−日記帳(N0.1390)2005年10月02日−
三河湾のアジ釣りでの教訓
−日記帳(N0.1391)2005年10月03日−
優勝決定方式の日米比較


マキエかごの比較(左が私、右が先客のもの)

当日の釣果(中サイズのア50尾)

久しぶりに三河湾の渥美沖にアジ釣りに出掛けました。午後3時ごろ現地に着いて早速、いつものポイントにボートを漕いで行くと、そこには既に2隻のボートでアジ釣りしている先客が居りました。挨拶して、邪魔にならないようにその近くにボートを固定しました。先客たちは順調に1尾ずつですが入れがかり状態でアジを釣り上げていました。

早速、釣竿にリールを取り付け、サビキ仕掛けを装着して、先客たちの投入点と数メートル離れたところに投入し、先客たちと同じように底を切ってからリ−ルをゆっくりとまわして当たりを待ちました。しかし、待てども待てども当たりが有りません。待っている間に先客たちは既に2回、いずれも釣り上げているのです。不思議に思いながら仕掛けを巻き上げてみるとマキエかごからアミエビの餌も出終わっており、異常は認められませんでしたので、再びマキエを詰めて投入しました。

しかし、次もまた先客たちは順調に釣り上げているのに、私には全く当たりすら有りません。30分ほど、同じことを繰り返したのですが、それでも当たりはこないのに、先客たちは順調に釣り上げているのです。そのうちに焦りが恥ずかしさに変わり、居たたまれなくなって他の場所に移動しようと準備しかけた、その時でした。先客の一人が声をかけてくれたのです。「釣れないのは仕掛けのせいではないかね。」

そこで、お互いに仕掛けを比較してみたのですが、サビキ仕掛けは同じですが、仕掛けの下に付けるマキエかごが、上の写真に示すように色はとにかく微妙に違うのです。先客のかごにはかごの下にサルカンが付いていてそれにオモリを吊るすのに対し私のかごにはサルカンは付いていない代わりに底に鉛板が貼り付けられそれがオモリの代わりをしております。そして、かごの周囲の格子状の隙間が先客の方がやや細かいのです。そして、当然のこと鉛板が無い分軽いのです。

そこで、先客のご好意でそのかごをひとつ頂いてこれまでのかごと交換し、サルカンに10号のナス型のオモリを付けて改めて投入してみました。すると、直ぐに当たりがあり15センチ前後の中型のアジがかごの直ぐ上の針にかかっていました。その後も順調に先客と同様に順調に釣れだしたのです。どうして、カゴひとつでこのように大きな差が出たのかを考えてみました。

従来の鉛板のオモリは軽すぎて仕掛けの落下速度が遅いため落下している間にマキエがかごの隙間からこぼれ落ちて殆んど出尽くしてしまうのに対して、先客のは10号のオモリが付いているので重いため一気に海底まで落下するのである程度マキエが残り、こぼれ落ちたマキエが上下に帯状になってアジを上から誘い、海底に着いてから残ったマキエがアジを下から誘うのが最大の理由ではないかと思います。また、格子状の隙間が微妙に細かいので、落下中にマキエこぼれ落ちる量が調節されるのも理由になるのかもしれません。この日のように大潮で潮流が速い時はこのようにマキエかごの差が出てくるのかもしれません。大変、いい教訓を先客から得てラッキーでした。翌日、南蛮漬け、干物、タタキにして美味しく頂きました。


南海時代から熱烈なホークスファンの旧友と昨年末、故郷の同級会で会食した時、ホークスのファンを止めただけではなくプロ野球そのものにも興味を無くし、契約していたソフトバンク・ホークス専用の衛星中継テレビ放送も解約したと怒りを交えて話しだしましたので、その理由を聞いたところ、パ・リーグのプレーオフ制度が原因でした。昨年、パ・リーグのプレーオフで、ソフトバンク・ホークスが2位の西武ライオンズに4.5ゲームも離して1位になりながら、開催権以外には何のハンデを与えられないまま西武ライオンズにプレーオフに破れて日本一のチャンスを逃がしたことの腹を立ててのことでした。

