−日記帳(N0.1561)2009年05月12日−
久しぶりにOB会を名古屋の嘉文で
−日記帳(N0.1562)2009年05月13日−
海外旅行先での日本人の下痢体質


嘉文名古屋駅店の店内風景
(嘉文グループのHPより)

定年まで勤めてきた会社OBたちとは、折々に交流を深めております。技術系から営業に代わったKさん、入社以来営業ひとすじのHさん、そして営業系で途中退職して現在、名古屋市内の会社に勤めるIさん、そして私の計4人のメンバーによる交流会は、お互いに気心が知れて話が弾んで楽しいことから、4人に因んで「四人会」と命名して年に数回、名古屋市内で開催しております。

当初は名古屋市内の金山界隈の「魚民」等の大衆居酒屋で開いていたのですが、たまには変わったところでということになり先回(2008年09月24日)は、同じ金山のホテル・グランコート名古屋で開催しました。この時の様子は、当日記「会社OBと名古屋のホテルで会食」で取上げております。そして、今回もHさんとIさんが飛び込みで入った嘉文グループの名古屋駅店がよかったことから、この店で開くことになり今晩5時に名古屋駅に集合、東洋ビル地下の同店に足を運びました。

ほぼ8ケ月ぶりの会合ですので、会社に勤務していた時の共通の思い出話、不況、新型インフルエンザ、プロ野球などの世間話など話のネタに尽きることなく、あっと言う間に2時間半が過ぎてしまいました。それに、オーダーした料理が美味しかったのもよかったと思います。

この日は、まずヒラメの活き作り、ハマチと桜えび、ヤリイカの刺身、メバルとカレイの煮付けに野菜のオードブルを取りました。お酒は生ビールを2杯飲んでから、赤ワインを1リッターのデカンターごとオーダーして飲み切りました。ヒラメは食べ終えてから唐揚げにして頂いたところ、その美味しさに驚きました。<これで、会計は一人当たり、3,900円でしたのでお値打ちかと思います。

次回、9月7日(月)17:00名古屋駅集合を約束しあって7時半頃に解散しました。次々回は温泉に一泊旅行でいくことを計画し、次回そのプランをお互いに持ちよることとしました。時間が早かったので、途中、3ケ月ぶりに行きつけのスナックによってみましが、店のスタッフが変わっていたのに少し戸惑いながらも、久しぶりにカラオケを歌い、その雰囲気を楽しみました。


エジプトのナイル川の上流
(2002年にエジプト旅行中ルクソールのホテルから撮影)

海外旅行して何時も、日本人旅行客と現地の飲料水について感ずることが有ります。既に、常識にもなっておりますが、必ず旅行先で付き添いの添乗員さんや現地ガイドさんたちは、共通に現地の水は、例え高級ホテルの部屋の水道水と云えども飲まないように何度も、何度も注意を促します。

アジア諸国は勿論のこと、欧米諸国でも同様です。その理由は、飲むと下痢症状を起すからと説明されます。欧米諸国の場合は、普段軟水を飲んでいる日本人にとって不慣れな硬水にその原因が有るようですが、アジア諸国の場合は、飲料水中に含まれる雑菌に原因が有るように思われます。

タイに旅行した時でした。バンコックの屋台では、ラーメン、トムヤンクンをはじめ豚や鶏の料理が安価で、日本人の好みに合って美味しいことから日本人旅行客に人気が有るのですが、添乗員さんから食べないように言われたので私どもはその忠告を守って食べませんでした。ところが同行のツアー客の方で、どうしても食べたくなって食べたところ案の定、下痢を起して翌日はホテル待機となってしまったことが有りました。

他にも食べられた方も居られましたが、その方は大丈夫でした。ただ、その方は何度もバンコックを訪れており、最初は屋台の料理を食べて下痢したものの、その後は免疫ができたのか、全く下痢症状は起らなくなったそうです。現地の方々も当然、免疫ができているのでしょうか、下痢することは無いそうです。また、中国や韓国の旅行客で下痢する人は殆ど居ないとのことでした。

