−日記帳(N0.1388)2008年09月21日−
母校、藤枝東2次リーグに進出
−日記帳(N0.1389)2008年09月22日−
メラミンの害毒事件に思うこと(1)


この日、2点目のゴールを上げたFW村松
(「がんばれ藤枝東高」から転載させて頂きました)

09月13日付の日記「母校藤枝東、選手権で初戦突破」で触れておりますように、9月7日から平成20年度(第87回)高校サッカー選手権の静岡県予選が始まり、我が母校藤枝東は9/13にその初戦とんる2回戦を星陵と戦い、8:0で大勝し、更に翌9/14に3回戦を浜松東と戦い、これまた8:0で大勝し、今日の1次トーナメント最終戦となう4回戦に臨みました。

藤枝東は残念ながら今年は第2シード校のため、この1次トーナメントで勝ち残って2次リーグに進出することになりますので、今日の試合で負けるとその瞬間に県予選敗退となります。藤枝東は、昨年は静岡学園とともに特別シード校だったため1次トーナメント、2次リーグはともには免除されて決勝トーナメントからの参加となりました。

従って、今年は昨年より1次トーナメント3試合、2次リーグ3試合の計6試合多く戦うことになり、その結果、昨年は11/17からの参加に対し、今年は約2ケ月早い9/13からの参加となりました。6試合も多く母校の試合を観られることはファンの我々としては有り難いことですが、選手にとっては如何がなものでしょうか。

さて、今日行なわれた4回戦は、藤枝西との藤枝東西ダービーとなりました。この藤枝西は我々の在学時代は女子高で母校の近くにあり、通学の電車(ジーゼル車だったかも)でひとつ手前の駅で降りていくセーラー服姿にときめいたものでした。しかしその藤枝西も8年前に移転するとともに共学となり、サッカーも県でベスト16の実績を示しておりますので決してあなどれません。

試合の様子は、実戦を現場やテレビ、ラジオを通して視聴できませんでしたので「がんばれ藤枝東高」のご飯・クライフさんの投稿速報に頼りました。速報によると、今日の藤枝西はあなどれないどころか手強かった感じで、前半20分まで互いに無得点のままでした。漸く前半20分に、MF小林がCKから先制し1:0で前半を終え、後半33分にFW村松が右サイドか攻め込んでゴールし、結局2:0で藤枝東が勝利しました。

今日の4回戦終了で1次トーナメントは終了し、藤枝東をはじめ次の12校が12の1次トーナメントの勝者として2次リーグに進出することになりました。2次リーグは、この12校に第1シード校の静岡学園、東海大翔洋、清水商、磐田東の4校が加わった16校が4組に分かれて10/18 10/19 10/25の3日間で総当たりで戦い、各組上位2校が決勝トーナメント進出します。

 校  名      昨  年  度  の  成  績
・大  仁    1次トーナメント1回戦で静岡東に敗れ敗退
・藤枝明誠   決勝トーナメント決勝戦で藤枝東に敗れ敗退
・常 葉 橘    決勝トーナメント1回戦で清水商に敗れ敗退
・藤 枝 東    決勝トーナメント決勝戦で藤枝明誠に勝ち優勝
・暁  秀    決勝トーナメント準々決勝で静岡学園に敗れ敗退
・浜 松 南    1次トーナメント3回戦で清水東に敗れ敗退
・清 水 東    決勝トーナメント1回戦で磐田東に敗れ敗退
・浜松開誠館  決勝トーナメント1回戦で藤枝明誠に敗れ敗退
・浜松湖南   1次トーナメント1回戦で小笠に敗れ敗退
・静 岡 西    決勝トーナメント1回戦で暁秀に敗れ敗退
・浜松湖東   2次リーグ4位で敗退
・吉  田    2次リーグ4位で敗退

