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母校のサッカー応援観戦(2) 衆院選挙結果に思う(1)

清水商戦に臨む東高イレブン期待のFW中村、右MF鈴木嵩記
(上の画像は「がんばれ藤枝東高」から転載させて頂きました)

昨日行われた衆議院議員選挙の投票率は小選挙区で59.86%、比例区で59.81%で、政党別当選者数は次のとおりでした。投票率が1996年に次ぐ史上2番目の低さであった以外はほぼ予想通りで、低投票率のため無党派層の票を思うように集めきれなかったことが災いして民主党は40人増やしただけで政権獲得はおろか、最低目標と目論んでいた200の大台にも遠く及びませんでした。

党 名自民民主公明共産社民保守新その他
選挙前247137312018913475
選挙後2371773496413480
増 減-10+40+3-11-12-50+5


今日午後から、昨日の藤枝市民グランドから格上の藤枝総合運動公園に会場を移して、過去何回も優勝を阻まれた宿敵、清水商と準決勝を行うことになりました。当然観戦に出向くつもりでいたのですが昨日、帰りに酷い目に遭ったことと、午後から雨との予報に嫌気がさして、実家でテレビ観戦することにしました。

実は、昨日は試合終了後に新幹線で横浜まで行って横浜在住の友人たちと会食の予定をしておりましたので、試合終了後、直ちに藤枝駅から静岡に出て16時過ぎの「こだま}に乗る必要が有りました。そこで、15時過ぎの終了後駆け足で会場近くの遠鉄のバス亭に行って時刻表を見て青くなりました。何と土日は1時間に1本しか無い上、その1本もつい数分前に出てしまったので16時過ぎまで無いことが判ったからです。

やむなく、歩いていくことにして、通行人の方に道のりを尋ねたところ、「歩いて行くには遠すぎる」と忠告されたものの、タクシーを呼ぶすべもないので事情を話したところ近道を教えて頂いたのですが、それでも40分はかかるとのことでした。どうしても30分以内で行かないと間に合いませんので、暑い中早足で汗だくになりながらやっとの思いで藤枝駅に30分以内で駆けつけ何とか間に合いました。

今日行なわれる藤枝総合運動公園は、昨日の藤枝市民グランドより更に山側に入ったところにあり、とても歩いて行けるところではありませんので、昨日の二の舞だけはしたくなかったからです。このグランドはJリーグの試合も出来る立派なグランドとのことでしたので一度は行ってみたかったので少し残念でした。

清水商は、優勝候補最右翼と前評判の高かった静岡学園を昨日の準決勝でカウンター攻撃が実って2:0で下し意気揚々とこの試合に臨みましたが、双方のディフェンスが堅く、無得点のまま藤枝東やや優勢のまま前半を終了しました。後半開始早々に、赤星が先制点をあげると、東高は更に攻め続けて反撃の糸口を与えないまま、1:0で押し切り、来週土曜日にエコバで行われる清水東との決勝戦に臨むことになりました。

こうして、最後は母校の決勝進出を見極めてから気分良く5日間に渡った駿河路の旅を終えて名古屋に向けて帰路につきました。勿論、マグロの刺身、ゆでシラス、黒はんぺんなどの郷土土産をしっかり鞄に詰めて・・・。

一方、自民党は自由党吸収合併、マニフェスト等による民主党の攻勢により最悪の場合、公明、保守新の票を加えても過半数に達しないのではないかとの憶測も飛び交いましたが、僅か10人減にとどまり、前回2000年の森政権での当選者数233人を上回り、保守新が5人減ったものの公明が3人増えたために、連立与党としては 287人から275人に13人減ったものの過半数の241人を34人上回り、安定多数を確保しました。

野党側は民主が40人増えたものの、共産、社民が合計で23人も減って野党全体としては17人増にとどまったことから、野党敗北、連立与党勝利の図式になったとみてよいと思います。民主党は敗北とは言えないまでも、管党首の政権奪取に賭ける勇ましい姿も今は虚ろな残像になり敗北感さえ漂っているように思えます。

この選挙で良かったと思うことが三つ有るように思います。

1.政党の意義をなさない政党の淘汰:
2.高齢候補者の落選:
3.二大政党化への息吹:

社民党は、相次ぐ不祥事に加え、現実味に乏しいスローガンを空しく叫ぶばかりではさすがに国民の支持は得られず、議席を1/3も減らしたのは当然の結果で今後、健全な野党とはなり得ず政党としての意義をなさないと思われますので今回の惨敗によって淘汰されていくのはいい傾向だと思います。

今回は、73歳以上の自民党系高齢候補者17人のうち、およそ1/3に当たる6人が落選。高齢多選への批判や、世代交代を求める有権者の声を裏付ける格好となったことは好ましいことと思います。 最高齢の相沢英之元金融相(84)は造反して出馬した元秘書に敗れて落選、我々の小選挙区の愛知8区では自民党前職の大木浩元環境相(76)が環境庁長官として地球温暖化防止のための京都議定書採択に尽力した実績も高年齢を不安視する声に押されて自民支持層をまとめきれず落選しております。

17選を果たした山中貞則氏(82)が最長老の当選者、更に綿貫民輔前衆院議長(76)や堀内光雄自民党総務会長(73)、森山真弓前法相(76)らは堅実な戦いで他候補を圧倒しましたが、次回は立候補を断念して若手にバトンタッチして欲しいものです。

民主党は、今回過半数は獲得出来ませんでしたが、何とかそれに手の届きそうなところまで漕ぎ着けましたので、次回までにバラバラの党内の派閥を整理してより一本化して政権により近づいて欲しいものです。 いずれにしても二大政党化への息吹が感じられるようになったことはいいことだと思います。


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