−日記帳(N0.707)2003年11月03日−−日記帳(N0.708)2003年11月04日−
小久保選手の無償トレードに思う 明日から遠州・駿河路の旅へ

トレードとは、「商売する」と言う意味の英語ですから無償トレードとは、対価を伴わない商売と言う意味になります。プロ野球と言う市場では選手は商品ですから、無償トレードの対象になる商品、つまり選手は商品に値しない次のような商品を指すことになります。

1.賞味期限切れ品:
2.不良品:
3.宣伝試供品:

これをプロ野球と言う市場に置き換えると次のようになると思います。

1.は、年齢的、技術的に新鮮さが薄れて戦力外と判断された選手のことで、通常は自由契約選手として本人の自由意志に任せますが、他球団から譲渡の希望が有る場合は球団の意志で譲渡先、つまりトレード先を決めることになります。

2.は、怪我などで故障を抱え、完治しても完全に元には戻らないと判断された選手のことで、それでも欲しがっている球団が有れば、1.と同じ方式でトレードすることになります。

3.は、無償でトレードするものの、Jリーグでよく行われているように、ある期限が来たら再び戻してもらう将来に期待の持てる若手選手のことで、プロ野球界ではあまり例が無いようです。

小久保選手の場合は、引く手あまたの売れ筋商品で競りにかければ高価な売値のつく商品ですから、上のいずれのケースにも該当しない異例のケースと考えられ、更に異例なのはこの人事を事前に王監督が知らされていないことと、この人事を公表する記者会見の席上でオーナーが涙を流したことです。そこで、この異例の事態になった経緯を私なりに探ってみたところ、次のケースが思い浮かびました。

(1)球団首脳間の密約:
(2)故障に対する保険:

(1)は、お互いに気心の通ずる中内、渡辺両オーナーのことですので、今回の無償の見返りを密約しあったのではないかとの推理です。例えば来期以降の東京ドームでの主催権獲得(日本ハムの札幌移転に伴い)、移籍希望の巨人主力選手が出た場合、ダイエーに優先的にトレードする等が考えられると思います。

(2)は、米国にまで出向いて治療・リハビリをするほどの重傷がどの程度まで快復するかは未知数と思われます。ヤクルトから、3年契約・6億円で中日にトレ−ドされた川崎投手は結局移籍後2年間、1試合も1軍公式戦でプレーすることが出来ず、現時点で中日球団は4億円をドブに捨てたことになっております。

商品なら、品質保証をする義務が有りますから、売り手のヤクルト球団はこの4億円を保証するべきですが、プロ野球界ではそのその義務は有りません。しかし、このような事例を避けるためには、買い手側の巨人は何らかの保証を要求することは当然と思われます。

そこで、ダイエーとしてはそのような事態になっても保険でカバーすべく、本来ならトレードで得られるはずの有償分をこの保険にまわしたと考えたわけです。中内オーナーは無償にした理由を、小久保選手の年俸を上げる原資にしたと述べておりますが、現在2億円と推定される小久保選手の年俸を例えば倍増して4億円にしたら現巨人選手との年俸との間に不釣り合いが生じて選手間に摩擦を起こします。

第一、前年1試合も出場しなかった実績ゼロの選手の年俸を上げるような悪しき前例を作ることは球団としても出来ないものと思われます。小久保選手の巨人入団後の正式年俸が興味深いです。こうして、内野手小久保選手が巨人入りし更に西武・松井選手、近鉄・ローズ選手も入団すれば、4番候補にペタジーニ、清原、小久保、ローズ、江藤と5人も揃うものの、内野手も清原(ペタジーニ)、江藤、二岡、松井、仁志、元木、川中、後藤と8人も揃ってしまい、内野では後藤、元木は勿論、仁志、江藤、場合のよっては二岡ですら、また外野では清水選手が先発出場出来ないケースが考えられゴタゴタ騒ぎが起こりかねません。

このところ、外部から大物選手をかき集めたヤンキースは3年連続してワールドシリーズの覇者になることが出来ない反面、今年のマーリンズのようにチーム内で地道に若手を育ててきたチームがヤンキースを圧倒して優勝しております。巨人はこうしたヤンキースの二の舞を演じようとしているのがどうも判っていないようです。

明日から恒例の駿河路の旅に出掛けます。 11月の駿河路の旅が恒例化したのは3年前からです。全国高校サッカー選手権・静岡県予選で毎年のように母校の藤枝東高がシード校になると11月上旬から中旬にかけて準々決勝から決勝戦が1週間の間に行われますが、中学・高校・大学の同級会がやはりこの時期に中部地方で行われることが多くなりました。そこで、母校のサッカー応援・観戦と同級会参加が日程的に同時に可能な場合は駿河路の旅に出掛けることにしました。

昨年は中学同級会、一昨年は大学同級会が丁度この時期に重なりましたので駿河路の旅を行いました。 今年は、浜名湖での大学同級会が折良く重なった上、サッカーの試合開催地が母校所在地の藤枝市内になったことから、試合前々日は藤枝市内の田中城跡、試合前日や試合当日の夜も友人たちと会食出来る幸運に恵まれました。スケジュールは次の通りです。

11月5日(水):館山寺温泉で大学同級会出席:
          夜・宴会後に囲碁を楽しむ予定

11月6日(木):館山寺散策後、浜松で昼食後藤枝へ
          田中城跡見学とガイドの新堀氏の説明を聞く。夜隣
          街の島田で友人と会食し焼津市内の実家に宿泊

11月7日(金):友人たちと会食、夜は静岡市内で友人と会食し実家
          に宿泊

11月8日(土):午後、藤枝市内で藤枝東高対静岡北高の準々決勝
          観戦・応援終了後、横浜に出向き、横浜市内で夜
          友人たちと会食、実家に宿泊

11月9日(日):午後、藤枝市内で藤枝東高対静岡学園、または清水
          商との準決勝観戦・応援後、東海道・武豊線経由
          で帰宅


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