−日記帳(N0.2242)2020年11月04日−
中日、高橋の決勝Hで勝利、Aクラス確保まであと1勝
−日記帳(N0.2243) 2028年11月05日−
中日、8年ぶりのAクラス確保


8回裏、決勝ホームランを左翼席に放つ中日・高橋周平選手

7回を無失点で好投した中日・大野雄大投手


ナゴヤドームで、今晩行われたDeNA戦は今シーズンのドラゴンズを象徴する試合でした。
中日は、高木守道氏が2年目の監督就任の2013年以来、7年連続でBクラスに甘んじてきました。
このような恥ずべき記録を残しているのは12球団の中で、中日だけです。
この記録を残した監督は、高木、谷繁、森、与田です。

反面、高木監督の前の落合監督での8年間では、優勝4回(内1回は日本シリーズ優勝)、準優勝3回
、3位1回の好成績です。
選手層に大きな差は無かったので、優勝の行方が監督の力量に因ることは明らかです。
落合監督は、監督就任時に球団側から補強を打診されたのに、現有勢力で充分として断り、その年
見事に優勝を果たしております。

開幕直前、評論家諸氏の殆どが中日を最下位に評価しており、現に下図に示すように開幕して暫く
は最下位に低迷、その後ヤクルト、広島の低迷で最下位から脱却したものの10月に入って、ビシエド、
アルモンテ、マルチネスの投打の主力トリオの活躍で2位に浮上したものの、トリオが怪我で登録抹消
されるに及んで阪神に3連敗、広島に3連敗するなど、再び低迷し始めました。

青色中日、緑色ヤクルト、黄色阪神、橙色広島

しかし、ここで神が微笑みかけました。
その降臨した女神が、人気アニメ「鬼滅の刃」の主題歌でブレークした歌手のLiSAさんです。
岐阜出身で、大の中日ファンの彼女が今日、ナゴヤドームを訪れ、始球式を行いました。
背番号1にLiSAのネームが縫い取りされたユニホームを羽織って登場。
投球はノーバウンドで木下捕手のミットに収まりました。
若い女性が、ノーバウンドで投球することは珍しく彼女の運動能力の高さが証明されました。

始球するLiSAさん

「鬼滅の刃」を巡っては、菅首相が2日の衆院予算委で「全集中の呼吸」で答弁させていただく」と、
主人公・竈門炭治郎が、必殺技を繰り出す際に使うセリフを引用したことを踏まえて、立憲民主党の
辻元清美氏は3日、自身のツイッターで「官僚の答弁ばかり読まずに、全集中の呼吸で答えてくださいね」
と、菅首相と同じセリフを引用してけん制する等「鬼滅の刃」は政界にまで影響を及ぼしているようです。

今晩の試合は、中日が4−0でリードしたものの、ソトにソロ、ロペスに3ランを浴びて先発勝野がKOされ
4-4の同点にされ、雲行きが怪しくなったところで、8回表に高橋が左に流し打ちした打球が意外に伸びて
上段に飛び込み5-4とリード。

9回表、阪神戦、広島戦で不甲斐ない投球で負け投手になった福が登板、難なく三者を打ち取って、ベンチ
に引き上げる途中、腕で顔を覆って泣き出しました。
不甲斐なかった阪神戦、広島戦が脳裏を過ぎったのでしょう。

平田に向かって号泣する福

こうして、中日はDeNA戦に勝利して、Aクラスに王手をかけました。
明日の先発はエース大野、勝てば無失点記録の継続と防御率首位キープ確保出来るだけに、チームにとって
も、大野にとっても大事な試合になります。頑張れ! 大野 頑張れ!ドラゴンズ


中日は5日、ナゴヤドームでのDeNA戦で、2回、高橋、平田、武田の3連打で先制すると、この1点のリードを
先発のエース大野雄が7回無失点と好投し、後続も無失点に抑え2-0で勝利し、今季の3位以上が確定しました。
中日のAクラス入りは、2012年以来、8年ぶりです。

左腕は毎回のように走者を許しながらも、あと1本を許さず。7回まで97球を投げて、5安打7奪三振無失点
と好投した。150奪三振には2つ届かなかったものの、今季11勝目をマークしました。
8回は又吉、9回は祖父江が締めました。

これで中日は今季118試合を終えて59勝54敗5分けとし、4位のDeNAとの差を3.5ゲームに広げた結果、
残り試合は両チームとも2試合で、抜かれることがなくなり、8年ぶりのAクラスが決まりました。
後は、個人タイトルです。

投手部門:
 
・防御率: 
 大野1.82 で1位 2位に広島の森下が1.91 で肉薄しております。
 森下は 投球回数122、自責点26で防御率1.91ですので、今後7回を無失点で抑えれば1.81となって
 大野を抜いて1位になれますが、ほぼ大野で決まりとみてよいと思います。

・奪三振数:
 1位大野140、2位菅野126 ですので大野で決定です。

 従って、11月11日の広島ー中日最終戦では森下の防御率に留意し大野の出場を見極めることになります。
 最悪のシナリオは、森下が大野を抜いた状態で対戦する場合です。
 回が進んで、残り回数を大野が無失点に抑えても森下を超せなくなれば森下は降板すれば1位確定します。
 最良のシナリオは、森下が完封しても大野を超せない場合ですが、その場合は登板しないでしょう。
 
・セーブ数:
 中日のマルチネスが、阪神スアレスの24に次ぐ21を記録してるので残念です。

・ホ−ルド数:
 祖父江がヤクルトの清水の29に次ぐ28を記録しております。
 11月6日のヤクルト最終戦で、祖父江と清水が登板しましたが、中日が負けたため、ホールド
 は清水に与えられ、が祖父江には与えられなかったため2位になっております。
 広島戦で、チャンスが残されてますので頑張って欲しいものです。

・盗塁阻止率:
 .455で盗塁阻止率1位の木下捕手は今年になって急浮上、今や球界ナンバーワンになりつつあります。 
 
打者部門自

・安打数:
 現時点で、大島が146本で1位、DeNAの梶谷が140本で2位。
 残り試合は中日が1、DeNAが2ですのでまだ梶谷にもチャンスが有ります。
  大島を1番に起用して打席数を出来るだけ増やす配慮をして欲しいです。
 大島が1安打すれば、梶谷は2試合で6安打しなければならないので大島で事実上決まりです。

 尚、本塁打、打点、盗塁で3位以内に入る選手は、中日では盗塁で3位の大島だけです。
 中日のウイークポイントの一端がこれで判るような気がします。
 従って、今後の中日の補強の狙いは、本塁打を打てる外人、盗塁専門の選手に在ると思われます。

 いずれにしても、終盤、マルチネス、アルモンテ、ビシエドの投打のベストトリオが故障で登録抹消
  されたのによく踏ん張って、Aクラスを確保できたことを称賛したいと思います。
 その功労者は、大野投手、木下捕手、大島外野手の3人です。
 反面、盗塁で期待外れの京田、本塁打で期待外れの平田、セーブで期待外れの岡田 
  いずれも、名字の末字が「田」です。
 来期は「田ヌキ」を期待します。
 

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