今年の場合は更に酷いことになりそうです。何故なら、西武ライオンズは3位で負け越し、勝率.493で1位のソフトバンク・ホークスとは実に27.5ゲームも引き離されているのに、ロッテに2勝すれば1敗のハンデだけでソフトバンク・ホークスと戦い3勝すれば昨年に続いてパの優勝チームになれるのです。西武ライオンズは短期決戦に強いチームですので充分有り得ることです。これでは、旧友が怒るのも無理無いと思います。

もし、勝率5割に満たない西武ライオンズが阪神を破って日本一になったら、もはや長丁場で一戦、一戦を血の滲む思いで1位を目指して戦うペナントレースなんて無意味です。客寄せのために制定したプレーオフ制度は旧友のようにソッポ向かれてせっかく盛り上がってきたパ・リーグからファンが去っていくことになりかねません。今年のMLB ナ・リーグ西地区のパドレスが5割を切って優勝を決めた時も散々マスコミな叩かれたため選手が発奮して結局、82勝80敗で勝ち越しております。

MLBのプレーオフ制度は非常に合理的で、日本のプレーオフ制度とは比較にもなりません。MLBはアメリカン、ナショナル、の2リーグ制をとり、各リーグは東、中、西の3地区から構成されております。3地区の優勝3チームでリーグチャンピオンを競うのは不合理ですので、各地区2位チームの中で勝率最高のチームを1チーム加えて4チームでトーナメント方式によりプレーオフを行なう方式を採用しております。この2位チームの中で勝率最高のチームを選ぶ「ワイルドカード」が極めて合理的なシステムとして機能しているのです。特に、今年はその効果が発揮されて、最後の最後まで目が離せませんでしたので、その状況を紹介してみたいと思います。

残り2試合を残した昨日の時点で東、中地区の1、2位は次のとお
りでした。この4チームから1位2チームとワイルドカードの1チ
ームが選ばれるのですがこの時点で中地区ではホワイトソック
スの優勝は決っておりましたが東地区の1位とワイルドカード
がまだ決まらないという大接戦が続いておりました。   

        東地区   勝  負  勝率
 1位 ヤンキース     94    66   .588 
 2位 レッドソックス   94    66   .588 

       中地区   勝  負  勝率
 1位 ホワイトソックス  97    63   .606 
 2位 インディアンス   93    67   .581

ここでヤンキースが今日、1勝すれば優勝が確定すると思って
おりました。何故なら、最終試合でレッドソックスが勝っても
、両チームとも 95勝67敗で並びますがシ−ズン中の対戦成績
のいい方を1位とするとの規定によりヤンキースの優勝が確定
すると思ったからです。ところが確定しないのです。

実は、もしインディアンスが残り2連勝すると95勝67敗となっ
て3チームが並ぶためヤンキースを優勝とすると残り2チームが
同率でワイルドカードが決らなくなるためヤンキースを優勝と
することが出来なくなるため確定できないのがその理由です。
その場合は、ヤンキースとレッドソックスの間でワンデープレ
ーオフ1試合を行い勝った方を優勝とし負けた方がインディア
ンスと更にワンデープレーオフ1試合を行いワイルドカードを
決めることになります。

ところが、今日の未明、ヤンキースが勝ち、インディアンスが
ホワイトソックスの井口の3ランで負けたその瞬間にヤンキース
の優勝が決りワイルドカードはインディアンス、レッドソック
スの最終試合の勝敗で決ります。インディアンスが負ければ、
レッドソックスの勝敗に関係なく、またインディアンスが勝っ
てもレッドソックスが勝てばインディアンスのワイルドカード
が決まります。インディアンスが勝ってレッドソックスが負け
た場合のみ、インディアンス、レッドソックスが94勝68敗で
並び、ワンデープレーオフ1試合を行いワイルドカードを決め
ることになります。

このように、ワイルドカードという絶妙のシステムのお陰で、
本来なら優勝が決って消化試合の対インディアンス戦を、ホワ
イトソックスは真剣に戦うことになり、優勝できなくても、
ワイルドカードに一縷の望みを託して最後まで戦い抜くことが
出来るのです。パの無意味なプレーオフとは雲泥の差です。
結局、インディアンスは最終戦も負けて脱落し、昨年に続いて
ワイルドカードを決めました。

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