−日記帳(N0.765)2003年12月29日−−日記帳(N0.766)2003年12月30日−
今年の日米株価を振り返って

後日アップ予定


2003年の日経平均株価は、世界的な景気回復期待や日本企業の収益力回復を背景に4年ぶりに前年末の水準を上回り、前日比176円高の10,671円で取引を終了しました。一方、米国のDOW平均株価は、前日比44ドル安の10,410ドルで取引を終了しましたが、年間を通して両者とも同様の動向を示しました。

特に東京市場には、外国人投資家を中心に投資資金の流入が活発化、年間売買高は2788億株と1980年代後半のバブル期を上回り過去最高となり、東証第一部の時価総額は320兆円を突破、1年間の増加額はトヨタ自動車の5.5社分に相当する72兆円に達しました。そこで、その両国の動きを下図のチャートにて比較してみました。
2003年度日本の株価推移(緑線=TOPICS 青線=日経平均)
2003年度米国の株価推移(赤線=NAS 青線=DOW)



株価指標年初値年末値最高値最低値上昇率
(高/低)
上昇率
(末/初)
日経平均
(円)
8,71310,67711,1627,60846.7%22.5%
DOW
(ドル)
8,60010,41010,4107,55037.9%21.0%



日米ともに、イラク戦争により3月中旬に年初来安値を記録しましたが、日本ではSARSの影響で更に株価は下がり4月28日に年間最安値を記録しました。ところが、米国ではARSの影響が無かったため8月に入って急落したことを受けて日経平均も急落し、更に11月に入るとNASの軟調に加えて円高、ソフトバンクの赤字決算の悪材料が揃い日経平均は急落しました。

つまり、日経平均は、イラク戦争、SARS、NAS軟調、円高による4回に渡る急落を繰り返しながらも年間を通しては、冒頭に述べた世界的な景気回復期待や日本企業の収益力回復のプラス材料がこれらの悪材料を帳消しにして尚余り有って上昇基調を形成したものと考えられます。


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