レバノンの首都ベイルートで、現地時刻で8月5日、死者135人、負傷者約5,000人、多くの行方不明
者の犠牲者を出す大規模な爆発事故が発生しました。
港の倉庫に保管されていた大量の硝酸アンモニウムに引火したことが原因とみられており、レバノン
政府は5日、倉庫管理に関わる港湾当局者らを自宅軟禁下に置き、責任追及を本格化させました。
フランス政府は5日、軍用機で救助隊員をベイルートに派遣、6日にはマクロン仏大統領も現地入りし、
レバノンのミシェル・アウン大統領と支援策について協議する予定。
カタールは5日、野戦病院を設営するための医療機材を空輸し、イラクは石油の陸上輸送を開始。
多宗教・宗派が混在するレバノンで対立するイスラム教シーア派の域内大国イランとスンニ派のサウジ
アラビアも支援を表明しました。
日本でも、1952年12月22日 東レ・名古屋工場で硝酸アンモニウムによる爆発事故が起こっております。
カプロラクタム生産過程で副生する硫酸アンモニウム水溶液から硫酸アンモニウムを回収する真空蒸発
装置で、操業中突然大爆発が起こりました。
その原因が、この回収工程で生成する硝酸アンモニウムの処置を誤ったことに在りました。 |