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中国・日本人留学生の事件に思う 釣り魚による季節感

日本のマスコミは独自取材によるニュースソースではなく、新華社電などの外電により、31日に中国陜西省西安市の西北大学で、日本人留学生3人と日本人教師の計4人が卑猥な寸劇をパーティーで演じ、これに反発した中国人学生数百人が30日、同市内をデモ行進して謝罪を求める騒ぎとなったことを報じております。

留学生らは29日夜、同大学の外語学院で催された文化祭に出演し、赤いブラジャーを胸に着け、腰には紙で作った性器の形をしたものを付けて踊りながらブラジャーの中から紙くずを取り出して観衆にまいたとのことですが、中国人を怒らせたのが「不適切な衣装・露出」なのか「中国人への侮辱」なのかが日本のマスコミ報道ではよく判りません。

日本の旗+ハートマーク+中国の旗が赤いブラジャーに錯視されたとの目撃者談、中国人を侮辱するような言動や掲示は寸劇になかったとの目撃談などを伝える外電もあり、事実関係がよく判らないのです。 一方、大学の外事部の職員がAFPの記者に、事件は明らかに誤解で、日本人留学生は和服を身に付けて出演しただけで、どうして中国の学生の感情を害したか解らないと語ったとも伝えられております。

中国人が騒ぎ出したのは、大学で寸劇が行われてから、1、2日後でその間にインターネットを通して噂が広まり、中には9月の広東省珠海市での日本人旅行客による集団買春騒動に乗じた反日運動の動きも有ったように思われます。たった半日で1000人以上の人たちが終結し、統制の取れた抗議活動が行われた裏には、こうした反日運動家の陰がちらついているように思われてなりません。

問題となった10月29日のパフォーマンスに参加したのは、この大学の学生寮に住む日本人42人のうち3人だけだったのですが、このデモに加わった中国人たちはこの学生寮前に集まり謝罪を要求した上、パフォーマンスに参加しなかった日本人留学生を無差別に襲って怪我をさせたため日本人留学生たちは一時、パニック状態になり、それぞれ北京の日本大使館や自分の実家に電話で助けを求めたと時事通信は伝えております。

私には、時間とお金をかけて中国にまで留学した学生が、中国の大学のそれも中国人の前で、「中国人は、このように見える」などと卑猥な恰好をするとはどうしても思えません。ただ、結果的にいずれにしても誤解を与えるような行為をしてしまったことは問題と思いますが、退学させられる理由にはなり得ないように思います。

この日本人4人は、とにかく謝罪しないと収拾がつかず他の日本人留学生たちに迷惑、危害が及ぶことを心配し、大学側も退学処分にしないと暴動を鎮圧できないと判断したとしか思えないのです。中国でも携帯カメラ、ビデオ、デジカメが普及しているのに、この寸劇の様子の映像、画像が一切報道されず、また当事者の生の声も報道されないと言う、訳の分からない事件でした。

日本のマスコミが、いずれ帰国した当事者を取材して真実を報道されることを期待したいと思います。日本のマスコミは教科書問題で、中国で教科書に日本人のことを事実に反する記事を掲載しても無視する反面、日本で侵攻を進出と書いただけでも大騒ぎするような偏向報道が目立ちますので尚のことです。

ところで、中国人の犯行と見られる福岡の一家惨殺のような凶悪事件が逆に中国で日本人の犯行で起こったら、中国で反日大暴動が起こったかも知れません。本来、寛容な民族であるはずの中国人以上に日本人の方が寛容になってしまったのでしょうか。

春は桜に、夏は海水浴に、秋は紅葉に、冬はスキーと、人の季節感はそれぞれですが、歳取るほどに花や草木の変化に季節を感ずるようになるようです。ただ、釣り人にとってはどうしても季節感は釣れる魚によるようです。

春になると春告魚の名前どおりメバルが釣れだし、夏になるとキス、コチ、クロダイ、アジ、アナゴ、秋になると落ちハゼ、落ちギス、セイゴ、カワハギ、冬になるとアイナメ、カサゴなどが釣れ出すことで季節を感ずるのです。 魚には好む水温が決まっておりますので、その水温になると接岸して産卵することから、このように季節毎に釣れる魚が変わってくるようです。

さすがに寒い冬は魚も寒がって水温変化の少ない深場に行ったり冬眠したりして食いが悪くなりますし、暑い夏も深場に避暑に出掛けるようですので釣れる魚は少なくなりますが、春と秋は水温が程々ですので食いも活発になり魚釣りシーズンとなります。

私の場合は、ボート釣りですので、冬は偏西風が吹いて海が荒れることと、もし何かのトラブルが起こった時に極寒の海では泳ぐことが出来ず危険に晒されることから、12月下旬から3月下旬の3ケ月間の冬季は一切釣りは中断して冬眠することにしております。

そんなことで、釣りに出られる日も2ケ月を切ったことから、好天に誘われて一人で一昨日と同じポイントにアジとキスを釣りに出掛けました。3連休の中日ですので、釣り友たちの何人かはポイントにいることを期待していたのですが、アジのポイントには誰一人おりません。アジは間断なく撒き餌して群を集めその群をそこにとどめておく必要が有りますので、一人では例え群れを集めることが出来たとしても取り込んでいる間に群れが散ってしまうので、一昨日のように何人かが集まらないと釣れません。

案の定、1時間近くも撒き餌し続けたのですが、全く当たりがでなかったため諦めてキス釣りのポイントに急行しました。ここには、キスの当たり年とあって100隻以上の釣り船が所狭しと集まっていました。第一投から20センチクラスのキスが掛かり、その後も飽きない程度に釣れ続け、結局一昨日よりやや多めの30尾を釣り上げて納竿しました。


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