国民感情を煽って彼の自論の反日政策に同調させる狙いが有ったと思われます。 しかし、日本と開戦など荒唐無稽な話は国際的にも一笑に付されるだけで、しかも親日的な内省人や対日貿易を重視する経済界からの反発などもあって、馬英九政権は勢いよく上げた腕を下ろさざるを得なくなりました。

下手に下ろせば国民から反発を受けて支持率の低下は免れず困惑していたところ、何と日本側から救いの手が差し伸べられました。昨日、第11管区海上保安本部の那須秀雄本部長から遊漁船の何鴻義船長に謝罪の手紙を手渡されたのです。台湾外交部(外務省)の欧鴻錬部長(外相)は「日本側の善意を歓迎、肯定する」とし、今回の問題は落着したとの見方を示しました。

そして、事故調査の過程で巡視船に過失が認められたことから、この過失責任の範囲内で賠償にも応じるとしていることから、対日批判が過熱していた台湾世論もやや鎮静化してきたようです。 台湾外交部も発表した声明の中で「日本政府」という言葉は使わず、「本部長が心からのおわびを表した」との表現で日本側の対応に呼応し尖閣諸島の領有権問題には触れず、議論が平行線をたどっている漁業交渉の再開に道を開いております。日台の政府間で何らかの話し合いが有っての政治決着と思われますが、私は釈然としませんでした。




W杯アジア3次予選B組最終戦、日本vsバーレーン戦が、今夜、雨降りしきる埼玉スタジアムで、消化試合にもかかわらず、51,180人の大観衆を集めて行なわれ、引き分け寸前の後半44分、DF内田篤人のラッキーなゴールにより、1:0で勝利し、勝点13とし勝点11のバーレーンと入れ替わって1位で通過しました。この劇的な内田のラッキーなゴールの様子を4枚の画像を編集して上の画像枠にスライドに纏めてみました。

各シーンの状況を下にリストしました。後半44分、相手DFの左サイドライン外に出したクリアボールで得たFW玉田からのスローインをMF中村(憲)が山なりのセンタリングを中央に向けて上げ、これを闘莉王が頭で受けて、後方に居たMF内田にパスした直後からスライドのシーンが始まります。

1 内田は闘莉王からのパスをヘッディングでボレーシュート
2 ループ気味に上がったボールは相手DFと巻の間に落ちて
3 ワンバウンドしてゴールにループシュートされたように
4 ボールは相手DFと巻の頭上をフワリとゴールに向かって
5 相手DFの頭上をいくボールを巻は頭で合わせおうと
6 ジャンプするも及ばないもののゴールに向かって落ちて
7 いきながらゴールラインを通過していきました
8 ネットの前に落ちたボールはワンバウンドしてネットに
9 勢いあまって思わずネットに手を当ててしまった巻
10 自分のゴールと判って怪訝な表情で喜ぶ内田
11 両こぶしでガッツして喜びをあらわす岡田監督

この結果、下表の青字の8ケ国が最終リーグ戦に進出しました。


組 名
(平均R)
ランキング
(R)
国     名 国旗 勝点 分数 勝数 負数 得失点差


(69)
43 オーストラリア 10 1 3 2 +4
83 カ タ ー ル 10 1 3 2 -1
78 イ  ラ  ク 7 1 2 3 -2
72 中     国 6 3 1 2 -1


(84)
46 日      本 10 1 4 1 +9
100 バーレーン 11 2 3 1 +2
72 オ マ ー ン 8 1 2 2 -2
119 タ     イ 1 1 0 5 -9


(109)
51 韓     国 12 3 3 0 +7
142 北  朝  鮮 12 3 4 0 +4
80 ヨ ル ダ ン 4 2 0 4 0
163 トルクメニスタン 1 1 0 4 -11


(94)
62 サウジアラビア 15 0 5 1 +9
60 ウズベクスタン 15 0 5 1 +8
124 シンガポール 3 0 2 4 -6
130 レ バ ノ ン 0 0 0 6 -11


(85)
42 イ  ラ  ン 12 3 3 0 +5
91 U A E 8 2 2 2 0
110 シ  リ  ア 5 2 2 2 -1
96 クウェート 4 1 1 4 -4

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