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米国で野球が盛んになったのは、1860年代初頭の南北戦争の頃と言われます。長きに渡る内戦の過程で、兵士たちが各地で余暇に野球を行い、捕虜のレクリエーションとしてもゲームが行われて徐々に全国に広がっていきました。その後、数々の野球チームが誕生したものの、野球は職業とすべきでないという風潮があり、プロチームは1869年のシンシナティ・レッドストッキングス結成まで誕生しませんでした。 このMLB最初のプロチームのシンシナティ・レッドストッキングスは全米で遠征試合を行い、同年、130連勝という記録を打ち立てたましたが、まだプロリーグが結成されていなかったため、このように不特定多数の各地のチームと転戦するしかありませんでした。1871年に、このシンシナティ・レッドストッキングスを中心にその他数チームで「ナショナル・アソシエーション」が結成され、これが母体になって「ナショナルリーグ」が発足しました。このリーグには次の8球団が参加しました。 ・シンシナティ・レッドストッキングス(現在のシンシナティ・レッズ) ・ボストン・レッドキャップス(現在のアトランタ・ブレーヴス) ・シカゴ・ホワイトストッキングス(現在のシカゴ・カブス) ・セントルイス・ブラウンストッキングス(現在のセントルイス・カージナルス) ・フィラデルフィア・アスレティックス(1年で解散、他チームがフィリーズに) ・ニューヨーク・ミューチュアルズ(途中解散) ・ハートフォード・ダークブルーズ(途中解散 ・ルイビス・グレーズ(途中解散 シンシナティ・レッドストッキングスは、1年目は9勝56敗という散々な成績でリーグ最下位に終わり、そして1880年、球場内でビールを売ってリーグ規約をたびたび破るということがあり、リーグから除名されてしまいました。そこで、1882年、後のアメリカンリーグの母体となったアメリカンアソシエーションが創立されたのを機に、シンシナティ・レッドストッキングスはこちらに参加しました。 最初は6チームでスタートしたこのリーグの初年度の優勝チームがレッドストッキングスで、この年、ナショナルリーグを制したホワイトストッキングスとレッドストッキングスがシーズンオフに戦っており、これがメジャー初のポストシーズンであり、これが後のワールドシリーズに繋がることになります。尚、両チームは2試合を戦い分け合いました。このアメリカン・アソシエーションを母体として1901年に、「アメリカン・リーグ」が創設され、次の8チームが参加し、現在のアメリカンリーグの原型となりました。 ・ボルチモア・オリオールズ(現在のニューヨーク・ヤンキース) ・ボストン・サマーセッツ(現在のボストン・レッドソックス) ・シカゴ・ホワイトソックス(現在のシカゴ・ホワイトソックス) ・クリーブランド・ブルーズ(現在のクリーヴランド・インディアンズ) ・デトロイト・タイガース(現在のデトロイト・タイガース) ・ミルウォーキー・ブリュワーズ(現在のボルチモア・オリオールズ) ・フィラデルフィア・アスレチックス(現在のオークランド・アスレチックス) ・ワシントン・セネターズ(現在のミネシタ・ツインズ) 創設当初は、現在のニューヨーク・ヤンキースがボルチモア・オリオールズ、現在のルチモア・オリオールズがミルウォーキー・ブリュワーズ、現在のミネシタ・ツインズがワシントン・セネターズとそれぞれ名乗っていたことは案外知られてれていないようです。こうしてそれぞれ8チームからなる、ナショナル、アメリカン両リーグの体制が 1961年のエクスパンション(拡張)まで60年間に渡って続くことになります。 |
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