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今年、3回目のマダカ釣り 南極からの皆既日食中継

Wさんから電話で今晩マダカ釣りにいかないかとの誘いが有りました。天気予報では明日の方が穏やかな天候になるとのことでしたので何故今日なのかと質問したところ、明日は午後から雨で風も強くなるとのことでした。改めてインターネットで天気予報をチェックしたところ、確かにWさんの言うとおりでした。

潮も大潮ですので、天気さえ良ければ大釣り間違いないと考え、二人で行くことにしました。先日より遅く出港したことと、アンカーのトラブルが有ったためポイントでまずアジ釣りの竿を出したのはもう午後4時をまわっていました。 ポイントには3、4隻のボートがアジ釣りをしていましたので、釣果を訊ねたところ、63尾以上釣れたとにことでした。何と訊ねた釣り人は釣り仲間のKさんでした。今年初めて一緒になったので、夜マダカ釣りしないかとお誘いしたところ、マダカ釣りの用意をしてこなかったので私と入れ替わりに帰港していきました。

アジがここに寄ってくるのは海苔ソダに付着している海老や貝類が海底に落下してくるのを捕食するためで、暗くなると釣れなくなるのはそのアジや小魚を追いかけてくるためです。 従って、アジと入れ替わりにマダカの群がそのポイントに集まってくるわけですが、この日は何故かマダカが二人には1尾も掛かって来ず、Wさんはセイゴ3尾、40センチのカサゴ、ウナギ1尾、私にはセイゴ2尾のみで8時を過ぎると全く当たりも出なくなりましたので諦めて納竿することにしました。

先日は殆ど当たりが出なかった25m前後の深場から15m前後の浅場に移動した途端に当たりが出始めたことから、今晩は最初から浅場で竿を出していたのですが、その深場で竿を出していた方にお伺いしたところ、やはりマダカは1尾も来なかったとのことでしたのでこの日は場所に関係なくマダカは釣れなかったことになります。

問題は、これだけ好条件が揃っていたのにも拘わらず、何故釣れなかったかです。釣れなかった場合、その理由を考えておくことは大切なことですので次のように結論付けておくことにしました。釣れなかったのは、この日あまりにも潮の流れが早かったためです。 この日は大潮で、ミチイトが斜めになる程流れが早く、恐らくミチイトとハリスがほぼ一直線上になってハリスの動きがスムースでなかったことと、エサになる小魚が流れが早いために中層には殆ど居なかったためと考えられます。実際釣れたのは底の方ばかりで、中層では殆ど当たりが無かったのはこの理由によるものと思われます。


上空から見た皆既日食
(NHKテレビ画面から)
地上から見た皆既日食
(NHKテレビ画面から)


日食は、太陽、月、地球が一直線に並んだ時に起こります。つまり、太陽と地球を結ぶ直線上に月が位置する時、月が太陽を覆う場合に起こります。この際、この資料の説明に有りますように、月と地球の距離の違いによって、今回のように月が太陽を完全に覆ってしまう場合(月の視直径が太陽より大きい時)の本影地域での皆既日食、覆いきれない場合(月の視直径が太陽より小さい時)の本影地域での金環日食、半影地域での部分日食の3種類が有ります。

このように、月と地球の距離が異なるのはお互いに楕円軌道で周回しているからで、また本影地域が100km程度の狭い地域に限定されるのは、太陽と地球の距離が月と地球の距離の約400倍もあるからからです。今日、11月24日早朝に南極で皆既日食が起こり、日本ではNHKおよび民間団体「ライブ!ユニバース」によって、現地から生中継されました。私は昨晩の夜釣りの疲れで朝寝坊して見逃してしまいました。 幸い、このサイトで見ることが出来ました。

今回の日食では、本影が地球の南側の端、つまり南極大陸に落ちることになります。極地方で起きる日食は、それほど珍しいことではなく、20世紀中の南極での皆既日食は6回ありましたが、本格的に観測や中継が行われる皆既日食は、南極では今回が初めてで、次に同じような条件の皆既日食が南極で起きるのは2021年12月4日となります。

戦後、日本で起こった日食は部分日食と4回の金環日食だけで、皆既日食は1回も起こっておりません。(詳細) しかし、2009年07月22日に屋久島〜奄美大島で皆既日食が66年振りに見られますので楽しみです。恐らくこの年は、日食見物を兼ねて大変な沖縄ブームになるものと思われます。

尚、今後日本で見られる日食は次の通りです。(詳細

2004年10月14日 部分日食 北海道〜四国
2009年07月22日 皆既日食 屋久島〜奄美大島
2010年01月15日 部分日食 北陸〜沖縄
2011年06月02日 部分日食 東北より北
2015年05月21日 金環日食 太平洋沿岸

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