−日記帳(N0.1374)2008年09月07日−
課題を残すもバーレーンに勝利
−日記帳(N0.1375)2008年09月08日−
母校後輩 MF長谷部持ち味を発揮


前半18分、FKから先制ゴールを決めた中村(俊)

昨晩からの夜釣りが不調に終わり、傷心を抱いて帰宅した時は既に午前2時をまわっておりました。一風呂浴びてすっきりしてから録画しておいた中日ー横浜のゲームをビールを飲みながら再生して観戦するのは私にとって至福の時間でもありました。夜釣りしながら既にラジオで中日の快勝を知っておりますから、安気な気分で中日の攻撃で得点シーンの場面のみ再生して観るのですから気分爽快です。

再生による観戦を観終えたのが3時半頃でした。この後直ぐに始まるW杯最終予選、日本対バーレーン戦の生中継のテレビ観戦が今日の究極の目標であり、夜釣りも中日ー横浜戦の観戦も所詮はここに至る序章に過ぎません。ただ、夜が明けるまで観続けるのは流石にしんどいので、とりあえず前半戦まで生で観てから就眠し、後は録画しておいて起床後に再生して観戦することにしました。

2010年W杯アジア最終予選A組第1節 バーレーン対日本戦が、日本時間で今日の午前3時半、バーレーンの首都、マナマのナショナルスタジアムで行なわれました。前半18分、絶好の角度から放たれた中村(俊)の伝家の宝刀のFKボールは、20mの低い弾道を描いてゴール左隅に決まり、日本先制、更に前半44分、相手のハンドで得たPKを遠藤が観客席から放たれた緑色のレーザービームを顔に受けながらも、冷静の得意のコロコロシュートを決め、前半を2-0で終えました。

この時点で、後半は起床後に録画再生でゆっくり観ることにして就眠しました。8時に起床し、早速録画を再生して観戦しました。後半22分にDFのフセインが2枚目のイエローで退場しバーレーンは10人になった上、後半40分に途中出場の中村憲がミドルシュートで3点目を追加した時点で、残り5分ですから試合は決まったと思いました。しかし、そこからの6分間は、ハラハラドキドキの連続でした。

まず、後半42分、バーレーンの右サイドからの低く速いパスは、誰にも触れられずにエリア内のMFイサへ。近くにいた内田は足を伸ばすのがやっとで1点を返され3:1。そして、その1分後にロングボールを放り込まれ、エリア手前で闘莉王が頭でバックパスすると、前進していた楢崎の横をスルリと抜けてオウンゴールで3:2となり、その時点で残り時間はロスタイムの3分間。日本は防戦一方になり、何とかそのまま終了し、辛うじて勝点3をゲットしました。

わずか2分間で2失点、楽勝ムードがヒヤヒヤの逃げ切りとなってしまいました。3点差リードで残り5分、しかも相手は一人少ない10人、暑さも加わった疲労が油断を助長させてこのような考えられないようなミスを誘発してしまいました。この2失点は、普段どおりに声を掛け合ったり、最悪の事態を避けるためのカバリングが徹底されていたら充分防げたはずです。その点で、この2失点は、今後の課題を明示してくれたと思えばいいのではないかと思います。


W杯アジア最終予選、バーレン戦でのMF長谷部

現在の日本代表MF陣は、遠藤、中村俊、長谷部、松井、稲本、中村憲、今野の7人で多彩です。岡田監督の基本構想は2トップ、4バックで、MFは4人となるため、この7人から4人を状況に応じて選ぶのはまさに監督の腕の見せどころと言えます。4人のうち、トップ下の左右に遠藤、中村俊を起用するのは必然ですので残りの中盤の底(ボランチ等の守備的MF)の2人を誰にするかがポイントになります。

そこで、直近のW杯アジア予選で、遠藤、中村俊がトップ下に起用された時、中盤の底に先発起用された2人を調べてみると、6/07 オマーン戦で長谷部 大久保、6/14のタイ戦で長谷部 香川、6/22のバーレーン戦で中村憲 本田圭、そして9/6の最終予選のバーレーン戦で長谷部、松井と、長谷部が4回のうち3回も先発起用されていることが判りました。

しかし、それだけ多く出場しているのに、長谷部が得点に絡んだり、テレビ映像で大写しになったり、アナウンサーに名前を大声で叫ばれたりすることが、他のポジションの選手に較べて少ないように思われます。そのため、稲本、中村憲、今野ではなく長谷部を起用するのは岡田監督の采配ミスと批判する向きも有るのは事実で、かくいう私も、ここ数試合、少なくともテレビ映像で見る限り、そのような見方を否定できませんでした。

ところが、解説者などサッカー専門家やサッカーを良く知る玄人筋は彼のプレーを高く評価しております。 例えば、今回のバーレーン戦での長谷部のプレーについて以下のようなコメントが寄せられております。

・MF長谷部はボランチの位置から積極的に攻撃参加して見せ場をつくった。後半31分には敵陣深くでボールを奪い、ドリブル突破。右足シュートはバーを直撃したが、後半40分に今野と交代するまで持ち味を発揮した。

・長谷部は当たり負けしないし、読みも鋭く、攻撃のセンスもあります。後半終盤のシュートはバーに当たって失敗したもののあの時間帯にあの位置まで上がっていたことは評価できる。

・稲本との比較では、稲本の特徴が対人の強さと展開力と効果的な上がりであるのに対して、長谷部の特徴は、運動量が多く献身的な守備、ドリブル突破による効果的な上がり。岡田監督は稲本の悪い意味でのハードタックルからのFK・PKを恐れた反面、ブンデスでフィジカルが向上し連携、守備、攻撃を総合評価して長谷部を選択したものと考えられる。

・長谷部は守備・攻撃ともにうまくバランスが取れていたと思う。特に守備面は長谷部がいなかったらもっとピンチが多かったかも。ボディバランスはすばらしいと思う。攻撃面でもボールを落ち着かせることができる選手だ。

・長谷部は玄人好みの選手だと思う。彼のよさがわかる人は絶対サッカー通に違いない。

確かに、長谷部のように、中盤の底で役割を果たす選手には得点に絡むような派手なプレーは見られないかもしれませんが、相手のボールを奪ったり、相手のボールをクリアしたり、味方DFからのボールを繋げたり、まさに攻守の要の存在です。選手の動きを大局的に観察していくと、地味ではありますが、そのような彼等の動きを確認することが出来ます。


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