−日記帳(N0.1386)2008年09月19日−
10年ぶりに健診を受けて
−日記帳(N0.1387)2008年09月20日−
ロシア人力士に思うこと(3)


検診用のバリウム造影によるX線テレビ装置

今日は、妻とともに朝から近所にある健康管理センターに出向いてほぼ10年ぶりとなる健診を受けました。10年間も健診を受けなかったのは、その主要項目のバリウム造影X線検査で10年前に酷い目に遭ったからです。造影剤として飲んだ硫酸バリウムが胃腸で固まってしまい、なかなか出て来ないまま悶々とした日を3日間も過ごしたからでした。

下剤を何回も飲み、嫌いな牛乳を飲み、好きなビールをガブガブ飲んでもその日は、ガスと液は出るものの固体が出てくる気配が無く、お腹が張って重苦しくなるばかりです。こうなったら押し出すしかないと考えて翌日、回転寿司に行って好きなものをたらふく食べて、漸く翌々日になって白い便が出始め、四日後に漸く正常に戻りました。

他にも受けたくない理由が有りました。永年の経験で問題無いことが判っている胸部X線、心電図、血液検査で必ず問題視され、問題無いことを説明するのが面倒だからです。また、細い目を強引に開けられて急に閃光を浴びせられる眼底検査も嫌な項目でも有ります。しかし、加齢により、あちらこちらに問題点が生じつつあることから、胃(意)を決して夫婦で初めて健診を受けることにしたのでした。

昨日の午後8時以降は全ての飲食を絶ち、二日間で2回採取する検便用の便を何とか所定容器に収めましたが、当日採取用の2日目の便がいくら力んでも出てきません。出発時間ギリギリまでトイレで奮闘しましたが出てきませんので諦めて出掛けました。受付でその旨伝えると、当日中に出来るだけ早めに再持参するようにとのことでした。

あの嫌なバリウム造影によるX線検査は、意外にスムースに終わりました。バリウム溶液が以前より飲みやすくなってなていたことと検査原理を充分理解していたからだと思います。バリウムの前に発泡剤の顆粒を飲むのは、胃を膨らませて隅々まで写るようにするためであり、検査台に乗ってから上を向いたり、下を向いたり、左を向いたり、右を向いたりするように指示されるのは、バリウム溶液がより均一に胃の壁に行き渡るようにするためと判っておれば、あの技師のけたたましい声も気になりません。

嫌なことがひとつ有りました。眼底検査で、検者の女性から目を大きく開けるよう指示されたので、目一杯開けたのですが、それでもダメとのことでその女性は私の瞼をひょいと摘まんで強引に開いて閃光を浴びせてきたからです。両目ともそうでした。いくら目が細いからと言っても、それはないだろうと思いました。

面白いことがひとつ有りました。今回初めて受けた反復唾液嚥下テストでした。摂食するには唾とともに食物を飲み込む動作、つまり嚥下が必要ですが、加齢等によって嚥下が正常に出来なくなうことが有ります。嚥下によって食道に食物が送り込まれると逆流しないように食道括約筋は閉鎖し、その後に蠕動運動で胃に運ばれていきます。食道括約筋の閉鎖が不完全ですと逆流が起こり胃酸、消化液、細菌を含んだ食物が咽頭に逆流し誤嚥すると肺炎の原因にんります。

そこで、30秒間に何回嚥下を繰り返すことができるを調べるのが、この反復唾液嚥下テストです。通常は、検者が被検者の喉頭隆起・舌骨に指腹を当てて嚥下の動作サイクルを確認するのですが、検者の女性は被検者の喉頭隆を視認することで済ませておりました。今度は、眼底検査と違い若い女性でしたので触診してくれればよかったのにと思いました。通常は、30秒間で3回以上で合格ですが、唾液分泌の多い私は数え切れないほど反復しました。妻は3回がやっとでした。

こうして、全ての健診項目を終えましたが、問題はまだ未採取の当日用の便の採取です。幸い、バリウム検査後に服用した下剤が効き出して帰り際に便意をもようしましたので急いでオイレに入り何とかまだ茶色の便の採取に成功し、受付に届け無事、健診を済ませることが出来ました。費用は全部で1,400円した。


若の鵬が所持していたことで罪に問われた乾燥大麻の同類品

露鵬や白露山が、大麻吸引の事実を認めたとしても、社会的に責任を問われることは有っても、法律的に罪を問われることはありません。その理由は、人によってはザル法、終戦後米国に押し付けられた悪法とも批判されている日本の大麻取締法では、大麻を栽培、輸出入、売買、所持すること等は罪を問われますが、使用罪、つまり大麻を吸引することは罪として問われなからです。。

従って、彼等の自宅から大麻が見付かったら逮捕されますが、吸引したことを自供してもその使用に関して前出の罪状が無い限り逮捕することはできません。もし、彼等が仮に米国で知人に誘われてその場で知人のを拝借して吸引したとして吸引の事実を認めて謝罪、反省すれば、日本相撲協会から解雇されることは無かったかも知れません。

ましてや、彼等の故国は大麻の産地で、大麻を吸引することで社会的に制裁を受ける風習は無いと言われておりますので、つい軽い気持ちで吸引してしまったと言えば、世間の同情・理解もある程度は得られたかもしれません。そのように考えると、大麻を所持していたことが発覚して逮捕された若の鵬と同一の扱いはやや不公平ではないかと思います。

例えば、大麻取締法違反で逮捕された槇原敬之(1999)さん、長渕剛さん(1995)、美川憲一さん(1984)、井上陽水さん(1977)等、数多くの一流芸能人も、処分保留のまま起訴猶予処分となり、その後も芸能活動を続けられ立派に社会復帰されております。そのことを思えば、この北オセチア人3力士が、大麻取締法違反やドーピング違反で、志を立てて日本に来て苦労した揚げ句に漸く得た仕事を奪われることに、私としては何か割り切れないものを感じざるを得ません。

思うに、彼等が弁護士をたてて、殊更に声を荒げて身の潔白を主張し、日本相撲協会を眼の敵にして争う姿勢を取ったことが逆効果を生んだように思えてならないのです。謙虚に罪を認めて、ファンと日本相撲協会に詫び、例えば髷を剃り落として結えるようになるまで謹慎するぐらいの姿勢を示せば、協会側も1年程度の休場処分で済ませかも知れません。どうせ、解雇されるならイチかバチかでこのぐらいの行動を取ってもよかったのではないでしょうか。私が弁護士だったらそのように進言しますが、如何がなものでしょうか。
23日には、この大麻取締法に触れてみたいと思います。


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