−日記帳(N0.729)2003年11月25日−−日記帳(N0.730)2003年11月26日−
自衛隊派遣とテロ脅迫 4回目のマダカ釣りで事故騒ぎ

ロンドンで発行されているアラビア語週刊誌「アルマジャラ」は、11月21日にアルカイダから来年2月上旬までに大規模な攻撃を実行するとの電子メールを受け取ったことを明らかにし、その中で日本もイラクに自衛隊を派遣すれば標的になると書かれていたと報道しております。

この電子メールは、アルカイダのメンバーで、アブムハンマド・アルアブラジと名乗る人物から送られたとされておりますが、この人物は11日にも同誌に、サウジアラビアで9日に発生した自爆テロ事件の犯行声明を送っており、米国の対テロ当局者はこの人物がアルカイダ幹部のアブバクルとの見方を示しております。 同紙は、この人物が「日本の兵士がイラクに一歩でも足を踏み入れれば、米国と日本を攻撃する」、「日本は最も破壊しやすい場所のひとつで、日本人もその事実を知っている」と主張していると報道しております。

この内容が本物なら、カタールの衛星テレビ、アルジャジーラが10月に放送したオサマ・ビンラディンの声明とされる音声テープ以来の2度目のアルカイダによる対日攻撃声明となることから、イラク情勢の悪化に伴う米国株式市場での株価低迷に連動して東京株式市場がこれに敏感に反応し、日経平均株価(225種)の終値は9800円を割り込みました。

私が怒りを覚えるのは、この報道に対する日本のメディアの論調です。このような国を相手にした脅迫は日本国民に対する脅迫でもあり、自衛隊のイラク派遣の是非とは関係なく、メディアは敢然としてこうしたテロを否定し、これに屈しないことをまず宣言するのがメディア本来の務めと思います。中には、テロの危険を回避するために派遣中止すべきとも受け取れ、結果的にテロに屈するような報道には怒りすら覚えました。

自衛隊派遣にどちらかと言えば批判的な殆どの日本のメディアはこの報道を第三者的に報道するだけで、むしろ自衛隊派遣に対するマイナス材料が一つ増えたとの解釈に繋がりかねないような報道姿勢に終始しております。自衛隊派遣について違憲、合憲を論議するのはあまりにも次元が低すぎますのでここでは無視することとし、要は覇権目的が米国追従かイラク復興かに尽きると思います。

イラク復興に貢献するために米国の要請に応ずるのと、米国の要請に応じてイラク復興に貢献するのとでは結果は同じでも、その目的と手段が違いますのでその動機には大きな違いが有ります。当然のことながら日本政府は前者を、野党や一部のメディアは後者を主張し、今回の脅しも後者を主張していることになります。

この二つの主張はその立場、立場では正論となり水掛け論に終始しますので、ここは切り口を、真にイラク国民が自衛隊派遣を必要として歓迎しているか否かに変えて判断すればいいと思います。しかし、これを判断するのも事実上不可能に近いので、結局自衛隊の派遣後の支援内容を改めて見つめ直すしかないと思います。

イラク戦争中のような洋上での燃料補給に代表されるような軍事的な後方支援ではなく、国内の災害地での救援・復興でお馴染みの自衛隊の活動が派遣後の支援内容になっておりますから、改めてこの点をイラク国民に説明して理解を求めることに注力すべきと思います。この役目は政府による広報活動よりも日本のメディアの報道の方が効果的であると思います。

日本国民に対する脅迫に対しては、野党やメディアもその主義主張を越えて政府、国民と一体となってテロに屈しない姿勢を貫きその態度を表明することが国益にかなうことを心して欲しいと思います。


先日、11月23日の3回目のマダカ釣りが不調に終わった原因を実証するために、中潮で条件のいい今日、4回目のマダカ釣りをHさんからの誘いもあってNさんも加わり3人で、先日と同じポイントで行いました。ところが、予定していなかったところへの急な誘いで慌てて準備したため、ヘッドランプを忘れてしまい、これが原因で悪戦苦闘しただけでなく、釣り友たちにも迷惑を掛けることになり反省だらけの釣行となってしまいました。

