−日記帳(N0.1452)2008年11月24日−
不可解極まる小泉容疑者の犯行
−日記帳(N0.1453)2008年11月25日−
中日選手のWBC参加拒否に喝!


世に言う犯罪に関する専門家たちが、如何にいい加減な連中であるかが、今回の小泉容疑者の自供から判ったように思えてなりません。彼の自供から、その動機は不可解極まるものの、専門家たちが主張するような組織による連続テロではなく小泉容疑者の単独犯であることが、出頭する際に乗り付けた車から発見された刃物や手袋についた血痕がDNA鑑定で被害者の血液と一致したことから、ほぼ判明したからです。

彼が自供するまで、専門家たちは挙って年金問題に不満を持つ組織の連続テロであると囃したてて、今後も同類のテロが起こる恐れがあるとして、厚生労働省のみならず中央官庁の要人警護の必要性を説いたため、警視庁は大々的な警護体制を敷いたのでした。

そして、小泉容疑者が犯行の動機について「34年前に飼っていた犬を保健所に殺された。そのあだ討ちをやり遂げた。このために生きてきた」などと供述をしているのにも関わらず、年金問題に不満を持つ組織の連続テロと主張する一部の専門家たちは、尚も小泉容疑者の背後に首謀者が居るのではと主張を続け、自らの判断の誤りを素直に認めようとしておりません。

確かに我々素人には、小泉容疑者の犯行動機は理解できませんが、犯罪心理学の専門家なら我々でもある程度納得できる分析をしてくれるのではと期待したのですが説得力のある分析は発表されておりません。これだけ社会的に影響力の大きい事件について、当該容疑者の生い立ち等の背景よりも二つの犯行の共通性に捉われて、年金問題に不満を持つ組織の連続テロなどと分析した専門家たちは、この際大いに反省すべきと思います。

これら、犯罪心理学者、犯罪社会学者と称する専門家たちのレベルが低すぎるのか、それともこれらの学問分野がまだ未熟なのか、そのいずれと断じざるを得ません。ただそんな中で、結果論としての分析ではありますが、小宮信夫・立正大教授(犯罪社会学)の「動機のルーツはペットかもしれないが、自分が置かれた境遇への怒りをどこかにぶつけたいと考えたのだろう。通常は所属している集団や特定の人間に向かうが、人間関係が希薄なため、社会に向かったのではないか」との分析は、当を得ているように思われます。

また、社会的な事件を興味本位に過度に不安を煽り立てるマスコミの報道姿勢にも問題が有るように思います。ただでさえ、急激な景気後退で人心が滅入っている中で、これでもかこれでもかとばかり、暗いニュースを誇張するマスコミの姿勢に憤りを感ずるのは、私だけなんでしょうか。


来年3月の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の選手選考に絡んで22日、中日の落合監督が候補に挙がった岩瀬、森野、浅尾、高橋(聡)の4選手全員と、出場を打診された和田計5人の中日選手全員が辞退したことを明かにしました。

落合監督は「選手は個人事業主。球団と契約をしているだけで、日本野球機構の社員じゃない。出たい選手が出ればいい。故障持ちの選手たちを無理に出させて、ケガでもしたら責任は取れない。5人に意思の確認をしたら全員が断っただけだ」と説明しております。私は、中日ファンとしてよりも、一野球ファンとして、辞退した中日選手とそのまま容認した落合監督及び中日球団に異論を唱えたいと思います。

日本のスポーツ選手は、国際経験に乏しいため世界のひのき舞台で充分にその力を発揮できないことが指摘されております。 かってサッカーも、ラグビーも、ハンドボールもそうでした。しかし、国内でリーグを作り、海外に遠征したり、海外からチームを招いたりすることで漸く国際経験を積むようになり、サッカーでは世界のひのき舞台で活躍する選手が出るようになりました。

しかし、野球はどうでしょうか。確かに、野球の世界での最高の舞台であるMLBでは多くの日本人選手が活躍しております。優れた施設・審判、共通ルールのもとで行なわれるMLBなら、国際経験の乏しい日本人選手も充分、力を発揮することが出来ます。しかし、韓国、台湾、中国など、不充分な施設、未熟な審判、日本と異なるストライクゾーンやボールのもとで行なわれる国際試合で国際経験の乏しい日本人選手は充分、力を発揮することが出来るでしょうか。

答えは「ノー」です。日本が北京五輪で苦杯を舐めたのも、中日、西武がアジアシリーズで苦戦したのも、所詮は日本人選手の国際経験不足が原因と言わざるを得ません。WBCに参加することで国際経験を積むことは、WBC、更には五輪に代わる幾多の国際試合で日本が優位に戦いを進めるためにも、また選手個人にとっても将来、海外で飛躍するためにも有益と考えられます。

辞退した5選手のうち、岩瀬、森野、和田選手たちは五輪等で国際経験を積んでおりますが、浅尾、高橋(聡)両投手はまだ20代で若い上、全く国際経験が有りません。3月は開幕を控えて体調を整える大事な時期ですが、これは他チームの選手にも共通していることで中日特有の事情ではありません。少なくとも、浅尾、高橋(聡)両投手はWBC候補に挙がったことを意気に感ずべきであって、辞退するなどもってのほかで10年早いと言わざるを得ません。

岩瀬、和田選手はシーズンの疲れや持病を抱えていることなどから、ある程度理解できますが、まだ30歳で若い森野選手は更に国際経験を積むことで日本を代表する野手であることを内外に認めさせる絶好のチャンスにはずです。ここは多少、無理してでも前向きの姿勢を見せて欲しかったと思います。

従って、監督の言い分も判らないわけではなしですが、以上の理由から少なくとも浅尾、高橋(聡)両投手には、「あ、そうですか」とあっさりと認めるのではなく、一喝してでも辞退を翻させ、森野選手には再考をを促す対応をして欲しかったと思います。また、球団も、監督に対して球団としての協力、支援を示しながらWBC参加をアピールする姿勢を世間に示してほしかったと思います。上述の理由で、選手、監督、球団に異論を唱えるものであります。


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