−日記帳(N0.1368)2008年09月01日−
突然の福田総理辞任を憂う
−日記帳(N0.1369)2008年09月02日−
風の盆のこと


記者会見で辞任を表明する福田総理

月曜日は、視聴したいテレビ番組が多いので楽しみな日です。そんな番組のひとつに「ビートたけしのTVタックル」があります。あのハマコーさんが、理由は定かでないですが3月、突然降りてから少し迫力に欠けるようになりましたが、それでも与野党の国会議員が本音で激論を交わし、それに硬派で鳴らす評論家の三宅氏が割って入って、カンカンガクガク議論が沸騰したところで、女性司会者の阿川さんがフンワリと諌めて進行役を務める図式が私には妙に面白く感じられるからです。

この日も、「国民の税金をムダ遣いするな!官僚VS政治家 霞が関・最終戦争」と題して、議論が沸騰していた午後9時半頃、突然番組がが中断され、福田総理の辞任記者会見の画面に切り替えられました。生放映でしたら、急遽この問題に話題を変えて出演者の意見が即刻反映されて面白かったと思うのですが、残念ながら録画のため番組はその数分後に何事も無かったかのように再開されました。

福田総理が淡々と辞任の理由を述べるのを視聴して怒りがこみ上げてきました。私はかねてより、福田総理は歴代の総理の中でもワースト5にノミネートされる総理と思っておりましたから、出来るだけ早く辞めて欲しいと思っておりましたので辞任そのものは大歓迎ですが、その辞め方が気に入らないのです。

彼は辞任の理由に、参議院で与党が過半数割れ、公明党との政策上の対立、、民主党の審議拒否などを挙げておりましたが、そんなことは、安倍前総理からバトンを引き継いだ時点で判っていたはずす。彼は、最後の質問者に会見が人ごとのようだと批判されると、「「私は自分自身を客観的に見ることができるんです。あなたとは違うんです」と怒りをあらわに切り返しております。

質問者は国民を代表して質問したわけですから、福田総理は国民に対して「国民のあんたたちとは違うんです」と言っているのと同じです。自分自身を客観的に見ることができるなら、安倍前総理からバトンを引き継いだ時点で、今回辞任の理由に挙げた上述のことなど見据えていたはずです。

しかし、今辞意を表明しなかたら自民党が解散後の衆院選で民主党に敗れることを、客観的に見ることができたのは事実でしょう。私が最も不快に思ったのは、最後の質問者のいう通り、会見が他人事のようだったことと、国民に対する謝罪の言葉が全く無かったことです。自身の力不足に言及せずに、例えば民主党の審議拒否などに言及するのを聞いて、情けなく思いました。


風の盆踊りで編み笠を深く被って踊る女性たち

編み笠を深く被って顔を見られないようにしながらも、思いを寄せる男性に流し目で見やって、しなやかに手足を動かしながら、胡弓の音に合わせて近づいていく・・・・・そんな高橋治さんの描く「風の盆恋歌」のシーンが思い浮かぶような風の盆の踊りが昨日から明日まで富山県・八尾町で行われております。

私がこの踊りに興味を抱いたのは、平成元年、石川さゆりさんの歌で紅白でその年のNHK作詞大賞に輝いた名曲「風の盆恋歌」を聞いた時でした。切ない女心を切々と歌い上げる石川さゆりさんの熱唱もさることながら、その歌詞にこころを打たれる思いがしました。特に、3番の「・・・旅に出ましょう幻の・・・」が圧巻でした。

そして、出だしの「蚊帳の中から庭を見る 咲いてはかない酔芙蓉・・・」に出てくる酔芙蓉と言う花に興味を持ちました。朝は白、昼は淡いピンク、そして夜になると赤く染まる酔芙蓉の花びらが粋で、この花を庭先に眺めながら初秋の宵を花の色に合わせて酒杯を傾けたらいいなと思ったからです。
(2003年9月2日の日記「風の盆、胡弓そして酔芙蓉」より)

その風の盆が富山県八尾町で昨日から明日の9月3日まで行なわれ、全国から観光客が夜を通して繰り広げられる風の盆の踊りを見学に訪れております。夜を通しての踊りにはこの風の盆踊りの他に、岐阜県の郡上踊りと徳島県と阿波踊りが有りますが、私は風の盆の女踊りが一番好きです。踊る女性の手の動きがしなやかでとても艶っぽいからです。編み笠を深く被っていて顔が見えないので、余計にその思いが募るのです。一度、訪れてこの目で見物してみたものです。




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