この日は、あの皆既日食の新月から4日目の三日月夜ですから月明かりが無いのでヘッドランプが無いと餌の付け替え、取り込みなどが思うように出来ません。幸い非常用の懐中電灯が有りましたので、これを適当な場所に置いて明かりを採ったのですが、目標物に効果的に集光できないので苦心惨憺しました。

幸か不幸か、この夜も先日と同じで暗くなって潮が動いているにも拘わらず全くマダカの当たりが無いのでヘッドランプが無くてもそれほど困りませんでした。先日の釣れない原因に、潮の流れが速すぎてミチイトとハリスが絡んでしまうからと考えましたが、今夜はそのようなことが無い理想的な潮の流れが有ったにも拘わらず当たりが出ませんでしたので、この原因は一応消去されたことになります。

結局、この夜の私の釣果はマダカ3尾、イシモチ1尾の貧果に終わり、他の二人も同じような釣果でした。 魚探ではらしき魚影は出るようでしたが、アジの可能性が強く結局マダカの当たりが散発程度しか無いのは、マダカの群が殆ど寄ってきていないのが原因と判断し、今年のマダカ釣りは取り敢えず、今夜をもって終了することとしました。

8時に納竿して帰港したのですが、ヘッドランプが無く、唯一の照明の懐中電灯も電池が消耗して殆ど使い物になりません。やむなく、二人のボートの後を追って行ったのですが周辺の海上には、海苔ソダや魚網を固定するブイが有りスクリューが網やロープに巻き付いてしまう恐れが有るため注意しながら微速で航行するしかなく二人のボートとの距離は広がるばかりです。そこで、少し速度を早めた瞬間、すぐ目の前にブイが現れました。避けようと梶を切ったのですが間に合わずブイの下に繋がっているロープがスクリューに巻き付き、エンジンは異様な音を立てて急停止してしまいました。

このような場合、絶対にしてはならないのは不安定な姿勢で巻き付いたロープを解こうとすることです。もしも海中に落下してしまうと大変なことになります。潮の流れが速いのでボートに這い上がることが困難になるからです。幸いその場所が灯台がすぐ近くの港外で近くに操業中の漁船もおり、近くに釣り友のボートもおりますので大事に至らないことは判っているのですが、まずは自力で最善を尽くすことが先決と判断して、ロープを解く作業にkさかりました。

その前に、既に帰港して陸揚げ中の釣り友が心配するといけないと思い、携帯で事情を連絡しようとしたのですが通じません。後で判ったことですが、その携帯は午後8時になると自動的に電源が切れるしくみになっていたことが判りました。連絡は諦めて慎重に作業をすることにしました。

まず、船外機を上に起こしてピンで固定してスクリューを水面上に上げます。次に落下しないようにシートベルトで体を固定します。そして、手をいっぱいスクリューに伸ばしてロープを手で解けるだけ解きます。手が届かなくて解けないところはタモの柄を伸ばしてその先端を使って解いていきます。幸い、5、6分で全て解くことが出来ました。

後はエンジンが始動すればOKですが、ガス欠の車のエンジン始動に少し時間がかかるのと同じで他動的に急停止したエンジンは燃料パイプ内に空洞部が出来ることが有って簡単には始動しないことが有ります。10数回試みたのですがかかりません。少し間を取って再び試みたところ始動に成功し、ゆっくりと港に向けて走行を開始したところ、心配してくれた釣り友のボートが近づいてくるのが見えました。

こうして、釣り友たちには心配をかけましたが約20分遅れで帰港し10時頃無事帰宅しました。ヘッドランプを忘れたことがこのような騒ぎになったことを反省し、早速翌日最新式のヘッドランプを購入し、予備として常時携行することにしました。


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