−日記帳(N0.1359)2005年08月29日−
ハリケーン日本の株式市場直撃
−日記帳(N0.1360)2005年08月30日−
星野SDの巨人入りについて

 
ハリケーン「カトリーナ」の進路

人口密集地である米フロリダ州南東部を直撃し7人の死者を出した超大型ハリケーン「カトリーナ」は、上の進路図に見られるように、フロリダ半島に上陸した後、メキシコ湾上を通過する際、最盛時の風速60m/秒よりは弱くなったものの再び風速45m/秒に勢力を盛り返し、米国の東海岸に再上陸する可能性が高まったことを受けて、米国だけでなく日本、欧州の株価の暴落を招いております。

東京株式市場の日経平均は、前場で約120円安の急落となり、このところの上げ基調にまさに水を差す結果になっております。このように、ハリケーンが米国を直撃することで株価が急落する原因は、メキシコ湾内の米油田・ガス掘削装置が被害を受けると原油の先物相場が急騰するのではとの不安心理が米国の投資家に働くからです。

今日のNYMEX原油先物はまだ$67台前半ですが、この影響を受けて$70突破が懸念されております。最近の東京の株式市場は、原油高にも米株安にも、あまり影響を受けない、強い相場なのですが、今日は流石にこのところの高値警戒感も相乗して、久しぶりに大幅、全面安を招きました。このように、一転弱気になりますと、悪い材料に、ことごとく反応するようになるのが心配です。米国人投資家の神経質には困ったものです。 熱帯性低気圧にまで弱まった「カトリーナ」がメキシコ湾に入ってから、再びパッチリとした目を持つハリケーンになった様子を下の画面でご覧下さい。


ハリケーン「カトリーナ」の衛星画像




星野・阪神オーナー付シニアディレクター(以下SDと略)の巨人入りがマスコミで取上げられ、巷ではその是非を巡って大騒ぎしております。これは、あくまでも星野SD個人の価値観、人生観の問題で第三者がその是非を云々するのは筋違いですからここでもその是非を云々するつもりはありません。

星野SDは打倒巨人と言うよりも打倒読売一筋で中日、阪神と渡り歩くことで、反骨精神と大局観に立った独特のプロ野球観を打ち出してきたわけですから、そのプロ野球観を首尾一貫して変えずに巨人入りするならば結構なことですが、そうでないならそのプロ野球観は人の気を引くための似非ものであることを天下に曝け出し、失敗に終わった場合は営々と積み重ねてきた自らの野球人生に汚点を残すだけのことと思います。

名監督の定義を、そのチームを連覇、日本シリーズ制覇に導くこととすれば、星野SDは名監督とはいえません。星野SDは中日を11年間に2度優勝させたものの連覇もシリーズ制覇も成し遂げていないからです。しかし、現在の巨人の問題点を解決するのに名監督である必要はないと考えられます。巨人の問題点は、長嶋名誉監督の「無いものねだり」に端を発して、他球団のスター選手を打力優先で獲得したため打線が打点になり、守備力や走力が落ちてアンバランスなチームにしてしまったため、走攻守にバランスの採れたヤクルト、中日、阪神などに対抗できなくなっただけのことで、問題点の根源は明確と思います。

つまり、こうしたバランスの採れたチーム作りを監督、選手、球団スタッフが一丸となって行なうことがその解決策の基本です。従って、監督には試合に勝つための戦術よりも、このような試合以前のバランスの採れたチーム作りをするための戦略が重視されますので、現在の巨人の問題点を解決するには名監督よりもマネージャーとしての資質に優れた人材が必要ですので、その意味では星野SDの出番が有り得るように思われます。

そこで、星野SDの出番が有るとすれば、清原、ローズ、江藤等が抜けた穴を札束攻勢で他球団から大物を引き抜くなどの愚行を繰り返えさせないで、落合監督のオレ流のように巨人の現有戦力を基本にして、来年は押し通してチーム作りを優先させ、そこで明確になった不足分を来年オフに大々的に補強して再来年以降の優勝を目指すケースと思います。

星野SDが、自らが掲げてきたプロ野球観を首尾一貫して変えずに巨人入りして成功するには、次の条件が必須になると私は考えます。かっての星野ファンの私としては、巨人を強くしてペナントレースを面白くし、さらには球界の発展のために巨人サイドから一石を投ずる役割を担うために巨人入りするならば、これを心から歓迎したいと思います。

1.チーム作りをするための基本戦略を打ち出す
2.それを阻む抵抗勢力が有れば排除する
3.以上を実行するためにナベツネと事前合意しておく
4.現有戦力をより正確に把握するために原元巨人監督を起用
5.ナベツネが巨人至上主義を再燃させるなら対決も辞さない



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