屋台ですから、食器の水洗が不充分だったり、不潔な手で食材に触れたりすることによる不衛生な取り扱いもその原因になっているかも知れませんが、本質的な原因は水にあると言われております。この水に含まれている雑菌が、食器や箸などを経由して日本人の口に入ると一時的に下痢症状を起させるようです。

このような雑菌の類は、日本でも存在しているものと思われますが、日本では水道法により46項目の水質基準が定められ、このうち病原生物に関しては、「一般細菌:1ml中100以下」「大腸菌群:検出されないこと」と規定されているため、バンコックで問題になるような雑菌は殆ど含まれていないものと思われます。そのためにこのような雑菌に対する免疫が失われていることが、日本人の海外旅行客が現地の水に弱い一因をなしているものと考えられます。

私の海外旅行で、その最たる経験はエジプトでした。渡航前から添乗員さんに、エジプトの水は危険性を説明され、現地では毎日、注意され閉口しました。まず、飲むことは勿論、ホテルの水を口に含むことも厳禁と言われ、歯磨きの際には日本から持ち込んだミネラルウオーターで口を漱ぎました。

また、レストランで出される生野菜とカットされた果物も食べることは厳禁、手も触れないようにとのことでした。その理由は、生野菜はナイル川から取水された水で洗われているからであり、その水で拭かれた包丁でカットされた果物にもその水が付着している恐れが有るからだと説明されました。

そして、この説明を無視して生野菜を食べた同行のツアー客は酷い目に遭いました。下痢だけでなく猛烈な腹痛に襲われて、その晩は七転八倒の苦しみを訴え、旅行どころではなくなりました。日本から持参した薬が全く効かなかったのですが、添乗員さんが持参した薬がよく効いて何とか持ち直しました。

添乗員さんによれば、20人以上のツアーでは殆どの場合、数人の方が食中毒に罹ることが定常化しているので、その症状に合った薬を用意されているとのことでした。幸い、私ども夫婦は、添乗員さんの忠告を忠実に守ったためか、食中毒に罹ることは無かったのですが、せっかくエジプトに行きながらバナナ、ナツメヤシ以外の果物や、テーブルに出された生野菜を口にすることが出来ませんでした。

冒頭の画面は、そのナイル川の上流にある五つ星の高級ホテルに泊まった時、その部屋の窓から撮影したナイル川の風景です。このホテルのディナーに出された生野菜のオードブルや数々の果物類はとても美味しそうだったのですが、残念ながらこのような事情で賞味できませんでした。

世界最長のナイル川は、幹川流路延長6695キロ、流域面積298平方キロで、ブルンジ、ルワンダ、ウガンダ、ケニア、タンザニア、コンゴ、中央アフリカ、エチオピア、エルトリア、スーダン、エジプトの11カ国を流れる国際河川で、その下流のエジプト、特にカイロ近辺では工業排水、生活排水によって水質の自浄作用が低下に伴い溶存酸素が低下して大腸菌等の雑菌の含有率が極端に増大することが、日本人が罹る食中毒の原因と私は思います。

しかし、カイロから遠く離れたルクソール付近のナイル川は写真でも判るように青く澄んでいてきれいでした。 ホテル側も日本人のこうした体質を考慮して殺菌水で野菜、果物を調理する配慮をされれば問題無いはずで、少なくとも五つ星クラスのホテルなら、そのような要請に応えてくれるものと思われます。日本の旅行社も事前に、ホテル側に要請して、日本人旅行者に安心してエジプトで食事できるように配慮すべきでしょう。

一方、タイやエジプトなどから日本に観光にきて、東京などの高級ホテルに泊まり、そこで水道水を飲んで下痢する方が居られました。雑菌には強い彼らの胃も、日本の高濃度の塩素殺菌水には弱いようです。彼らは、「日本の水道事情はよくない。日本の水道水は不衛生で飲めたものではない」と言っているそうです。


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