−日記帳(N0.1342)2005年08月13日−
歓迎!変貌しつつある巨人野球
−日記帳(N0.1343)2005年08月14日−
4年ぶりに日経平均最高値更新


あの弱い、弱い巨人、それも開幕当時のクリーンアップトリオの高橋、清原、ロ−ズが戦線離脱して益々弱くなったはずの巨人が あの強い、強い阪神に、二夜連続で、あの強力な勝利の方程式JFKを打ち破ってのサヨナラ勝ちすると誰が予想したでしょうか。この試合でこれまでの巨人には見られなかったようなシーンが何回か見られました。

その典型な例は、12日の試合での6回の裏の巨人の攻撃で見られました。2:2の同点で二岡が二塁打で出塁して無死二塁の場面で次打者4番小久保は、何時ものように引っ張らずに二塁走者を三進させるべく徹底的に右狙いに徹し、5、6球をことごとく右方向にファウルしてから見事に右飛を放って二岡を三塁に進めてからみんなに祝福さえれながらベンチに戻り、次打者の阿部の右前安打で二岡が生還して3:2となって逆転すると身を乗り出して拍手する姿がアップされました。

小久保の前後が高橋、ロ−ズ、清原の頃はこのような場面は滅多に見られなかったように思います。更に、昨日の試合でも同様の場面が見られました。3:3の同点の9回裏の攻撃の場面、まず先頭打者の清水が放ったショートゴロは悠々と内野安打になる当たりだったのですが清水は手から滑り込んで、ユニフォームを泥だらけにしてガッツポーズをしたのです。そして、次打者の矢野は二球バント失敗の後、それでも果敢にスリーバントを試みましたが阪神の中継ぎ2枚看板のウイリアムスの球威に押されて失敗し三振に終わりました。

これだけだったら、とりたてて採り上げることもないのですが、注目したかったのはその直後のシ−ンでした。失敗した矢野は一瞬バッターボックスにうずくまって悔しい思いを露わに表情にだし、ベンチでは堀内監督が帽子を後ろに投げ捨てて怒りをぶちまけたのです。少なくとも高橋、清原、ロ−ズがクリーンアップに名を連ねていた頃は、こんな場面にお目にかかったことは私の記憶には有りませんでした。

この2日間の阪神戦で明らかに巨人野球が変わってきました。それもいい方向に変わってきました。これまでは重量打線の打者が塁に出ると、次打者は塁上の走者を一つの塁でも進めるような打ち方はせず、また走者が打者を有利にさせるように盗塁を仕掛けるようなこともせず、打者と走者の間に意思が通い合うようなことはなかったのに、二岡と小久保、清水と矢野の胸中には明らかにチームを勝利に導くために共通に通い合うものが有りました。これこそ、重量打線を持たない昨年の中日がやってきた野球です。

これこそが打線で、これまでの巨人のは打点でした。打線なら個人の能力が相乗されるのに対して打線は総和されるだけですから、例え個々の打者の打力が巨人より弱い中日が巨人に勝てるのはこんなところに理由が有ると思います。その点でこの2日間の巨人は明日の巨人を連想させる素晴らしい野球をしたと思います。やはり、強い巨人は日本のプロ野球には必要です。頑張れ!巨人


過去5年間の日経平均株価の推移(矢印は2001年8月8日の終値)

過去5年間のNYダウ平均株価の推移

先週の8月1日の東京株式市場は、国内景気の拡大期待を背景に幅広い銘柄が買われ、株価はほぼ全面高となり、終値(12,263.32円)で約4年ぶりに、2001年8月8日の終値(12,163.67円)以来の最高値を更新しました。景気回復の歩調が昨秋から踊り場にさしかかって停滞気味だったのが、このところ日銀短観、GDP、失業率、鉱工業生産指数等の経済指標の好転で現実味を増し、半導体等の一部の業種ではこの夏休みを返上するほどに繁忙を極め自動車関連では人手不足が問題になるなど景気回復が実感できるようになってきました。

従って、原油高、円高、ロンドン同時テロ、衆議院解散等の内外のマイナス要因が有るにも関わらず、日経平均等は5月に入ってから上げ基調になり、12,000円の壁を先週破ってからも上げ基調が続き、武者氏ら一部のアナリストたちの秋口11,000円割れの予想をせせら笑うように上げ基調はまだ続いております。

今後の不安要因として、原油高、円高、米国の財政赤字、中国経済の原則、テロの再発、衆院選挙動向などが有りますが、9月期中間決算が予想を上回るような結果になれば、そうした不安要因を充分吸収しても余りがでることも期待されます。

ここで、過去5年間の日米の株価を比較すべく、日経平均とダウ平均の推移うグラフ表示してみました。全体的には日経平均がダウ平均に追従した形にはなっておりますが、エンロン社破綻に端を発した経営スキャンダルによる暴落には日経平均が殆んど反応していないことがグラフから読み取れます。この4年間での最高値、最安値、その間の変動率を比較してみました。

日経平均:
最安値=7,608円 最高値=12,263円 変動率=38%
 (2003-04-28)   (2005-08-11)

ダウ平均:
最安値=$7,286  最高値=$10,941  変動率=33%
 (2002-10-09)   (2005-03-04)

つまり、2002年から2003年の間につけた最安値をいずれも2005年に入ってから日経平均は38%、ダウ平均は33%アップして、ほぼ4年前の水準に戻していり点で共通しております。日米共通にネットバブル崩壊、9.11、日本はデフレ不況、米国はエンロンスキャンダルで低落した株価を4年かけて取り戻した形になっております。そう思うと、現在がスタート時点、これ以上下がることは無いと思うのは所詮、素人の妄想でしょうか。


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