−日記帳(N0.1302)2008年06月27日−
日本、W杯で幸運のA組に決定!
−日記帳(N0.1303)2008年06月28日−
藤枝東、ジュビロユースに勝利!


フランスW杯で岡田監督の下でコーチを務めていた小野氏(左)

今日、嬉しいニュースが飛び込んできました。今日、マレーシア・クアラルンプールで行われたW杯アジア最終予選の組み合わせ抽選会で、前日から現地入りしていたJFAの小野剛技術委員長が幸運な抽選を引き当てたからです。3次予選通過の10カ国(オーストラリア、カタール、日本、バーレーン、韓国、北朝鮮、サウジアラビア、ウズベクスタン、イラン、UAE)をA、Bの2グル−プに5ケ国ずつ振り分けるのがこの抽選の目的でした。

日本としては、W杯出場経験を持つオーストラリア、韓国、北朝鮮、サウジアラビア、イラン、UAEの6ケ国とは、出来るだけ同じ組に入りたくないのが本音のはずです。特にアジア最強のイラン、日本のW杯出場を永年に渡って阻んできた宿命のライバル韓国、日本に闘争心と敵愾心を剥き出しにする北朝鮮、W杯経験豊かなサウジアラビア、FIFAランクが日本より上位のオーストラリアの5ケ国がその対象になります。

従って、超理想的な同組の国は、この5ケ国を除く、カタール、バーレーン、UAE、ウズベクスタンの4ケ国ということになります。抽選結果は、カタール、バーレーン、オーストラリア、ウズベクスタンの4ケ国となり、上述の超理想的な4ケ国のうち、UAEがオーストラリアに代わっただけですから、日本としては、ほぼ理想的な結果となり、抽選役の小野氏は幸運を日本に招いたことになります。

ところで、今回の抽選では、06年W杯ドイツ大会の成績で順位付けし、1位と2位、3位と4位、5位と6位をA、Bの2組へ別々に振り分け、7位以下を抽選で振り分ける方式を採用しております。順位は1位オーストラリア、2位韓国、3位イランで、日本はサウジアラビアと並んで4位でした。日本とサウジアラビアは抽選で4、5位のいずれかに順位付けられることになっていました。

まず、オーストラリアがA、韓国がBに振り分けられました。従って日本が抽選で4位を順位付けられると、イランと同じ組に入ることは避けられます。そして抽選結果は4位となりましたので、あと問題はAとBのいずれかの組に抽選で振り分けられるかです。Aならオーストラリア、Bなら韓国と同じ組に入りますが、日本としては、B組の韓国を回避してオーストラリアのいるA組に入ることを望んだことと思います。結果はA組を引き当てて韓国を回避できました。

つまり、小野氏は4位とA組を引き当ててイランと韓国と同組になることを回避したことになり、その確率は1/2×1/2=1/4でした。あとは、サウジアラビアがB組を引き当ててくれることが望みでしたが、望みどおりB組を引き当てたためサウジアラビアも回避できました。その確率もほぼ1/2と見做せまあとは、バーレーン、カタール、UAE、北朝鮮からバーレーン、カタールがA組を引き当ててくれれば、UAEと北朝鮮を回避できます。その確率は1/4×1/3=1/12です。 つまり、日本が韓国、イラン、サウジアラビア、UAE、北朝鮮と同じ組に入らない確率は、1/4×1/2×1/12=1/96 となりますから、僅か1%しか起り得ない幸運を、結果的に小野氏がもたらしたことになります。勿論、A組のいずれの国も侮れない強敵ですが、それでも死の組ともいうべきB組より遥かに恵まれていることは間違い有りません。


ジュビロユース戦で決勝ゴールのMF小林(但し、画像は静岡学園戦)
(がんばれ藤枝東より転載させて頂きました)


高校サッカーの三大イベントは、春先から始まる高校総体、同じく春先から夏にかけて行なわれるJFAプリンスリーグU-18、そして年末の高校選手権です。高校総体と高校選手権は県予選を、JFAプリンスリーグU-18は各地区予選(当地の場合は、愛知、岐阜、三重、静岡の東海地区)を経て全国大会に出場することになっております。

このうち、高校総体は東海大翔洋が県予選で優勝し7月29日から埼玉で行なわれる全国大会に出場することになっております。現在は、JFAスプリンスリーグU-18(東海地区大会)(以下プリンスリーグ東海と略)がヤマ場を迎えております。このリーグ戦は、東海4県の10のユースのチームが9回戦総当りで戦い3位以上に、9月から始まる高円宮杯全日本ユースサッカー選手権 (U-18)大会への出場権が与えられます。そして、高校サッカー最大イベントの高校選手権の県予選は9月7日から始まります。

JFAプリンスリーグU-18は、2003年より始まり、毎年3月から8月にかけて全国9地域で行われ、高校とクラブユース年代の双方が参加して18歳以下の真の日本一の座を争う大会です。プリンスの名称は2002年に薨去された前日本サッカー協会名誉総裁高円宮憲仁親王を記念して付けられております。そこで、プリンスリーグ東海で3位以内を見込める4チームの成績を下表に掲げてみました。


順位 チーム名 ロゴ 勝点 得失点差
ジュビロユース 18 6 0 1 +15
グランパスユース 17 5 2 0 +9
静 岡 学 園 15 4 3 0 +10
藤  枝  東 12 3 3 1 +3


今日、ヤマハスタジアムで行われたプリンスリーグ東海の7回戦で現在4位の藤枝東が、6戦6勝でダントツ1位のジュビロユースを1:0で破る大金星を挙げました。この試合、藤枝東は、村松、大井涼の2トップ、海野、蓮池、藤田、小林の4MF、太田、岡崎、マーク、高嶋の4バック、GK木村で開始され、立ち上がりこそ押し込まれましたが、中盤からほぼ互角の展開になりました。そして、後半のロスタイム寸前に、主将のMF小林がフリーキックを直接決め、これが決勝点となりました。

この結果藤枝東に、3位に上がって全国大会に出場できる可能性が残されることになりました。もし、7月5日(土)に豊田市のトヨタスポーツセンターで開催される8回戦でグランパスユースに勝ち、更に最終戦で藤枝明誠に勝ち、一方グランパスユースが最終戦でジュビロユースに負けると藤枝東が勝点18となり、グランパスユースの勝点17を上回り3位になるからです。

ジュビロユースは現在勝点18で、残り2試合を連敗しても4位以下のチームで勝点18以上を確保できるのは藤枝東のみで、得失点差で大差で上回るため3位以内が事実上決定しております。静岡学園は7月5日(土)の首位のジュビロユース戦に負けても最終戦の磐田東には勝算が立ち1勝1敗が順当と思われますので勝点18になり、グランパス、藤枝東の動向に関係なく3位以内に入るのはほぼ確実と思われます。

従って、7月5日(土)の藤枝東、グランパスユースの勝者が3位以内に入るものと思われますので、この一戦を現地の会場で観戦することにしました。会場のトヨタスポーツセンターは自宅から名鉄線で1時間半程度で行けますので、ナイター戦ですが楽に日帰りできます。
がんばれ! 藤枝東


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