−日記帳(N0.1298)2008年06月23日−
第58寿和丸の沈没事故に思う(1)
−日記帳(N0.1299)2008年06月24日−
12回目は竿先を折って釣りにならず


第58寿和丸沈没1時間前の天気図

昨日の午後2時頃、千葉県沖の太平洋で、20人乗りの福島県いわき市の巻き網漁船「第58寿和丸=135トン」が沈没して3人が救助されたものの4人が死亡、13人が行方不明になるという痛ましい事故が発生しました。亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、行方不明になっている方々の一刻も早い救助を願うものです。

ところで、当サイトの雑感記「イージス艦と漁船の衝突に思う」でも触れておりますように、この種の漁船の遭難事故については、メディアには、遺族の心情を思い図って、例え漁船側に落ち度が有ったとしても報道をさし控える傾向が有るように思われます。今回も第58寿和丸がs代用したパラシュートアンカーが不適切ではとの識者のコメントを掲載した程度で、漁船側の落ち度を指摘する記事は殆どみられませんでした。

しかし、同類事故の再発を防止するためにも、メディアは充分検証した上で、漁船側に落ち度が有れば、一定の配慮はしつつも報道の中でそれを指摘することは必要と思います。私のような素人には、この種の検証など出来る由もありませんが、「こうすればよかったのでは」ぐらいのことを考えることなら出来ます。このような観点から私の思いを、以下に述べてみたいと思います。

まず、当日の天候について考えてみたいと思います。上図は、事故発生1時間前の天気図で、三陸沖に梅雨前線上を発達した低気圧が東に進んでいたことが判ります。この図から、第58寿和丸が沈没した午後2時頃は、この低気圧の中心は千葉県沖に位置していたことが推定されます。

従って、この海域は時化状態で大荒れとなっており、この時刻での波の高さは、下図の橙色のゾーンに示すように3m前後に達していたものと推定されます。しかし、第58寿和丸は100トン以上の中型漁船ですので、通常ならこの程度の時化なら操船を誤らない限り、転覆したり沈没したりすることは有り得ないとされております。

しかし、後に触れますが、この海域は親潮と黒潮の境目にあたり、日本列島がくの字に折れ曲がった頂点の近くにあることに加え、風の強さや向き、潮流などが複雑に絡み合って三角波が発生しやすいことから、大西洋の「バミューダ・トライアングル」になぞらえて「ドラゴン・トライアングル」と呼ばれ、かって数万トン級の大型船が沈没したことから魔の海域として恐れられております。

それだけに、天気予報を充分確認して出航時期を遅らせるか、途中の港に一時避難することが出来なかったのでしょうか。天気予報に少しでも不安が有れば即、出航中止する私のように趣味で釣りしている者と、生活を賭けて漁に出る漁師さんとでは立場が違うことは百も承知ですが、もう少し家族のことも考えて命を大切にして頂けないものでしょうか。そう願わざるを得ません。


この日の釣果(メバル大7 中4)

先回の釣りで、新仕掛けの威力が確認されましたので、その自作の新仕掛けで、今日こそメバルの大釣り記録更新を目指して意気込んで出掛けました。例によってアジのポイントで餌切れまでに200尾ほどを上げてからメバルのポイントに移動しました。珍しくベストポイトが空いてましたのでそこで早速、自慢の新仕掛け取り付けるべく竿を取り出し時でした。

竿先ホルダーを外す時に、0.8mmの細い竿先のトップガイドの下を折ってしまいました。その際、その後のガイドも外れて船内に落ちてしまいましたので修理はできません。止む無く予備の竿を取り出してみたら、何とこれも同じ箇所が既に折れておりました。竿先ホルダーが竿に合ってなかったのが共通の折損原因でした。 止む無く、新仕掛けには相性の悪い、これまでのメバル竿を取り出して新仕掛けを付けて釣りはじめましたが、やはり思うようにいきません。竿先が1.0mmでやや太い上、3.6mで0.9mほど長めになっているのが影響して当たりを取り難いのです。それでも、何とか竿を静かに上下させて誘いをかけて大メバルを7尾ほどゲットしました。

今年は、例年に無くメバルたちの学習効果が進んでいるため、餌のゴカイが自然体で海中で動いていないと食いつかなく、例え食いついても竿が硬かったり、オモリが重かったりすると違和感がメバルに瞬時に伝わるため離してしまうようです。昨年までなら今日使ったメバル竿を置き竿にしておけば必ず当たり出て取り込めたのに、今日も含めて今年は、置き竿では一回も取り込めなかったことがそれを物語っているようです。アジは先回より5mmほど大きくなっておりました。(下の写真)


この日釣り上げた大メバルの中で23cmの大物がおりましたので、これを今年初めて刺身にし、次に大きい21cm物を塩焼きにして冷酒の肴にしました。とても美味しかったです。上のソーメンのようなものは豆腐ソーメンで、私の大好物です。

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