・静岡学園    決勝トーナメント準決勝で藤枝明誠に敗れ敗退
・東海大翔洋   2次リーグ3位で敗退
・清水商     決勝トーナメント準決勝で藤枝東に敗れ敗退
・磐田東     決勝トーナメント準々決勝で藤枝東に敗れ敗退

以上16校のうち、昨年、1次トーナメントで敗退した大仁、浜松南、浜松湖南を除く13校は毎年、2次リーグ以上に進出している実力校 で、やはり、静岡学園、清水商の2校が一歩抜きん出ていうように思われます。これに、藤枝明誠、浜松開誠館、東海大翔洋 藤枝東が対抗する図式が予想されます。尚、この16校の組み合わせ抽選は10月6日に行なわれます。静岡学園、清水商と同じ組に入らないことをまうは願います。


メラミンの混入が発覚した中国・三鹿集団製の粉ミルク

中国・河北省石家荘市の食品メーカー、三鹿集団が製造した粉ミルクに有害物質のメラミンが混入していたたため、メラミンによると思われる腎臓結石が原因で中国国内で乳幼児5人が死亡する事件が発生し、中国だけでなく、この粉ミルクを輸入して原料として使用していた日本、韓国など諸外国のメーカーの製品にもメラミン検出され大きな問題になっております。

この事件は、9月13日に行なわれた中国衛生省の記者会見で判明したのですが、メーカーの三鹿集団は既に、3月にこの粉ミルクを飲んだ乳児に異変が起きているとの情報を入手し、8月にはその原因と思われるメラミンの混入の事実を把握していながら当局に報告しておらず、9月13日になってはじめて当局の中国衛生省が三鹿集団に当該製品の生産停止と回収を命ずるという経緯を辿っており、北京五輪閉幕まで公表を控えていたのではと疑いたくもなります。

私が、この事件を取り上げたのは、ある理由によります。その理由とは、この事件で問題になっているメラミンについてのメィデアが誤解を招くような報道をしているために迷惑を被っている人々が居るからです。そのことについては明日の日記で触れることとして、今日は、何故メラミンが粉ミルクに混入されるようになったかを、化学屋の立場から解説してみたいと思います。

中国では、三鹿集団などの大手の粉ミルクメーカーは契約している酪農家から、蛋白質濃度が基準以上であることを検査で確認してから買い上げております。従って酪農家はこの基準以上になるように飼育することを日頃心がけておりますが、ある心ない酪農家が、蛋白質濃度測定法に窒素の量から推定する窒素定量換算法が採用されていることに目を付けて、窒素を多く含む化学物質を生乳の中に混入することで蛋白質濃度を実際より濃く見せかけていたことが河北省の警察の調査で判明しました。

このような方法で不当に利益を上げていたことで15日、同省警察に逮捕された2人の酪農家の自供により、窒素を多く含む化学物質としてメラミンという化学物質を選び、見せかけの濃度が上がった分、水を入れてかさ増やししていたことが判明しました。多分、彼等は生乳に混入されたメラミンが腎臓結石の発症を引き起こす恐れが有ることを知らなかったのではないかと思われます。


メラミンは上に示すようなトリアジン環からなる化学構造を有しており、一分子の中に6個の窒素原子(N)を含み、C3H6N6の分子式から窒素含有率が約60%に及ぶ有機窒素化合物で、正式名は1,3,5-トリアジン-2,4,6-トリアミンです。 この分子中の C=N結合、C-N結合が蛋白質中のそれと同じであることから、この結合特有の吸収スペクトルを分析原理として窒素濃度を定量換算する方式では、メラミンは蛋白質として分析されてしまいます。

あまた有る有機窒素化合物の中で、メラミンが選ばれたのは、窒素含有率が約60%も有るため効率がいいこと、メラミン樹脂の原料として安価に市場で購入出来ること、特にその毒性による事故事例が報告されていないこと等によるものと思われます。このことが、メラミン樹脂関連業界に多大な迷惑を与える結果を招いておりますので、この件については明日の日記で触れることにします。


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